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女性の抜け毛、薄毛、円形脱毛症の対策・1
これまで皮膚科学のなかで毛髪科学の研究は遅れをとっていました。
なぜなら抜け毛は命にかかわる病気ではなかったからです。
しかしいまや毛髪科学は皮膚科学の最先端を走っています。
この10年ほどの間に「なぜ髪の毛が抜けるのか」という謎が解き明かされ、円形脱毛症などのメカニズムがわかってきました。
薄毛、抜け毛を気にしている人で「自分を外見的に魅力的ではない」と感じている人は52%
「髪が完全に生えているときに比べて自信がなくなった」と言う人は40%というデータがあります。
多くの方が髪の毛で悩んでいることがわかります。
髪の毛の伸び
髪の毛は1日に0.3mmから0.4mmぐらい伸びていきます。
伸びる速度は頭頂部がもっとも速く、次いで側頭部というように部位によって違うため、
きれいに刈っても日がたつと不揃いになってくるのです。
個人差もありますが、平均して1か月で1cm前後、1年で12cm前後伸びる計算です。
様々な原因でヘアサイクルが乱れると成長期が短くなるため、髪の毛が十分に成長しません。
ヘアサイクルの仕組み
髪の毛は成長期、退行期、休止期、を繰り返します。
成長期とは毛細血管からとりいれた栄養をもとに毛球部で毛が製造されている状態。
およそ2年から6年で、通常は髪の毛全体の90%ぐらいが成長期の段階にあります。
毛母細胞の分裂が急激に衰えてくるのが退行期で期間はおよそ2週間。
つぎにやってくるのが休止期です。休止期には細胞分裂が止まり、毛の製造、伸びも完全にストップします。
休止期は三か月くらいつづきそのあとにまた成長期がきますが、この時に古い毛が抜けていきます。
このように成長期、退行期、休止期とつづく一連の流れがヘアサイクルです。
人は一生の間に15回くらいヘアサイクルを繰り返します。
一日では100本くらいの抜け毛は異常ではありません。
抜けた髪の毛と同じ数だけまた髪の毛は生えてきます。
年齢を重ねると退行期や休止期の毛が増えてきます。
また様々な原因でヘアサイクルが乱れると成長期が短くなるため、髪の毛が十分に成長しません。