漢方での風邪（かぜ）とは？
中医学では、「かぜ」は自然界の邪気「風邪（ふうじゃ）」が体に入り込むことが原因と考えます。
風邪（ふうじゃ）はすきま風のように体内に侵入しやすく、流動的な性質が特徴です。
かぜは、頭痛や鼻水、咳、発熱、節々の痛みなど発症する範囲も広く、ひき始めから治りかけまで症状が徐々に変化していきます。
疲労やストレスなどで体内の「気（エネルギー）」が不足していると、体の抵抗力が低下し、かぜにもかかりやすくなってしまいます。
とにかく予防が肝心。
体調をしっかり整えて体力をつけ、かぜを寄せ付けない強い体づくりを心がけましょう。
あなたの風邪（かぜ）はどのタイプ？
〈熱邪のかぜ〉
急な発熱、体が熱っぽい、のどが痛い、鼻水や痰が黄色く粘りがあるといった症状が特徴です。
まずは体の熱を冷まして、炎症を鎮めることが大切です。
〈寒邪のかぜ〉
かぜの初期で、強い悪寒や頭痛、節々の痛み、水っぽい鼻水といった症状が特徴です。
まずは体をしっかり温めることが大切で、温かい服装を心がけ、食事や入浴などで体を芯から温めましょう。
〈湿邪のかぜ〉
梅雨など蒸し暑い時期は、水分代謝や胃腸の調子が悪くなるなど、体内に「湿（余分な水分）」が溜まりやすくなります。この「湿」が原因の胃の痛みやムカつき、食欲不振、下痢といった胃腸症状が特徴です。
体内の「湿」を取り除きながら胃腸の働きを整えるように心がけましょう。
〈燥邪のかぜ〉
秋から冬にかけての乾燥した時期に多く、なかなか咳が止まらない、痰が絡むといった長引いたかぜに見られます。
マスクや加湿器などを使い、乾燥を防ぐ工夫をしましょう。
～お話をお伺いし、症状や体質に合わせて、お薬や養生法などをご提案いたします～