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男性更年期5 体内に汚れが溜まる、湿熱
*気になる症状
体重の増加、頭や身体が重い、皮膚の湿疹、
尿の色が濃い、舌の苔が多い
脂っこい食事や飲酒、運動不足などが重なって太りぎみになると、
体内に「湿熱(しつねつ)」(余分な水分や汚れ)が溜まり、
「気」や「血」の流れを滞らせててしまいます。
このような状態になると、更年期の症状も回復しにくくなり、
慢性化につながることも。
また、脂質異常症や糖尿病といった生活習慣病にも
なりやすくなってしまいます。
溜まった汚れは早めに取り除き、気血の流れをスムーズにし、
更年期の症状から回復しやすい健康な身体をつくりましょう。
*食養生~利水作用のあるものを積極的に摂り、体内の汚れを排泄~
鯉、ヘチマ、雑穀、蓮の葉茶、小豆、緑豆、はと麦、
オオバコ茶、とうもろこしの髭茶(ひげちゃ)
まじめで几帳面な人ほど、更年期の症状に悩まされることも多くなります。
睡眠をしっかりとる、こまめに身体を動かす、趣味を楽しむなど、
ストレスを溜めない工夫をしましょう。
更年期は誰にでも訪れます。体質の変化に応じて身体を整えながら、
あまり悩まず上手に加齢と付き合っていきましょう。
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男性更年期4 ストレスによる不調「肝うつ」
*気になる症状
ストレスが多い、憂鬱、怒りっぽい、頭痛、肩こり、
のぼせ、ほてり、胸脇や腹部の張り、ため息、舌の色が暗い
男性の更年期の年代は、責任ある役職についたり、
定年を迎えたりとストレスを抱えやすい時期。
男性更年期の症状は精神的な事に影響されることが多いため、
こうしたストレスをうまく発散できないと、症状が強く出ることもあります。
ストレスを調節し、体内の気をスムーズに巡らせるのは
「肝」の役割。
過度なストレスが続くとその機能が低下し、
気の流れが悪くなり、イライラや憂鬱、のぼせなどの
症状につながります。
日頃ストレスを感じやすい人は、肝の働きを高めて
上手に発散できるようにしましょう。
*食養生
~溜まったストレスを発散して、滞った気の流れをスムーズに~
菊花茶、ハマナスの花茶、ジャスミン茶、
黒きくらげ、みかんの皮、ライチ、柑橘類
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男性更年期3 元気がなくなる、気血不足
*気になる症状
疲れやすい、無気力、集中力の低下、めまい、動悸、
不安や不眠、食欲不振、舌の色が薄い
「気」(体内のエネルギー)や「血(けつ)」は
健康の基本となる大切な要素ですが、胃腸の働きが弱くなると、
この気血を十分に作ることができなくなってしまいます。
体内の気血が不足すると、内臓の働きが悪くなり、
疲れやすい、食欲不振、動悸、不眠といったさまざまな症状が現れるように。
胃腸の不調は、不規則な食生活や睡眠不足、
胃腸の疾患などが原因となります。
胃腸に負担をかけない生活で、気血を十分に養うよう心がけましょう。
*食養生~気・血を養い、身体に潤いを与えるもの~
百合根、小麦、金針菜(きんしんさい)、蓮の実、
ナツメ、烏骨鶏、卵、鮭、鰻、もち米
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男性更年期2 腎精(じんせい)不足
男性更年期の主な原因です。
*気になる症状
めまい、耳鳴り、記憶力の低下、脱毛、足腰の弱り・痛み、
性欲の減退、性機能の低下、手足の冷え、舌の色が薄い
「腎」は、生命エネルギーの源「精」を貯える一番大切な臓器。
腎とは単に内臓のひとつをさすのではなく、
泌尿生殖系、ホルモン系、カルシウム代謝、免疫系など、さまざまな働きを意味します。
しかし、更年期が始まる40歳ごろから腎の機能は徐々に低下。
貯えている精も減少し、体力や性機能の衰え、脱毛、
排尿トラブルといった症状が少しずつ出てきます。
また、腎の機能が弱くなると他の臓器にも影響し、
さまざまな不調を引き起こすのです。
加齢に加え、過剰な性生活や食事の不摂生、
病気による消耗なども腎が衰える原因になります。
生活習慣の改善と腎の養生で更年期の症状を
予防、改善するよう心がけましょう。
*食養生
スッポン、ナマコ、羊肉、豚マメ(豚の腎臓)、
穴子、海老、山芋、くるみ、ごま、にら、にんにく
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男性の更年期1 気を付けたい腎の衰え
女性の更年期はよく知られていますが、男性の更年期もあるのをご存知でしょうか?
ほてり、発汗、イライラ…。こうした更年期の症状は、女性だけでなく
男性にも現れるものです。
今回は「男性更年期」について中国の伝統医学である中医学をもとに、お伝えします。
女性は7の倍数。男性は8の倍数。中医学では、この節目で体質に変化が訪れると考えます。
女性なら7、14、21、28、35、42、49歳・・という感じです。
老化が始まる年齢は、個人差もありますが、女性が35歳、男性は40歳を迎える頃。
この時期から徐々に体力や気力、性機能などが低下し、さまざまな不調が現れるようになります。
その後、40代後半になると排尿の機能が衰え、56歳からは老化が本格的に。
腰や膝の痛み、インポテンツといった悩みが増えます。
定年を迎えると精神的にも不安定になりやすく、不眠や鬱などの症状が現れることもあります。
このような不調には、加齢による「腎」の衰えが大きく影響しています。
腎は生命エネルギーの源「精」を貯える大きな臓器ですが、
更年期に入るとその機能は自然と衰えます。
また、体内の臓器はそれぞれが協力しあって働いているため、腎が弱くなると他の臓器にも影響し、
体力や免疫力が落ちたり、性機能が衰えたりといった不調が現れるようになるのです。
特に男性の身体は腎と深い関わりがあるため、腎を健康な状態に保つ方法を考えることが大切。
また、「気」「血」の不足、ストレス、生活習慣の乱れなども更年期症状の原因となります。
まずは自分の身体の変化を知り、更年期を穏やかに過ごせるように、
それぞれに合った対処をしていきましょう。
更年期の不快な症状は、体質を整えることで和らげることができます。
主な症状から自分の体質を知り、早めの養生で身体の中から予防・改善していきましょう。