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かおりんの養生茶Labo2020その①
薬剤師の飯沼です。
1.2枚目の写真はウエマツ薬局の最寄り駅である新河岸駅で
子育てをしていたツバメです。
ヒナもすっかり大きくなり、最近巣にいないのを見ると巣立ったようです。
しばらく通勤時の楽しみになっていたので、少し寂しいですが、
また来年以降も同じ季節にツバメの元気な姿が見られたらなと思います。
さて、昨年の養生茶Laboでは、季節にあわせてつくった養生茶を
毎月、中医営養薬膳学講座の受講生の皆さんに試飲していただきました。
現在の状況ではそういった企画がなかなかできないのが残念ですが、
今年はこちらで季節ごとにそれぞれの養生茶の特徴や
皆さんの感想などを紹介していこうと思います。
ということで【かおりんの養生茶Labo2020その①】
今回は長夏と夏のお茶です。
5月の養生茶 決明苡仁陳皮茶(けつめいいにんちんぴちゃ)
「ジメジメ追い出す長夏のお茶」というテーマで作った
炮じはと麦と炮じハブ茶の香ばしい香りが特徴の養生茶です。
「毎日飲みたい良い味でした。」という感想をいただいた通り、
くせのない普段使いにおすすめの養生茶です。
6月の養生茶 紫蘇生姜茶(しそしょうがちゃ)
長夏のお茶第2弾として「ジメジメ散らす長夏のお茶」
というテーマで冷房や雨で体が冷えたり、
胃腸の調子が悪くなったりする時に活用したい養生茶をつくりました。
紫蘇の良い香りが特徴で、この養生茶を作っている時も
良い香りが室内に充満します。実はリピーターが一番多い養生茶です。
7月の養生茶 竹甘酸棗仁茶(ちくかんさんそうにんちゃ)
「心を鎮める夏のお茶」というテーマで、暑さで寝つきが悪くなりがちな季節に
お勧めの養生茶です。
「さっぱりとした甘さと後味がスッキリ」という感想をいただいた、
他では味わえない養生茶の笹の香りと炒酸棗仁の香ばしさと
甘草の自然な甘さの組み合わせをお楽しみください。
ちなみに今年も月毎の養生茶を店頭に用意しています。
店頭に出ていない養生茶も事前にご連絡いただければ
ご用意することができます。
家での時間が多いので、ぜひお茶の時間をつくって
リラックスしてみてはいかがでしょうか。
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「薫風や 漢方めぐる 小宇宙」
薫風や
漢方めぐる
小宇宙
(お客様が俳句をつくって下さいました。)
太陽の周りには
木星・火星・土星・金星・水星などが廻っています。
人間の体も同じです。
五臓は木 火 土 金 水に例えられます。
それぞれ対応するのは
肝 心 脾 肺 腎
そしてそれらはお互いに影響しあっています。
脾は胃腸の働きをあらわします。
胃腸の弱い人は風邪をひきやすいです。
特に梅雨時は食欲が落ち、気持ち悪くなります。
そうすると風邪もひきやすくなります。そして微熱が出て咳が出てきます。
おやおや、コロナの初期症状と似ていますね。
そうです。
コロナを防ぐためには
マスクや免疫力アップも大事ですが、胃腸に負担をかけないことも大事です。
食べ過ぎたり、冷たいものを摂りすぎたりしないようにしましょう。
(写真:散歩道で)
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熟睡はなぜ気持ちがいいのでしょう?
熟睡はなぜ気持ちがいいのでしょう?
・・・・それは幸せホルモン、セロトニンが出来るから。
昨日は「ウエマツ薬局漢方講演会“ねむる”」でした。
大雨が上がり良い天気になり、会場いっぱいで楽しい会となりました。
植松は自分の体験談を話させていただきました。
メラトニンと言う物質が脳内にできると、質のよい睡眠が得られます。
そして、そのメラトニンの材料がセロトニンです。
このセロトニンはイライラを抑え、人を幸せな気分にするので「幸せ物質」とも言います。
このセロトニンと言う物質を発見された方と、
たまたまトルコの旅行でご一緒した事があります。
70代くらいの、痩せ形の人のよさそうな男性でした。
彼は若い東大の研究生の時に、実験でラットを眠らせないと、
脳の中はどのようになるか、実験をしていたそうです。
ラットをつついては寝かせないようにしていたのですが、そのうち自分が寝てしまった。
はっと目が覚めたら、ネズミもぐっすり寝ていたそうです。
そして脳の中を解剖したら、このセロトニンと言う物質がいっぱいあった、と言う事です。
セロトニンが出ると、メラトニンを作り、よく眠れます。
ちなみに彼は、70歳くらいでしたが、目がキラキラ輝き、
子供のような純粋な表情をしていました。
彼は「ノーベル賞候補になるはずなんだけどならない。いまだにビンボーだよ。」
とおっしゃっていました。
奥さんがこの話を聞いていて、びっくりして
「今まで夫はこんな話を人に話した事がないのにどうしたのでしょうね。」
とおっしゃっていました。
ではクイズ
メラトニン、セロトニンは何から、どこで作られるのでしょう?
答え:あなたが召し上がった食べ物から、あなたの胃腸から作られます。
そうしたら、よく眠る一番の基本は食べ物と、胃腸、特に腸の調子が大事です。
食べ過ぎると、気持ちが悪くなり、悪夢を見る事があります。
お饅頭のお化けに追い掛けられた夢を見た事はありませんか?
または、お腹が空いて眠れず、夜中に起きて暖かい牛乳を飲んだら、
ほっとして眠れた、という経験がありませんか?
このように胃腸と、とても関係があります。
胃腸が弱いと、クヨクヨしやすく、眠りが浅い人が多いようです。
胃腸が弱くて眠れない方におすすめの漢方もあります。
飲むと元気が出て食欲が増し、眠れるようになります。
心を元気にする食べ物は、ナツメ、蓮の実、ユリ根、人参、などです。
胃腸を元気にする食べ物はジャガイモ、サトイモ、キノコ、スペアリブ、鶏のスープ、
米、雑穀、牛肉、魚類があります。
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ツボ:脚や胃腸不調、更年期障害など万能・足三里
例年より早く梅雨が明け、
夏が長くなるのかしら、と懸念する声も聞こえてきます。
そこで、毎日押したい万能ツボ、
足三里(あしさんり)をご紹介します。
調子の悪い時だけでなく、普段から、病気予防のために押すことを
お勧めします。
*脚・ひざ・腰の不調
足のだるさやむくみに即効性を発揮~
*血行を促し、更年期障害からくる、頭痛、肩こり、冷えに有効。
更年期障害からくるイライラや精神不安定などにもおすすめ。
*胃腸の働きを整え、代謝を正常に戻し、美肌づくりに役立つ。
(胃炎・胃けいれん・吐き気・便秘・下痢
ニキビ・吹き出物など)
*ひざ下にある2本の骨が接するV字のくぼみがツボ。
*ひざのお皿の下に人差し指を当て、つま先方向に指4本分
を測る。
*ひざに向かって引き寄せるように力を入れて押す。
左右同様に行う。