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犬猫の漢方、犬のアトピー
私は薬学部を卒業後病院の検査室に勤めました。
そのとき動物園からいろいろな動物の検査データの正常値を作りたい、という申し出がありました。
毎日キリンや、ライオンなどの血液が送られてきて、肝機能や腎機能など調べました。
驚いたことは動物の種によってまったく数値が違うことでした。
さらに多くのデータを集めたかったのですが、大きな動物は麻酔をかけて採血するので、
網をかぶせて捕まえたりと大変で、いつのまにか取りやめになってしまい、残念でした。
さて最近はワンちゃんのアトピーの相談です。
犬や猫に漢方薬を飲ませるのは味や、においを考慮して飲ませなければなりません。
私はそれで一度失敗したことがあります。
我が家の愛犬シーズーの「ルーク」が体中アトピーになり、かゆがってかきむしるので、
まず煎じ薬を飲ませようとしたら、においをかいだだけで、逃げて行ってしまいました。
次に錠剤を肉に混ぜたら上手に肉だけ食べて、錠剤が歯の間に残り、
それも「ピッ」とはじいて出してしまいました。
最後に粉末を肉に混ぜて飲ませてやっとよくなりました。
最近は漢方のお茶で苦くないものが開発されました。
先日はワンちゃんのアトピーに苦くない漢方薬やお茶を飲ませてよくなったと喜ばれました。
ドッグフードは添加物が多く、乾燥していますのでのどや肌も乾きやすくおすすめできません。
犬のアトピーによい生薬が入ったシャンプー、入浴剤、ウオッシュ、スプレータイプのかゆみ止めもあります。
これらは自然派と呼ばれる市販のものより生薬が入っていた方が効きめはよいです。
昔は残りごはんに味噌汁をかけて食べさせていたものです。
我が家もそのシーズー犬「ルーク」が尿道結石になり、1分おきにトイレに行っても尿がでなく苦しがり、
あわやおちんちんを切る、というところまでいったことがあります。
これも乾燥したものをやっていると石ができやすい、という獣医さんの説明でした。
それからは犬も玄米菜食にして病気もしなくなりました。