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かおりんの養生茶Labo2020その➁ 秋の養生茶編

薬剤師の飯沼です。

いつの間にか朝晩が涼しいと感じる日も多くなり、秋らしい気候になりましたね。

さて、今回は【かおりんの養生茶Labo2020その➁】、秋の養生茶編です。

昨年ウエマツ薬局で行われた、中医営養薬膳学講座で試飲していただいた

季節の養生茶の特徴と皆様の感想をご紹介したいと思います。

 

9月の養生茶  枇杷葉薄荷茶(びわようはっかちゃ)

まだ暑さが残る秋の前半にあわせて、

「すっきりうるおす秋のお茶」というテーマで作成しました。

蜜で炒めた枇杷葉に、爽やかな香りが特徴の薄荷を合わせた養生茶です。

 

中医学では蜜で炒めることを蜜炒といい、

肺を潤し、咳を鎮める作用が強くなると言われています。

養生茶として初めて試作し、採用した個人的にも思い入れの強いお茶で、

【スッキリして残暑によいです】と感想をいただいたファンが多い養生茶です。

 

10月の養生茶  玉竹菊花茶(ぎょくちくきくかちゃ)

だんだんと乾燥が気になる秋の後半に

「まったりうるおす秋のお茶」というテーマで作成しました。

肌の乾燥や口の渇きをうるおす玉竹に、

イライラや頭痛を落ち着け、

目の炎症をとる菊花を組み合わせた養生茶です。

おすすめはクコの実を浮かべてゆっくり楽しむ飲み方です。

菊の香りがほのかにして、さっぱりしたお茶に甘さも加わり、

しばらく置くとぷっくり膨らむクコの実もおいしいです。

クコの実も目に良いので秋の夜長の読書のおともにお勧めです。

ちなみに講座では茶剤が見えるようにガラスのポットで淹れていましたが、

朝忙しいときなどは、写真のようにパックを茶海(またはピッチャー)にいれ、

お湯を注いで蒸らすという、簡便な形で活用しています。

毎朝、季節やその時の体調に合わせて選ぶのも結構楽しいですよ。

写真:枇杷葉薄荷茶