健康食品の代表格、と思うものに「ごま」があります。
いりごま、すりごま、練りごま、などから始まって、
パンに塗る黒ごまクリーム、ごま豆腐、ごまドレッシングなど、
ごまの入った製品もたくさんありますね。
ごま和えなどの和風のイメージがありましたが、ごまのふるさとはアフリカなんです。
古代から食品や薬として利用されてきた、とても古い作物で、
エジプトの少年王ツタンカーメンや王女クレオパトラもごまのお世話になっていたとか。
クレオパトラは、肌を美しくするために、ごま油を塗っていたそうです。

世界最古の文明であるメソポタミアでは、ごまは「国王の清め」の儀式や、
祭礼でお清めにごま油が使われたり、お菓子や灯り用の油、
軟膏などにも使われ、とても貴重な作物だったようです。
1500年前に書かれた「神農本草経(しんのうほんそうきょう)」という漢方薬の本には、
ごまが不老不死の薬と書かれてあります。

当店には紫雲膏(しうんこう)という軟膏があります。
ごま油が入っていて、紫色をしているのですが、
ひび、あかぎれ、しもやけ、火傷、などにお勧めです。
ほんのり、ごま油の香りがします。
ごまの効能は、肌を潤す。腸を潤して、便秘にも良いなどがあります。
また、ごまの中にあるセサミンにはからだの酸化を防止することで、
老化防止につながる。肝機能を高める、悪玉コレステロールを下げ、
動脈硬化を防ぐなどの効果があります。
皆さんは、ごま類はどのように摂っていますか?
我が家では、納豆に青のりと黒すりごまを入れるのが定番です。
ごま油を使って、中華スープやナムルもいいですね。
これから寒くなりますが、健康に良い食品を適度に摂って、
毎日を健やかに過ごしたいですね。

黒ごまごはん:黒ゴマがたっぷり摂れます♪
【材料】
米・・・3カップ
大豆の水煮・・・150g
にんじん・・・80g
こんにゃく(白)・・・1/2枚
油揚げ・・・1枚と1/2枚
A(すりごま(黒)、しょうゆ、酒・・・各大さじ3 塩・・・ひとつまみ ごま油・・・大さじ1と1/2)
【作り方】
1、にんじん、油揚げ、こんにゃくを細かくきる。大豆は水気をきる。
2、米をとぎ、水660mlと①、Aを加えて普通に炊く。
【効能】
米・・・ 胃腸を整え元気をつける。
大豆 ・・良質なたんぱく質が豊富。胃腸を整え、元気をつける。
便秘に良い。血液をきれいにして、動脈硬化の予防に良い。
にんじん・・ 肌を潤す。胃腸を整える。
こんにゃく・・ 腸をきれいにする。利尿作用がある。
油揚げ・・ 大豆は胃腸を整え、元気をつける。
ごま・・ 肌を潤す。腸を潤して、便秘にも良い。
スタッフ堤
参照:農文協・ゴマの絵本

