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梅雨時の幸せ。
今日、以前娘が母の日のプレゼントに贈ってくれたアジサイがやっと
一輪咲きました。
木の陰になり、数年咲かなかった優しいピンクと青の小花のアジサイ。
そしてその近くに真っ白な小花と葉っぱが半分白い
「半夏生(はんげしょう)」が楚々として咲いていました。
私はこのドクダミ科の半夏生 別名片白草が好きです。
地味ですが梅雨時のうっとうしさを払ってくれるようなさわやかな白さ。
アジサイや半夏生を眺め、
しばし梅雨時のささやかな幸せを感じました。
(写真撮影 2014年6月18日)
暦の上では、夏至から11日目を半夏生といい、7月1日ころです。
この半夏生のころに、花を開き、葉が白くなるから
半夏生と呼ばれるといわれています。
半夏生の頃には、天から毒気が降るとか、
地面が陰毒を含んで毒草が生えるから気をつけなければいけない、
という言い伝えがあります。
陰毒とは湿気のことです。
アトピーの人達も梅雨時は皮膚がじくじくして
かゆみが増してきます。
今月のアトピー学校ではこんな梅雨時の過ごし方をお話ししましょう。
植松 光子
アトピー学校詳しくはこちら→
https://ameblo.jp/kanpo-uematsu/entry-11751065874.html?frm=theme
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湿気とおりものとアトピーの関係
梅雨時アトピーが悪化する、と心配される方がいます。
こういう方でおりものも一か月ずっと続いて、量も多い、という方がいます。
梅雨時、湿気が多くなると、体の中の湿気すなわち「湿邪(しつじゃ)」も多くなり、
皮膚に水泡が増えたり、じくじくかゆくなります。
汁が出なくても肌にさわるとなんとなく、湿っぽいこともあります。
中医学では人の体は宇宙が支配していて、季節の影響を多く受けるので、
治す時も季節の関係を重視しながら治していきます。
梅雨時悪化する人は湿邪が多いタイプが多いので体内のおりものも増える傾向があります。
正常なおりものは無色透明で臭いも少なく、少量です。
生理と生理の中間、排卵期ごろと生理前、妊娠時にやや多くなります。
膣に雑菌が入るのを防ぎ、精子が入りやすいようにする働きがあります。
しかし多すぎたり、黄色みを帯び、匂いが強くなると「湿熱」の状態となり、
精子の力を弱め、妊娠力を落とします。
アトピーの痒み、じくじく、水泡のある皮膚を改善するには、このように体内からくる信号も
考慮しながら治していくと、肌も改善され、膣の不快な症状も改善し、すっきりします。
これも中医学の面白い点で
「異病同治(いびょうどうじ)」<異なる病気や症状を同じ治療方針で治す意味>の一つの例です。
おりものに泡が混ざって耐えがたいかゆみとなった場合はトリコモナス菌に感染していたり、
そのほか膣炎、卵管炎、などの場合もありますからその時は早めに受診し、治療を受けながら、
そのような症状を起こす体質を改善していきましょう。
おりものを中医学で改善して妊娠した方は何人もいます。