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「尋常性乾癬の中医学的治し方」
1:皮膚の色から
真っ赤:血が熱を持っている「血熱」
暗い赤:皮膚は厚くなり、暗紅色でなかなか消えない「瘀血(おけつ)」
淡い赤:慢性で部分的に消えている。円形で平ら。「血燥」
2:治し方
「血熱」
急性で新しい皮疹が絶え間なく出来てくる。かゆみ、いらいら、怒りやすい。
のどの腫れなどを伴う。血熱を取る生薬を用いる。生地黄、紫根、牡丹皮など
「瘀血」
瘀血の漢方生薬を用い、皮膚を柔らかくする。三稜、莪朮、ヨクイニンなど
「血燥」
皮膚に栄養を与え、血流をよくし、潤す。当帰、丹参、麦門冬など
3:西洋医学では難しい。
なぜならアレルギーと同じ免疫力と関係があるからです。
喉の痛みなど感染は乾癬を引き起こすことが多い。
原因は、風邪が一位でその次は扁桃腺炎と咽頭炎である。
急性の扁桃腺炎、慢性扁桃腺炎、急性咽頭炎、慢性咽頭炎。
それぞれに適した漢方薬を早く使って治しましょう。
抗生物質は使いすぎると効かなくなります。
まず漢方薬を使って効かなければ病院に行きましょう。
乾癬の悪化を防ぐには、早くのどの炎症の段階で食い止めましょう。
泥棒が玄関からリビングに入り、更に寝室に入らないよう、早く食い止めましょう。
4:乾癬は「冬重く夏軽い」傾向があります。
冬の発病率は39.1%、夏は5.2%です。
よくなっても安心しないで、再発しないようにしていきましょう。
5:根気よく漢方薬を飲んでいくとよくなる人は多いです。
ただし免疫力と関係があります。風邪を引くとすぐ悪化します。
悪化してもがっかりしないで漢方薬を続けて行けば、またよくなります。
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尋常性乾癬と肥満の関係
植松 光子です。
21日に大阪で埼玉医科大学皮膚科教授の尋常性乾癬の講演があり、行ってきました。
特に興味を引いたのはメタボリック症候群との関連が深い、というお話でした。
確かに当店にいらっしゃる男性の患者さんはみなさん、かなり立派なお腹をしています。
このような体格で乾癬がある人は、ない人に比べて平均死亡年齢が5歳低いとのことです。
心筋梗塞や慢性腎臓病も多く、たばこを吸う人は1.9倍多く発症します。
何故でしょう?
それは脂肪細胞の周りに皮膚を赤くかゆくする、サイトカイン炎症物質が多いからです。
体重を落とせば治りやすくなります。
無理なダイエットはしないで肉類を減らし、毎食野菜を100g(中皿2枚)取りましょう。
緑の野菜は1日100g。
添加物の害からも体を守ります。
ササヘルスは緑黄野菜の中で葉緑素が一番多く含まれています。
毎朝10ml飲むだけの手軽な飲み物です。
気長に続けていきましょう。
写真:「我が家の半夏生」