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赤ちゃんのアトピーがこんなによくなりました
【初診の時の写真】
ステロイド軟こうを皮膚科にかかって使っていてもよくならない、と来店されました。
顔は真っ赤で腫れあがり、一晩じゅう泣いている、と両親は困り切っていました。
【1週間後】の写真
赤みと腫れをとる漢方薬と腸をきれいにする漢方のお茶を飲んで、
五行草茶の粉末で湿布をしてもらったところ、どんどん赤みが引いてきました。
しかし苦いので直に飲まなくなったので飲みやすい漢方薬に変え、
その後は消化を助け腸や皮膚をきれいにするものなどにしてずっとよくなっています。
【半年後の写真】
赤ちゃんは消化器が未熟なので食べ物でアレルギーを起こしやすく、
漢方では胃腸を丈夫にして皮膚を丈夫にする、という考えが赤ちゃんのアトピーを改善する基本です。
参考: 赤ちゃんのアトピーを楽にする方法
また乾燥肌をそのままにしておくと大きくなってから、アトピー症状がでます。
まめに保湿しましょう。
保湿剤としてはウエマツ薬局 オリジナルの花しずく潤(ルン)の乳液は
ドクダミ、桃の葉が入っていて夏のあつさやほてり、汗もにもよく、
つけるとさっぱりしてしかもしっとり感が続き喜ばれています。
秋、冬になり乾燥してきたら花しずく潤(るん)のクリームを重ね塗りします。
この中には中黄膏と紫雲膏の成分が入っていて赤み、かさかさの肌に気持ち良く合います。
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アトピー肌の乾燥とほてり
乾燥の原因のひとつは「熱」
アトピーの方がよく訴えられる症状に「乾燥」と「ほてり」があります。
「乾燥」も「ほてり」もどちらも不快な症状です。
まずその原因を考えなければいけません。
原因には大きく分けるとふたつあります。
一つは胃腸の消化能力が悪くて栄養が肌に行き渡らなく乾燥する「虚」のタイプ。
逆に体に悪いものがたまり、熱がこもって乾燥する「邪」のタイプの二つがあります。
「邪」のタイプの一つの原因はまず「体内にこもった熱」です。
洗濯物がストーブのそばで乾くように「熱」があると乾燥します。
長い間皮膚に炎症があることによって、血液が熱をもち「瘀血」となってどろどろしてきます。
肌はごわごわ、かさかさして「苔癬化(たいせんか)」という慢性の炎症の状態になります。
「熱」があるのでほてってきます。ステロイドを長期使っていてもほてりがきます。
中成薬(エキス剤、錠剤)の「涼血清営顆粒」を気長に飲むと「血熱」はおさまっていき、
乾燥もいつの間にかおさまり、つやつやした肌になっていきます。
また多少潤す成分もあったほうがいいので私はよく「瀉火補腎丸」や「荊芥連翹湯」
「当帰飲子」「石膏」も併用します。
「当帰飲子」だけでは「熱」をとる力はないので「熱」をとる漢方薬を併用します。
必ず皮膚をよく見てもらって「熱」をとる漢方薬と「潤す」漢方薬の割合も見ながら出してもらうことが大事です。
「舌」の色は真赤な人が多いようです。
ただし「乾燥」は長い間の「熱」によるものなのですぐ治すのは無理です。
日本では粉薬では潤す漢方薬は少ないのでとても困っています。
今私の属する研究会で開発中です。完成したらお知らせします。
生薬では「麦門冬」「沙参」「玄参」「知母」「石膏」などがありますので煎じ薬に自分で加えて煎じるといいでしょう。
あせらず飲んでいけばよくなります
入浴後はものすごい勢いで乾燥していきます。
出たら一分以内に「瑞花露(すいかろ)クリーム」や「アリメントクリーム」などを塗りましょう。
ひどいときはこれらを塗ってから入り、出てからもぬるといいです。
手も水を使って水分が残っていると蒸発するときに手の水分が奪われます。
よくよく水分を拭き取って「瑞花露クリーム」や「ビューティシャンハンドクリーム」をすぐ塗りましょう。
顔にはしわや色素沈着によい沙棘(サージ)が入った「セ・サージクリーム」の上に「アリメントクリーム」を塗るといいでしょう。