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どうして冷たい飲み物はいけないの?

夏、暑い時氷の入った冷たい飲み物をグググッツと飲むと、気管から胃までひんやりして、生き返る気がします。

でも中国の漢方の先生方は、私たち日本人が冷たいものを飲んでいると

「死んでしまいますよ」と真剣に怒るかたもいます。

中国には冷たいウーロン茶はありません。必ず真夏でも熱い烏龍茶です。

だから中国人は丈夫なのです、と言われます。

なぜいけないのでしょう? なぜ丈夫なのでしょう?

 

胃の下には膵臓があります。

膵臓からは多くの消化酵素が分泌されていますが、そのうちの一種のアミラーゼ、別名ジアスターゼはでんぷんを消化します。

酵素は38度~40度で働きます。ご飯やパン、スパゲテイーなど炭水化物は唾液でおおまかに消化されてでんぷんになります。

そして膵臓でアミラーゼがでんぷんを糖にします。糖は元気の元、エネルギーに変わります。

このジアスターゼは大根などに含まれています。

古くから餅を食べるとき大根おろしをつけて食べると胃がもたれないと言う事から高嶺譲吉が発見しました。

酵素は38度~40度で働くのに食事中冷たい飲み物を飲んでいたら働けません。

ご飯やパンを食べてもエネルギーに変わらず、逆に疲れさせてしまうのがお分かりになったと思います。

中国の人はご存じのように油を使った中華料理です。

油の層が胃腸にしっかりついていて、しかも冷たいものをのまないで熱い烏龍茶で脂肪を溶かしてエネルギーにしているのですから、あんなにお腹の底から声が出るのでしょう。

 

私が習った北京中医薬大学日本校の60代の教授でさえも6時間通して授業をします。

しかもすすめても、絶対に椅子に座りません。

ビールは「一口ビール」にしましょう。食事中のジュースはやめましょう。

飲み物は熱いスープや汁物、お茶にすると、食べたものがよく吸収し、エネルギーになって体を大きくし、肌は丈夫になります。

アトピーや花粉症の人には特におすすめします。

 

食間の飲み物は体温以上の水をゆっくりのどで温めて飲みましょう。

慣れれば違和感はなく、逆に体調がよくなったことを実感しますよ。

参考「酵素の謎」鶴見隆史

植松光子