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咳と喘息・6 虚弱
咳や喘息の症状が慢性化すると、身体全体が疲労してしまいます。
生命エネルギーの源である「腎」や、食べ物を消化吸収する
「胃腸」の機能も弱くなるため、「肺」の栄養や潤いも
不足しがちになり、症状もなかなか改善できません。
高齢者、虚弱体質の人などは、基本的な体力を養うために
胃腸、腎の機能を高めることも大切です。
しっかり栄養を摂ることで肺にも栄養と潤いを与え、
健やかな状態に整えましょう。
*気になる症状
長期化した咳、喘息、夜間の咳が強い、息切れ、疲労感、
汗が出る、かぜを引きやすい、食欲不振、舌の色が淡い
*食養生
肺・脾胃・腎を補い、身体を養う食材を:
白きくらげ、蜂蜜、レモン、くるみ、百合根、
山芋、かぼちゃ、クコの実 など
クコの実:オンラインショップ
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咳と喘息・5 痰湿
身体に溜まった「痰湿(たんしつ)」(体内の余分な水分や汚れ)は、
「肺」のトラブルを引き起こす原因の一つです。
食事の不摂生などが原因で「胃腸」の機能が低下すると、
痰湿が溜まりやすくなり、咳や喘息の原因となります。
太り気味の人、暴飲暴食などで胃腸が弱っている人などは、
まず身体に溜まった痰湿を取り除き、胃腸の機能を高めるよう心がけましょう。
*気になる症状
咳、喘息、痰が多い、胸苦しい、悪心、
食欲不振、舌の苔が厚い
*食養生
余分な水分や汚れを取り除き、気の流れをスムーズに:
杏仁、銀杏、くらげ、海苔、桔梗の根 など
写真:杏仁豆腐
杏仁は痰や咳に良いだけでなく、腸を潤し、
便秘にも良いです。
杏仁:オンラインショップ
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咳と喘息・4 ストレス
強いストレスなどを受けて精神が不安定になると、
全身を巡る「気」の流れが悪くなり、咳や喘息の症状が悪化しやすくなります。
ストレスで症状がひどくなる人、普段からイライラしやすい人は、
気分を穏やかに保つよう心がけることが大切です。
ストレスを上手に発散して、気の流れをスムーズに保つようにしましょう。
*気になる症状
咳、喘息、胸が苦しい、強いストレスで発作が起きる、
イライラしやすい、怒りっぽい
*食養生
ストレスを発散する香りの良いものがおすすめ:
ハッカ、しその実、みかんの皮、ゆずの皮、花茶 など
写真:ばらのお茶
(詳しくはこちら→ばらのお茶)