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子午流注で健康的な生活

こんにちは。

ウエマツ薬局薬剤師 熊澤和恵です。

入局して3カ月、あっという間に紫陽花が咲く季節になりました。

日々、調剤や光子先生の隣でご相談に同席し、色々なことを学んでいます。

この3カ月で、新河岸駅から薬局まで歩いていることもあり、

1日の歩数が五千歩以下から一万歩以上になりました。

また、漢方の体内時計「子午流注(しごるちゅう)」を知り、就寝時間が

24時過ぎから23時前にと健康的な生活に変わりました。

 

今回は、早く寝るきっかけとなった「子午流注」の中で睡眠に関係が深い、

子時(23時~1時)と丑時(午前1時~3時)をご紹介したいと思います。

 

「子午流注」とは、中国最古の医学書「黄帝内経」に記載されている

1日24時間の臓腑気血の運行リズムを表したものです。

「子午」は「時刻」の意味で、1日24時間を12等分し、十二支に対応させ、

「流注」は人体の十二臓腑の気血運行の流れを意味し、

2時間毎に活発に働く臓器が当てはめられています。

「子午流注」は、中医の時間医学として注目され、現代人の睡眠養生法、

病気の発症時間、薬を飲む時間、身体の変化などについて研究、活用されているようです。

 

最初に、子時(23時~1時)は、胆の時間です。

胆は消化に直接関わる胆汁を生成、貯蔵、排泄していて、

子の刻は胆汁の新陳代謝が最もさかんになる時間帯です。

この時間に就寝しないと、胆汁の代謝がきちんと行われず、

口が苦く、のどが渇き、顔色が悪く、目袋(目の下のたるみ)が黒くなると言われています。

 

次に、丑時(午前1時~3時)は、肝の時間です。

肝はこの時間帯で蔵血、造血、解毒に専念し、生命エネルギーで血を温め、

新鮮な血が生産されます。

この時間に起きて活動していると、血は肝に帰ることができず、

ずっと諸経をめぐることになり、新鮮な血が生み出されず、

全身の筋が硬くなり、身体がだるく感じます。

また、身体が酸化し、シミなどが現れやすくなります。

この時間帯に熟睡できないと、思考力の低下や、怒りやすくなる、

憂鬱になるなどの症状がでてくると言われています。

 

「子午流注」については、ウエマツ薬局ブログ(子午流注)でご紹介しています。

 

子時(23時~1時)と丑時(午前1時~3時)以外についても記載していますので、

気になる時間帯、臓器があれば、子午流注を意識して過ごしてみてはいかがでしょうか?