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  • 80歳、現役漢方薬剤師から皆様へ

    2024年8月23日 , , ,

    21日は今期最後の「漢方養生教室」

    そして植松が80歳を迎えた、ということで受講生の皆さんから真っ赤な花束をいただきました。

     

    赤が私の雰囲気に合う、ということでとってもうれしく、元気を頂きました。

    80年いろいろありました。

    現在、夫は私が仕事に行った日や、外出した日の食事は作ってくれています。

     

    できたてが食べられるよう、玄関を開けるやいなや温めはじめ、

    椅子に座ると同時にお盆に載せた食事がでてきます。

    今が人生で一番幸せで静かな時かもしれません。

     

    結婚したときは25歳同士。貯金は全くありませんでした。

     

    昭和38年ごろ、4年生の大学へいく女性はほとんどありませんでした。

    私が薬学部に行く時には、「結婚の支度は自分で全部するから、大学へ行かせて」と両親に頼みこんで行きました。

     

    名古屋で結婚した冬は毎日雪がふりました。

    湯沸かし器を買えないので、茶碗を洗う時、「冷たい、冷たい」という私に夫がやかんで湯を沸かして洗い物にかけてくれました。

     

    「寒い、寒い」と言っていましたら夫が外へ飛び出していき、電気ストーブを抱えて帰ってきました。

    お金がないので「パチンコで取ってきた」というのです。

     

    長女を生んで直に二女を妊娠し、臨月で出産のため実家に帰る時

    「病院に払うお金ある?」

    と聞いたら夫は

    「大丈夫、お前がいないから食費が浮く」

    と言いました。

     

    二女を生んで赤ちゃんの顔に見に来た夫に

    「お金もってきた?」と聞くと

    「お前がいないから飲んじゃった」

     

    二女を生んで2か月目、私は薬局で働くことにしました。

    保育園に入れないので、2歳の長女は職場へ連れていき、二女は保育ママさんに預けました。

     

    職場までは自転車が必要となりましたが、買うお金がありません。

    勤める前から自転車代を前借りしました。

    それから55年私の共働きの人生が始まったのです。

     

    ところが48歳の時、当然夫が会社を辞めたのです。

    考えた結果、彼は3年間漢方を学びに学校へ行き始めました。

    私も必死に働きました。

     

    その後私も長女とともに理想の薬局を立ち上げました。

     

    しかしその後も山あり、谷あり。

     

    詳しくはブログ「婚活妊活ビンボーは怖くない

    ある若い女性薬剤師の物語」ぜひお読みください

     

    婚活妊活ビンボーは怖くない。その1

    ある若い女性薬剤師の物語・1

  • 「体の内側から根本的な体質改善」薬学部実習生感想文・96

    2024年7月13日 ,

    ウエマツ薬局に実習に来られた、薬学部5年生の感想文をご紹介します。

     

    *漢方に今まで興味を持っていましたか?

     

    はい。自分でも漢方薬を使用することがあったため。

    大学で学んだ生薬学を通して関心があったため。

     

    *実際に今回体験して感じたこと。また、将来漢方の仕事をやってみたいと思いましたか?

     

    今回の実習で印象に残ったことは治療を行ううえで体の内側から根本的な体質改善を行うことです。

    一般的な病院では病気の症状を改善することが中心ですが、漢方薬局では症状の改善に加え、継続的に食事や生活習慣、日々の体調変化に合わせた漢方薬の使用により体質から改善するという考え方であることが分かりました。

     

    患者さんの問診や舌診の様子を見学させていただきましたが、患者さんの話から気血水のどこが不足又は滞っているのかを考え、漢方薬を選択する流れを拝見しました。

     

    まず、疾患名ではなく、体の不調について考えることで個人に合った薬の選択が行えると分かりました。

    さらに、患者さんにとっても体の中に何が不足した状態でこういった症状を引き起こして、何を補うために薬を使用するという納得した理由をもとに薬を処方されることで健康面的にも気を遣っている患者さんが多いように感じました。

     

    実際の患者さんでかなり重症であった方も症状が改善していて、日々の日常生活から気を遣うことや漢方による体質改善の奥深さを学びました。

     

    薬膳、食事指導では中医学の考え方で食事も薬となる考え方があり、体質や体調に合わせてバランスよく食事をすることで体の調子を整えられることを学びました。

    調剤ではそれぞれの生薬を調合して1つの漢方薬の作製や煎じ薬の一包化調剤を行い、オーダーメイド医療の良さを実感しました。

    2024年7月12日 日本薬科大学薬学部薬学科 M.S

  • 「印象に残った舌診」薬学部実習生感想文・95

    2024年7月8日 ,

    ウエマツ薬局に実習に来られた、薬学部5年生の感想文をご紹介します。

     

    *漢方に今まで興味を持っていましたか?

    はい。西洋医学とは異なる体系があり、1人の患者へのテーラーメイド医療に長けていることに興味がありました。

     

    *実際に今回体験して感じたこと。

    また、将来漢方の仕事をやってみたいと思いましたか?

     

    今回の実習で最も印象に残ったのは舌診でした。

     

    患者との問診を行い、ある程度の情報を集めてから患者の舌を見ると、体調や季節的な不調、気・血・津液のバランスが良く反映されていることが分かりました。

     

    また、中医学として、漢方を用いた症状の根本の治療や患者がリラックスして過ごすことのできる環境・雰囲気づくりなど、漢方薬局としての強いアイデンティティを感じました。

     

    患者への食事アドバイスや中医学的知見に基づいた1日24時間と生体の関係など、ためになる話をたくさん聞かせていただくことができました。

     

    多くの患者さんの問診、望診の様子や患者歴を見せていただき、漢方による根本治療のすごさ、患者に頼られる薬局のすばらしさを学ぶことができました。
    2日間ありがとうございました。

    2024年7月5日 東京薬科大学薬学部医療衛生薬学科 H.N

  • 「患者さん自身に合った漢方」薬学部実習生感想文・94

    2024年7月2日 ,

    ウエマツ薬局に実習に来られた、薬学部5年生の感想文をご紹介します。

     

    *漢方に今まで興味を持っていましたか?

    はい。自分が飲んだことがあるから。

     

    *実際に今回体験して感じたこと。

    また、将来漢方の仕事をやってみたいと思いましたか?

    今回、漢方のお話や食事相談等を通して、漢方は気になる症状に直接アタックするのではなく、患者さん自身の体質から変えて気になっている症状を無くしていく治療法であるということを学びました。

     

    症状に関係のないような生活面や精神的なお話を聞き、気血水のどこが不足しているのか滞っているのかを見つけ漢方で改善をしていくということを実際みました。

     

    西洋医学では、治療が難しいような症状でも患者さん自身に合った漢方を見つけることができると、症状が急に治っていくということを知り、漢方はすごく奥が深いなと感じました。

     

    食事指導では、自分がどの体質であるのかを知り、どの食材を積極的に取り入れるべきなのかを知ることで体質改善につながることを学びました。

    様々な生薬があるため、学校での座学では難しく興味はあったのですが、詳しく学びたいという気持ちはうすかったです。

     

    しかし、今回たくさんの患者さんの相談に同席させていただいて、漢方をもっと深いところまで学んでみたいという気持ちになりました。2日間という短い期間でしたが、貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

    2024年6月28日 城西大学薬学部薬学科 Y.K

  • 「全体を見るオーダーメイド医学」薬学部実習生感想文・93

    ウエマツ薬局に実習に来られた、薬学部5年生の感想文をご紹介します。

    *漢方に今まで興味を持っていましたか?

    はい。インフルエンザのときに葛根湯を飲むと良くなるのはなぜか?といった点や様々な効果の生薬を合わせて特定の効果を得られるのか不思議に思っていたから。

     

    *実際に今回体験して感じたこと。
    また、将来漢方の仕事をやってみたいと思いましたか?

    今までは、大学での授業などで、写真で見るなど、実際の生薬に触れる機会がほぼ無かったので、本物に触れて調剤を行えたことは、非常に得がたい経験でした。

    中医学は、人と環境のバランスを重視し、患者さん全体を見るオーダーメイド医学であることや、子午流注という自然のリズムに合わせることで、気血水などに合った健康な生活を送れることは驚いた。

    薬膳も食事に生薬を入れるのではなく、その人に合った普通の食品を使った食事でその人の健康を守っていくものとは知らなかった。
    患者さんと先生がお話ししているところを見学させていただき、顔色や舌の様子などから患者さんに合ったお薬を処方されていた。

    アトピーの患者さんが、劇的に症状が良くなっていく過程も薬歴から見せていただいた。
    体質から患者さんの病気を治療していく。

    これは西洋医学にはできないことであり、両方の医学の良いところを選んで薬物治療を行っていけるような薬剤師を目指したいです。
    貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

    2024年6月21日 城西大学薬学部薬学科 R.W

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