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78歳。七転び八起き
昨日は植松光子の78歳の誕生日でした。
昨年は喜寿で、スタッフの皆さんから豪華な花籠をいただいたので、
今年は何もないだろうと思っていたのに、
思いがけずピンクと紫の色とりどりの花籠をいただいてしまいました。
丁度コロナの第七波が押し寄せてきたところです。
78歳。七転び八起き。
そうだ! だるまさんのように何回転んでも起き上がれ!
雲の上から神様の声が聞こえたような気がしました。
10人のスタッフの笑顔が私を包んでくれています。
30年続いた薬膳教室。
コロナで2年延びてしまいましたが、今年の9月からやっと開くことになりました。
楽しいですよ。ぜひ出席してみてください。
コロナ禍の中、密にならないよう工夫しています。
お申し込みはHPから→ 薬膳教室のご案内 -
あせもと汗荒れの違いをご存知ですか?
暑い日が続いて汗をかく機会が増えるこの季節。
あせもなどの肌トラブルが気になりませんか?
あせもは汗を急激に大量にかくことで、
汗の管が詰まり、汗が皮膚の内側にたまることが主な原因です。
あせもは症状によって大きく2つに分けられます。
1:かゆみなし。透明や白い直径1~3mm程度の水ぶくれができる。
2:米粒大ほどの赤いぶつぶつができ、軽いかゆみや痛みを伴う。
ただ、汗でかゆくなったから「あせも」というわけではありません。
皮膚がこすれたり、乾燥したりして、抵抗力が弱っているとき、
汗に含まれる塩分などが刺激となり、赤くかゆみが出ることがあります。
「汗荒れ」と呼ばれる症状です。
あせもは新陳代謝のいい子どもにできやすいですが、汗荒れは大人にもできます。
ともに、首回りや腰回りなど皮膚が薄く柔らかい場所にできやすいです。
あせもは掻かなければ数日で治ることが多いですが、
汗荒れはかきむしって放置すると、数カ月にわたって長期化することがあります。
こうした症状を防ぐためには、服装選びや健康な肌を保つことが大切です。
通気性の良い綿などの素材を選び、締め付けの強い衣類は避けた方がいいです。
肌の保湿を心がけて、肌のバリアー機能を保つこともポイントです。
夏でも、腕や足にはボディローションなどを塗った方がいいでしょう。
汗を気にして石鹸で洗いすぎる人がいますが、肌のバリアー機能が失われてしまう。
洗いすぎにも注意してほしいです。
*予防するには*
・かゆくても、かかない。
・汗をこまめに拭いたり、水で流したりして、肌を清潔に保つ。
・綿素材など通気性があり、ゆったりとした衣類を身に着ける。
・背中や胸部など、皮脂が多い部分以外は石鹸で洗い過ぎない。
・季節を問わず、風呂上りは保湿に努める。
あせもの予防に・・・
桃の葉で入浴しよう!
あせもになったら・・・
GT軟膏(当店特性)またはポリベース
文責:植松光子 薬剤師 中国政府認定国際中医師
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「将来漢方に関わっていければ」薬学部実習生感想文・72
ウエマツ薬局に実習に来られた、薬学部5年生の感想文をご紹介します。
*漢方に今まで興味を持っていましたか?
はい。自分も小さい時に飲んでいたため。
*実際に今回体験して感じたことを教えて下さい。
また、将来漢方の仕事をやってみたいと思いましたか?
薬局実習で漢方薬局に行くことが出来ると思っていなかったので、
行くことが出来ると聞いてうれしかったです。
実際に実習してみて、思っていたよりも本格的で、
テレビの中の中国などで見たことがあるような調剤室の内容で驚きました。
調剤のやり方も調剤薬局とは違い、パックのようになって出てくること、
機械も大きいことなど印象的でした。
また、何より植松先生が実際に問診を行い、薬をお出ししている所を見学し、
どのようにその人の疾患をみて治していくのかなど、
難しい部分もたくさんありましたが、調剤薬局では学ぶことのできないことを
多く学ぶことができたので、とても楽しく学ぶことができました。
もともと漢方には興味がありましたが、
より将来漢方に関わっていければなと思うようになりました。
2022年7月12日 明治薬科大学薬学部薬学科 M.S
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尿・汗・鼻水・おりもので健康観察
体から出てくるものをよく観察すると健康状態がわかります。
暑い時期の朝は、尿の色も濃く黄色くて、沢山は出なくなります。
寝ている間に、汗となって出ていたからです。
秋になり涼しくなると、朝、尿がたっぷり出るようになります。
体内の様子は出てくる尿や汗でわかります。
体が熱いと尿は減り、冷えてくると尿は増えます。
鼻水、痰、尿、おりものなどの色はどうですか?
黄色いときは体に熱がこもっているときです。
風邪が長引くと熱がこもり、鼻水、痰は濃縮され黄色くなり、粘つきます。
イライラが続くと女性のおりものは黄色く粘つき匂うようになり、
精子は通りにくくなり、妊娠しにくくなります。
また、冷えていると、透明で量が多くてさらさらしています。
身体には熱すぎず冷えすぎず、ちょうどよいのが健康です。
自分の身体の中を知って、食事を調節して、まだ冷えや熱がこもっているなら、
漢方薬を漢方の専門家に選んで貰うと早く改善されますよ。
文責:植松光子 薬剤師 中国政府認定国際中医師
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良い汗と悪い汗
汗には、良い汗と悪い汗があり、汗の種類によって健康状態が分かって面白いですよ。
*悪い汗
冷や汗・寝汗・じとじとでる汗・自然発汗・出ない汗・熱中症の汗
*冷や汗は緊張や、失敗したときの精神的な汗。
*寝汗は夜寝ている間に長期に渡って出る汗です。
中医学では「盗汗」と言って栄養を盗むので汗をかいた朝は、ぐったり疲れていることが多いです。
結核や体力のない人に多く出ます。
陰虚(いんきょ)といいます。知柏壮健丸や杞菊地黄丸をおすすめします。
*じとじとでる汗は「自然発汗」「自汗」と言って、毛穴が開いて閉じない状態で風邪をひきやすく、
体力の弱い人に多く出ます。「衛益顆粒」などをおすすめします。
*出ない汗
気温や体が熱くても出ない人がいます。とても気持ちが悪いものです。
その分皮膚や顔が赤く熱がこもり乾燥します。
アトピーの人に多く見られ、漢方薬を飲んでよくなってくると、自然に汗が出るようになり
「家じゅうで万歳をした」とメールをくださった方もいました。
*熱中症の汗
脱汗といい、玉のような汗が噴き出て体中の細胞の水分が減り、
電解質のバランスが崩れ危険な状態の汗です。
*良い汗
体温調節の汗 ・ 運動ででる汗
*体温調節の汗・・・これは健康な汗です。
本来体の体温が高ければ汗を出して調節し、寒ければ毛穴を閉じて、
寒さが入らないようにするのが正常です。
*運動で出る汗。
これも健康的な汗です。体の隅々まで血流が流れ、デトックスしてくれるので、
毎日何らかの形でうっすらと汗をかくときれいな弾力のある、血色のよい美肌でいられます。
速足の通勤、エレベーターを使わない、ヨガ、太極拳など。
文責:植松光子 薬剤師 中国政府認定国際中医師