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松居一代さんの息子のアトピーを治した、中国の漢方医の思い出 その2
松居一代さんの息子さんのアトピーを治された秦先生は、
北京中医薬大学日本校の副学長もなさっていました。
そして、北京中医薬大学日本校の卒業式が北京の本校で行われ、
私も卒業生の一人として、出席していました。
終わって大学の食堂で中国の料理の鉄人と言われる料理長のもとで、
50種類のおいしい薬膳料理を堪能しました。
写真:雪の日に、我が家の蝋梅
その時秦先生のお顔の色が冴えない、と気になりました。
そして翌日、日本に帰った日に、突然倒れ、帰らぬ人となってしまいました。
お葬式には松居一代さんとその坊やも出席され、
松居さんは原稿も見ないで立派に弔辞を述べられました。
その時見た息子さんはアトピーの赤みは見えませんでしたが、
かさかさ乾燥して痩せて色白のお子さんでした。
ひどい炎症の時期は超えましたが、これから潤いのある健康な肌にするのは時間がかかります。
かゆみも続くでしょう。
しかし、これからは胃腸を丈夫にする漢方薬を飲み、体格をよくして、
食事と生活、早く寝る、と言ったことに気を付けていけば
きっとさらによい肌になるだろう、と思い、遠くから彼の幸せを祈りました。
そしてアトピー患者さんに命をささげた秦先生の冥福を祈りました。
薬剤師 中国政府認定国際中医師 植松 光子
2014年2月18日 -
ある若い女性薬剤師の物語・6
これは彗星のように輝やきながら飛び去った彼女の人生の軌跡をたどる物語です。
その6 育児と仕事
30歳になり、早く子供を作るように言ったのですが、
1年間は二人で楽しみたい、と言って子作りを伸ばしているうち
今度は、なかなかできませんでした。
彼女は中医学で不妊症のかたの相談を受けて、
患者さんは妊娠させることができているのですが、
自分というものは難しいものです。
一度は子宮外妊娠で泣きましたが、その後やっと34歳で妊娠しました。
我が家は両親ともアレルギー体質の家系ですので
妊娠中、彼女は非常に食事に気を付けました。
アトピー患者の漢方相談も受け、アトピーの辛さをよく知っているので、
アトピーにはしたくない、と真剣に食事には取組みました。
以下は彼女の著書(共著)である
「図解 アトピーを治して妊娠する本」<農文協>より抜粋
コラム・・・・・・・・・・・・・・・
美肌と赤ちゃんのために「肉なし、和食中心」に変身
肉が大好物のMさんですが、ある日から
「肉、乳製品抜き、和食主義」にガラリと変身しました。
きっかけは妊娠。祖母をはじめ、母、妹、自分までみんなアレルギー体質という家系を
「子供に引き継いでなるものか!」と一念発起したのです。
夫も巻き込み、体質改善食生活が始まりました。
まずは朝食改革。パン・ヨーグルト・卵・ベーコン・バナナを、
ご飯、(胚芽米や玄米)・味噌汁・納豆などに変えました。
野菜は有機野菜で旬のもの。
これだけで乳製品や添加物、化学調味料の量がドンと減りました。
だしも手作り天然だし。
一部略
しかしMさんは、肉やケーキを全く食べなかったわけではありません。
徹底すぎると息詰まるので、たまには友人と好きなものを食べて楽しみました。
1割くらいは好きなものを食べてもいいでしょう。
その結果誕生した娘さんは、いちど粉ミルクで発疹が出ましたが、
それ以外はトラブルもなく、きれいな赤ちゃんです。
・・・・・・・・・・・・・・
育児をしながらも勉強が大好きな彼女は、
日曜日は子供を夫に任せ、よく勉強会に言っていました。
離乳食も夫がよく作っていました。
*次回はその7「漢方薬膳サロン ウエマツ薬局を立ち上げる」です。*
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松居一代さんの息子のアトピーを治した、中国の漢方医の思い出 その1
松居一代さんの息子さんが、中国の漢方の先生に治してもらった
という話は有名ですが、私はその先生について
2年間本場中国の漢方の皮膚科を直接学びました。
その先生は北京中医薬大学付属病院の副院長で、
皮膚科医として有名な秦漢琨先生です。
ちょうどその頃、先生は北京中医薬大学日本校の設立準備のため、
日本にいらしていました。
中医学(漢方)を熱心に学んでいる薬剤師がいる、
ということで紹介されて埼玉県川越市にある私の店に指導にいらしてくださいました。
日本語が全くお出来にならないのに、おひとりで都内からいらして、
東上線の新河岸駅で私の名刺を通行人に見せて
道を尋ねていらっしゃるお姿が鮮明にまぶたに焼き付いています。
日本語は「かゆいい~?」と「お通じは~?」の二つだけ。
皮膚病と言うのは、皮膚を見ますから、
それだけで中医診断ができる、というわけです。
痒みはアトピーの特徴です。ニキビやほかの皮膚病と区別できます。
便通は中医学(漢方)では大事な体質のチェック法です。
便秘があれば体の中に「熱」がこもっています。
「熱」がこもっているので皮膚が赤く、乾燥するのです。
この「痒い」と便通が皮膚病の鑑別のポイントなのです。
秦先生は全身細かく見てくださり、言葉が通じなくても慈愛のこもった診察は、
その時診てもらった男性の患者さんが「あの先生元気?会いたいなあ」
と後あとまで、おっしゃるくらいでした。
皮膚の難病の尋常性乾癬や慢性じんましんなどが
みるみるうちによくなる姿を見て、私も中医学の皮膚科のすごさを感じました。
アトピーはさすがにすぐ、というわけにはいきませんでしたが
ステロイドの副作用と慢性で肌が赤く、てかてかしてかゆみの取れない人たちも
だんだん良くなり、その後20年後にお会いした方も、悪くなってはいない、と喜んでいました。
先生の処方の特徴は胃腸をいたわる処方で、
消化の漢方生薬をどの人にも使っていたのが印象に残っています。
皮膚病は食べ物が大事です、と同時にそれを消化して
血にして、丈夫な皮膚を作ることが大事なのです。
松居さんの息子さんは始め中国にいる漢方医に診てもらい、
その後その漢方医の大学の教官である秦 漢琨に診てもらいすっかりよくなったようです。
しかし秦先生は有名になってしまい、毎晩11時ころまで往診され体調を崩されました。
薬剤師 中国政府認定国際中医師 植松 光子 2014年1月23日
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むくみ、アトピーの腫れ、赤み、にきびによい「あずき粥」
正月15日は、私が住んでいる埼玉の旧家では
小豆粥を食べる習慣があります。
小豆が邪気を払う、と言う意味があります。
また、お正月食べ過ぎた胃腸をいたわる意味もあります。
しかし、薬膳の考えでは、小豆は利尿作用と解毒作用があるので
ニキビや、アトピーで赤み、腫れのある人にもお勧めです。
もちろんダイエットには最適ですよ。
胃がもたれなくて、しかも甘くて私は大好きです
薬膳のように理論は考えなくても、昔の人は経験から
「あれがいい、これはいい」と言ったものを、
季節や生活に合わせて食べているんですね(^-^)/。
昔からの風習を大事にしなければ、と思います。
さあ私もいまから小豆粥の準備をしましょう!!
*小豆がゆ*
作り方
小豆のゆで汁に米をいれておかゆを炊く。
二人分、米半カップ、ゆで汁と水で米の12倍くらいにする。
1時間くらい煮る。
炊き上がったおかゆにさきほどゆでた小豆を加え塩、
少々で味を調える。(小豆は浸しておかなくてもよい)
焼いたもちをのせて出来上がり。
小松菜のおひたしや、白菜付けと一緒にめしあがれば、胃もさっぱりします。
ウエマツ薬局 植松光子
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アトピーを治して妊娠する方法。
今年から「アトピーを治して妊娠する方法」の話を書いていきます。
アトピーを漢方で治すとピカピカの素肌になります。
そして素敵な胸の開いたドレスを着て、結婚式をあげましょう。
その前に基礎体温表を付けましょう。
基礎体温表を付けるとよい卵ができているかわかります。
良い卵が出来ていれば、妊娠したい時に妊娠できます。
彼に贈る最高のプレゼントは健康な生理です。
正しい生理があって初めて妊娠し、元気な赤ちゃんが生まれます。
アトピーがあっても妊娠はへっちゃらです。
次回はその理由を書きます。
続けて読んでくださいね。
写真は今年私が作ったおせち料理です。
栗きんとんと黒豆です。
写真が下手であまりおいしそうに写っていませんが、
小さな孫たちは大喜びでおいしい、おいしい(‐^▽^‐)と食べてくれました。
栗きんとんはオレンジジュース入り。大人向きでさっぱりしています。
黒豆は皮が縮まないで簡単に煮えます。のどに良いので私はたくさん作って一か月毎日食べます。
植松 光子