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婚活妊活ビンボーは怖くない。その16

*子供の病気やけがは親を成長させる

 

子供の病気やけがほど親をハラハラさせ心配させるものはありません。

以前、次女が赤ちゃんの時下痢が止まらなかったことがあります。

 

内科にかかっているのにもかかわらず10日間も下痢が止まらず、

丸々と太っていた次女がやせて眼も落ち込んできてしまいました。

 

育児書を読みますと

「下痢・・・続くと死に至る」と書いてあります。

その文字が目にちらついて離れなくなりました。

 

次女を負ぶって買い物に出たとき、近所の豆腐屋さんに寄りました。

やはり赤ちゃんを負ぶいながら、

がっちりとたくましい腕で豆腐を大きな水槽の水から出しているおかみさんに

つい愚痴をこぼしたところ

 

「親はそうして成長するんだよねえ」と一言。

4人子供を育てているというおかみさんの言葉が心に沁みました。

そして、下痢が2日ほど出なくなった夜、次女とお風呂に入っているとき

 

「ううーん゛(`ヘ´#)」と力んだかと思うと

ぽっかり黄金色の見事なうんちがぽっかりお風呂に浮いてきました。

その時私は汚いなどと露ほども感じず、ほれぼれと眺めていました。

 

「これで助かった!」という歓喜の面持ちでした。

その後の騒動は想像におまかせします。

写真:まん丸次女を抱っこ

その頃、横綱大鵬の赤ちゃんが、

お母さんがベランダへ洗濯物を干しに行った数分の間に突然死するという事件がありました。

 

天下の横綱の事件です。マスコミは大騒ぎでした。

まだ若い夫婦、特に母親にとってどんなにか辛いことだったでしょう。

 

結婚前、奥さんになる人がカメラの前で着物姿でしこを踏んでいる写真が新聞に大きく出て、

横綱が怒った、とか新聞記事に載ったことがありました。

そんな無邪気な女性にとってどんなに辛いことかニュースを聞いて私も心を痛めたものでした。

 

そして一昨年北海道の大鵬の故郷弟子屈(てしかが)町の「川湯相撲会館」へ夫と寄りました。

そこには、大鵬の雄姿の写真とともに、大鵬が世界中に救急車を数多く寄付している写真がありました。

救急車を数多く寄付、などは優勝を重ねる横綱だからこそできることですが、

私はそこに親としての深い悲しみとともに、それを夫婦で乗り越えた素晴らしい人間愛を感じました。

 

私はこの事件の時に子育てが恐くなって夫に聞いたことがあります。

「もしこんなことがあったらどうしよう?」と。

 

「その時は一生懸命やっていたんだからそれはしょうがないことだ」

と夫の答えを聞いてほっとして、

「どちらの責任でもない。夫婦で一生懸命子育てをしていけばよい」

と考えたものでした。

 

世の中にはどうしようもないことがあります。

しかしその時は最善を尽くしたのですから、仕方がない、と考えるほかはありません。

ただ瞬時の判断、というものがあります。

 

その瞬時の判断を養うためには聡明に生きることが大事だと思います。

一生懸命生きるしかありません。