たかが便秘、されど便秘
子供にとっても、大人にとっても便秘は
大事な健康のバロメーターです。
乳児の頃はおっぱいを飲むたび、出ていた便も
次第に落ち着き、一日数回になってきます。
しかし6ヶ月頃、トイレ研究所のアンケートによると、
排便が3日に一回が35%。
これを含め3~7日に1回が計47%という
驚くべき数字になっています。
下痢は気になっても、2日位出なくても気にならない。
そのうち便秘がひどくなり、肛門の入り口に便が硬く溜まって、
排便時痛みを伴い、切れて出血するようになってしまいます。
そうなると、お子さんも反射的に肛門を締めてしまい、
ますます便秘がひどくなります。
どうして便秘がよくないのでしょう。
腸に貯まった便から出た汁は肝臓に行って全身に回ります。
腸には免疫細胞が多くいますが、大腸菌が増えると、
免疫細胞が減って風邪を引きやすくなり、病気も治りにくくなります。
もちろん食欲が減り、痩せて、血も作られないので、
血色も悪くなり、冷えてきます。
動きも鈍くなり子供らしさは失われてしまいます。
以前のことです。
6ヶ月くらいの赤ちゃんが、便が1週間も出ない、
と相談に見えたお母さんがいます。
お母さんは、よく太って血色もいいのに、赤ちゃんは瘦せて顔色も悪く、
目の下に隈が出来ているので、びっくりしました。
赤ちゃんが飲める漢方生薬の消化酵素を飲んでいただくことにしました。
しばらくしたら、お母さんが、にこにこしながら来店されました。
赤ちゃんを見ると、以前とはウソのように色白でふっくらと太り、
かわいい赤ちゃんらしさが戻ってきていました。
植松もとってもうれしく思いました。
便秘症の定義は、「3日に1回」とテレビではお医者さんが言っています。
便秘症は病気です。
病気にならない軽い「便秘」のうちに治せば、早く治ります。
体を動かすと腸も動きます。
ワハハと良く笑うと横隔膜が動き、胃と腸が動きます。
よく笑い、よく外で遊ぶ健康な生活をしましょう。





