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夏の胃腸不調対策2:冷え
飲食物を消化吸収する「胃腸」の働きは、
体内の「陽気」によって守られています。
ところが、夏は過剰な冷房や冷たいものの摂り過ぎなどで、
陽気を消耗しがちになってしまいます。
その結果、身体が冷え、胃腸の働きも弱くなり、
腹痛や下痢などの不調が起こるのです。
中医学ではこの時期は陽気を養うことを大切にします。
羽織ものなどで調節する、冷たい飲食は控えるなど、
身体を冷やさないよう心がけ、体内の陽気を守りましょう。
*気になる症状
胃痛、腹痛、下痢、お腹の冷え、身体の冷え、顔色が白い
*食養生
冷えた身体を温めるものを:
しょうが、ねぎ、にんにく、にら、山椒の実、八角、
シナモン、ナツメグ、みょうが、フェンネル など
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参考:漢方の知恵袋
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夏の胃腸不調対策1:食の不摂生
「胃」は“冷え”を苦手とする臓器ですが、
夏は「湿邪(しつじゃ)」(自然界の邪気)が体に侵入しやすく、
冷たいものや水分も摂りすぎてしまいがちです。
すると、胃腸に負担がかかって機能が落ち、
水分をスムーズに処理できなくなってしまいます。
その結果、体内に「湿」(余分な水分や汚れ)が溜まってしまうのです。
湿が溜まると胃腸の働きはさらに弱くなり、下痢などの不調が現れるようになってしまいます。
夏の水分補給は大切ですが、飲み過ぎには注意しましょう。
また、暑くてもなるべく温かい食事、飲み物にすることも大切です。
また、暴飲暴食などの食生活を続けていると、
胃腸が疲れて食事をしっかり摂れず、
夏バテを起こしやすくなってしまいます。
また、秋冬になっても疲れを引きずり、
かぜを引きやすくなることもあります。
特に不調を感じていない人も、
胃腸トラブルを起こしやすい夏は油断禁物です。
胃腸に負担をかけない食生活を心がけましょう。
*気になる症状
吐き気、胃の膨満感、胃のムカつき、げっぷ、
下痢、軟便、舌の苔が多い
*食養生
胃腸の働きを整え、湿を取り除く食材を:
サンザシ、麦芽、カルダモン、梅干し、しそ、
陳皮茶(ちんぴちゃ)、はと麦、お焦げ など
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参考:漢方の知恵袋
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熱中症対策・2 湿邪をともなう、暑湿
*気になる症状
吐き気・おう吐、食欲不振、軟便、下痢、胃の膨満感、頭が重い、
倦怠感、舌は湿っぽい、舌苔は白または黄色がかった色
*改善策
冷たいものを摂り過ぎたり冷房で身体が冷えたりすると、
水分をコントロールする胃腸の機能が弱くなり、
「湿邪(しつじゃ)」がたまってしまいます。
「気になる症状」にあるような不調を感じたら、湿邪や熱を取り除き、
胃腸を養う食べ物を摂るようにしましょう。
また、冷房の効いた所で長時間過ごすのはなるべく避けましょう。
仕事場など調節ができない所では、ときどき外の空気に触れたり、
羽織るものを用意したりして、なるべく身体を冷やさないようにしましょう。
*食養生
利尿作用や、解毒作用のあるものを。胃のムカつきを抑えるものなどがおすすめ:
緑豆、春雨、もやし、梅干し、しそ、柑橘類
参考:漢方の知恵袋
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おりもの2 量が多い・白っぽいなど:「脾虚」
おりものの量が多い・白っぽい・臭いは少なめの方は
「脾虚(ひきょ)」。
*気になる症状
疲労感、食欲不振、むくみ、
下痢・軟便になりやすい、顔色が白い
暴飲暴食や不規則な食事、疲労、ストレスなどが原因で
胃腸の機能が低下すると、水分を全身に運ぶことが
できなくなってしまいます。
その結果、体内に余分な水分や汚れが停滞し、
「湿邪(しつじゃ)」が生まれるのです。
このように発生した体内の湿邪が、
身体の下部に集まっている状態です。
余分な湿を取り除くと同時に、弱った脾胃を
健やかに保つようにしましょう。
*食養生
湿を取り除き、胃腸の機能を健やかにする食材を:
いんげん豆、豆乳、銀杏、蓮の実、はと麦、とんぶり など
写真:はと麦
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機能性胃腸症2 痛みが強い、冷えタイプ
機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)と診断されたら
自分の体質に合った、中医学の養生を取り入れましょう。
機能性胃腸症とは⇒機能性胃腸症
《痛みが強い冷えタイプ》
胃腸は冷えに弱い臓器です。
冷たい飲食、冷房や冬の寒さなどで、胃腸が冷えると
不調が起こりやすくなります。
このタイプの症状は、胃痛、腹痛などの痛みが特徴ですが、
これは冷えて胃腸の血行が悪くなってしまうためです。
中医学では「不通則痛(滞ると痛みが起きる)」と考えられていて、
血行が滞ると痛みが起きやすくなるのです。
養生の基本は冷えた身体をしっかり温めること。
冷たい飲食は避けて、夏でも温かい物、
常温の物を摂るよう心がけましょう。
*主な症状
胃痛、腹痛、腹部の冷え、身体の冷え
顔色が白い、下痢や軟便を伴う、舌苔が白い
*食養生
~冷えを取り除き、胃腸を温める~
生姜・シナモン・ねぎ・ナツメグ
にんにく・みょうが・山椒の実
紅茶・八角 など
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