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日本人唯一の理事として、パリの世界中医薬(漢方)連合会世界大会に出席
この度、漢方ウエマツ薬局代表であり、日本中医学院理事長の植松捷之が
パリで行われた世界中医薬(漢方)連合会世界大会に出席してきました。
本部理事として日本人は植松捷之が唯一です。
今中医薬は世界中に広まっています。
北京中医薬大学に行きますと多くの黒髪の中に金髪の人たちが研修しているのをよく見かけます。
フランスでは鍼灸が人気のようです。
日本中医学院は日本で始めてできた社会人のための漢方の専門学校です。
当初は北京中医薬大学日本校と言っていました。そこを植松捷之が引き継ぎ、大変な苦労をして今大きく発展してきました。
誠実な人柄で中国の方たちにも「植松なら大丈夫だ」と大変信頼されているようです。
私が北京で、漢方の人間国宝の路志正先生とご一緒に会食した折、当時98歳の路志正先生が
「日本人で知っている人間が二人いる。一人は矢数道明先生、もうひとりは植松」
とおっしゃって下さったのにはその記憶力の確かさと同時に、
漢方医として高名な矢数先生と同列におっしゃって下さったのには感激しました。
植松は家庭では口数は少ないですが家事はなんでもやってくれる優しい夫です。
とくに10年ほど前私が足首を折って松葉杖を3か月ほど使うようになってから、
食器洗いから夕食づくりまで仕事に行かない日はやってくれるようになりました。
薄味でおいしいです。
私が仕事から帰って玄関の音がすると揚げ物を揚げ始め、アツアツを出してくれ、私は幸せを感じています。
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「医食同源の考え方を今後も意識したい」薬学部実習生感想文・98
ウエマツ薬局に実習に来られた、薬学部5年生の感想文をご紹介します。
*漢方に今まで興味を持っていましたか?
はい。D.S.などで買える市販の医薬品(イブプロフェンなど)とは成分が全く異なるのに、
様々な疾患、悩みに対応できる漢方医薬品の詳細が気になるから。
大学にて履修した生薬学もとても楽しく学びました。
*実際に今回体験して感じたこと。
また、将来漢方の仕事をやってみたいと思いましたか?
〈1日目〉
体は気、血、津液で構成されていること、食べ物には、酸、苦、甘、辛、鹹という五味、
熱・温/平/寒・涼の五性があることなど学びました。
西洋医学とは異なった視点から医学が発達していること、
「口に入れるもの=体にとって何らかの作用があるもの(=薬になる)」
という考え方が新鮮で面白かったです。
対症療法ではなく、未然に病気にかかるのを防ぐ身体を作るという観念が
普段私たちが意識するべきであるが、漠然としていて取り組みにくかったものであり、
中医学の知識を取り入れることによってそれをしやすくしているのが、画期的で良いと思いました。
〈2日目〉
「医食同源」=病気を治療することと、良い食事をすることは健康を保つことにつながる、
同じ源である、という考え方を基本にした診療をたくさん見学させて頂きました。
患者がどんな家族構成で、どんな生活をしていて、今どのような悩みがあるのか、
個人個人の人生を聞きとり、身体の不調をどのように治療していくのか、
本人と相談しながら決定するのが、納得感も生まれるし、前向きに治療できるので良いなと感じました。
医食同源の考え方は健康に生きていくためにとても大切な考え方だと思ったので
今後の自分の生活もそれを意識しようと思います。
貴重な体験をさせて頂きました。本当にありがとうございました。
2024年10月18日 城西大学薬学部薬学科 K.K
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更年期からのシミ、しわ対策
更年期ごろになると小じわと同時に深いしわが出てきます
表情が豊かな原因もありますが、体が乾燥してきたことも影響があります。
舌を見ると少し乾いている人がいます。
赤ちゃんの舌はよだれもありますが、たっぷり唾液で濡れています。
体内の水分は、成人男性で約60%、赤ちゃんで80%、高齢者で50%と言われています。
赤ちゃんの肌はもち肌と形容されるように、もちもちで弾力があります。
しかし高齢者の肌は乾燥してつやがありません。
皺ができるということは皮膚の水分が少なく陥没するからです。
アトピーで乾燥肌の人には目の下の皺があり、老けて見えます。
食事や漢方でアトピーが改善して乾燥が減り、潤ってくると目の下の皺も薄くなり、
消えていき若々しくきれいになります。
やはり皺の多い少ないは体内の水分量の違いによることもいなめません。
しかし個人差があります。
それは体質と食事、睡眠、運動が大いに関係しています。
私が40年間主に皮膚を中心にした漢方相談をしてきて感じることです。
年齢によるものは仕方がありませんが、食事や睡眠できれいになるのなら今からでも遅くありませんよ。
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「内面から整えるバランス薬」薬学部実習生感想文・97
ウエマツ薬局に実習に来られた、薬学部5年生の感想文をご紹介します。
*漢方に今まで興味を持っていましたか?
いいえ。漢方に対してよく知るきっかけがなかった。
*実際に今回体験して感じたこと。
また、将来漢方の仕事をやってみたいと思いましたか?
漢方についてもっと詳しく知りたい、理解したいと思うようになりました。
患者さんとの相談にたくさん同席させていただき、見学させていただきました。
漢方はその症状は何が原因なのか、どこから来るものなのが大切で、まずは内面から整えるバランス薬だとおっしゃっていました。
体質は人それぞれなので、患者さん1人1人に合ったものを提案することができるオーダーメイド薬なのも良いなと思いました。
病院でもらっていた薬では治らなかったけど、漢方で治った、改善したというのを聞いてすごいなと感じました。
そしてとても話しやすい雰囲気で患者さんがすごく明るく話していた姿も多かったので、先生が患者さんへ寄り添い、解決に導いた証だと思います。
食事、睡眠、運動の大切さも学び、もっと自分の健康についても見直してみようと思いました。
2日間貴重な体験をありがとうございました。
2024年10月4日 城西大学薬学部薬学科 T.M
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二十四節気を用いた食提案 寒露
寒露(かんろ)10月8日〜23日頃
秋の夜長に、コオロギやキリギリスなどの虫の声が響きます。
コオロギの鳴き声の風情は早くも万葉集に歌われていたそうです。
(写真:ナナカマド:街路樹や庭木としても人気があり、秋には赤い実を沢山つけ、紅葉も美しいのが特徴)
《食養生の考え方》
食欲の秋、スポーツの秋などいろいろ言われますね。
姿勢を良くし少し早歩きをすると血流がよくなり、5分のウォーキングでも十分な運動になります。
体の筋肉を使い、内臓、関節を動かすと運動効果が高まります。
また、適度な運動はストレス発散にも効果的です。
食欲の秋ですが、食べる際は、まず良く噛むことを心がけましょう。消化吸収を良くしてくれます。
気持ちが沈みやすくなる秋です。
好きな匂いを嗅ぐ、読書、映画、音楽を聴くなど、リラックスして気の巡りが良くなるよう心がけて下さいね。
《旬の食材》
鯖(さば)
鯖の脂は血液をサラサラにしてくれます。青魚の大様と言われるほど、栄養豊富で、
疲労回復・老化予防・補血などの効果があります。
柿
柿に含まれる主な栄養素には、ビタミンC、β‐カロテン、カリウム、食物繊維があります。
柿は甘くて冷やす作用があり、二日酔・酒毒・口内炎・発熱時に良いです。
ただし冷やすので食べ過ぎにはご注意。
産後や冷え性、便秘の方も気を付けて下さいね。