坐骨神経痛

坐骨神経は、左右に2本あり、腰から股関節の後ろを通り、臀部から脚を下り、膝の裏側へと続いています。そこから下はいくつかの神経に分かれて足先まで続きます。
「坐骨神経痛」は、多くは片側の坐骨神経に沿って起こり、坐骨神経が何らかの原因で圧迫や刺激を受けると痛みやしびれを引き起こしている症状です。

漢方における坐骨神経痛の治し方

漢方では、坐骨神経痛の原因を体の内側にあるものなのか、外側から来るものなのかに分けて考えます。
体の内側にある原因の一つは「腎」の弱り、すなわち加齢、過労、慢性病による筋肉や骨の弱りで、体の外側からの原因は、「冷え」や「湿気」です。

例えば、体力が充実していても長時間寒いところ、湿度が高い所に滞在する、あるいは水中で長時間作業することにより、気血の流れが悪くなり、坐骨神経痛が起こることがあります。
「気」や「血」の動きが阻害されて血流が滞ると、「瘀血(おけつ)」となって痛みが現れます。「通じざればすなわち痛む」のです。

漢方では、坐骨神経痛の原因を見極め、不足しているものを補い、滞っているものを巡らせることにより、痛みを取り除くことを目指します。

「冷え」は、血流が滞り、痛みにつながるので、体は冷やさず、温めて「血」の巡りを良くしましょう。
体内に余分な「湿気」が溜まると痛みにつながるので、水分代謝を整えることも大切です。

食べ過ぎに注意し、軽い運動や湯船に浸かるなど汗をかいて体に溜まった余分な水分や老廃物を排出しましょう。
また、重い荷物を持ち上げたり、長時間同じ姿勢を続けることを避け、正しい姿勢を意識して、適度な運動を行いましょう。

是非こちらのクチコミ体験談も参考になさってください。

「漢方で早く治る坐骨神経痛」

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