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ストレス対策2 気滞(きたい):イライラ、胃痛
「肝」はストレスをコントロールする反面、ストレスのダメージを受けやすい臓器です。
過剰なストレスを受けるとその機能が低下し、「気」の巡りが悪くなってしまいます。
体内の「気」(エネルギー)は、滞りなく動いて全身を巡っていることが大切です。
そのため、気の流れが停滞すると、イライラや憂うつ、
胃痛、胃もたれといった心身のさまざまな不調につながるのです。
このタイプは、体調や情緒が安定していないと、
ストレスの影響を強く受けてしまうことが特徴。
香りの良いお茶でリラックスしたり、身体を動かしたり、
ストレスをこまめに発散するよう心がけましょう。
*気になる症状
憂うつ、イライラ、怒りっぽい、情緒不安定、
情緒の状態によってストレスの影響が強くなる、
胸が重い、胃もたれ、胃痛、排便不調(下痢や便秘)、
月経不順、月経前の精神症状が重い
*食養生
香りの良いお茶や苦みのある食材を:
陳皮(乾燥したみかんの皮)、ハマナスの花、
菊花、カモミール、ジャスミン、ミント、春菊、せり、
竹の子、たらの芽、クレソン、ウコン など
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ストレス対策1 血虚(けっきょ):不眠・脱毛
「血(けつ)」には、身体の臓器や組織に栄養を与え、
精神を安定させる働きがあります。
体内に血が十分あれば、身体の栄養状態も良く、
精神も安定した状態に。また、「肝」の働きも良くなるため、
ストレスをスムーズに発散できます。
反対に、食事の不摂生や加齢、月経などが原因で血が不足すると、
精神力が弱くなり、肝の機能も低下して
ストレスを上手く対処できなくなってしまいます。
日頃から不眠や不安感などに悩まされている人は、
ストレスにも過敏に反応しやすいので注意が必要です。
日頃から意識して、血をしっかり養うよう心がけましょう。
*気になる症状
精神力が弱い、不眠、不安、判断力が鈍い、顔色が白く艶がない、
めまい、動悸、健忘、脱毛、白髪、薄毛、皮膚の乾燥、
月経不順、便秘気味、舌の色が淡い
*食養生
なつめ、クコの実、人参、ほうれん草、小松菜、黒ごま、
黒砂糖、レバー、鶏肉、鮭、卵、落花生、竜眼肉、ぶどう、ひじき など
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春はストレスに気をつけましょう。
春は環境の変化などから心が不安定になりやすい季節。
この時期は、ストレスで体調を崩すことも多いです。
身体に不調があると気持ちまで滅入ってしまったり、
反対に、悩みやストレスで体調を崩してしまったり。
そんな経験は、だれもがあるのではないでしょうか。
中医学は「心身一如(しんしんいちにょ)」(心と身体は一つ)という
考え方を基本としていて、心と身体の状態は
互いに影響し合っていると考えます。
そのため、ストレスの対処も精神面だけでなく、
身体を整えながら、心身全体をバランスよく保つことを大切にします。
身体の中でストレスと深く関わっているのは、五臓の「肝(かん)」(肝臓)。
肝は体内の「気」(エネルギー)の流れをスムーズに保ち、
ストレスをコントロールする働きがあります。
また、身体に栄養を与え、精神を安定させる「血」の貯蔵庫でもあります。
こうした機能が十分に働いていれば、ストレスに上手く対処できるため、
ダメージを強く受けることはありません。
春から始まる一年間を健やかに過ごすためにも、
自分の身体を振り返り、ストレスに強い身体づくりをめざしませんか。
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冷えのぼせ5 腎の虚弱
「腎」は五臓六腑の働きを支える基本であり、
体内の陰陽の根本でもあります。
そのため、腎の機能が低下すると
臓器全体の働きが落ち、
体を温める「陽気」(エネルギー)も不足して、
「冷え」が起こりやすくなります。
また、陰の要素(潤いなど)も不足しがちになるため、
身体の余分な「熱」を冷ますことができず、
ほてりやのぼせの症状が現れることもあります。
こうした腎の虚弱による「冷えのぼせ」は、
陰陽のバランスが崩れていることで症状が強く出やすくなります。
加齢とともに腎の機能は衰えるため、
更年期以降の人は積極的に養生をしましょう。
体をしっかり温める、睡眠を十分にとるなど、
日頃のケアで腎の働きを健やかに保ちましょう。
*気になる症状
特に手足の冷えが強い冷えのぼせ、
入浴後もすぐ冷える、めまい、耳鳴り、難聴、
ドライアイ、物忘れ、腰痛、腰がだるい、
夜間頻尿、むくみ、舌の色が淡い、舌苔が白い
*食養生
腎の働きを整え陽気を養う、温性・腎に作用する黒の食材:
くるみ、松の実、山芋、肉桂(ニッキ)、海老、羊肉、黒ごま、
桑の実、にら、スッポン など
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冷えのぼせ4 胃腸虚弱
体内の「気」(エネルギー)や「血(けつ)」は、体を温める大切な要素です。
そのため食事の栄養から気血を生み出す胃腸の働きが弱くなると、
体内の気血が不足して「冷え」を招きやすくなります。
一方、胃腸の機能が低下して消化不良を起こすと、食物が停滞して
体内に「湿熱(しつねつ)」が発生することもあります。
結果、冷えと熱が混在して「冷えのぼせ」が起こるのです。
*気になる症状
疲労で冷えのぼせの症状が強くなる、疲労感、顔色が白い、
めまい、食欲不振、お腹の張り、軟便・下痢、
舌の色が淡い、舌苔が白い、汗がダラダラ出る
*食養生
胃腸を養い、気血を充実させる、温性・甘味の食材:
米、しょうが、シナモン、山椒の実、枸杞の実、ほうれん草、
いんげん豆、鶏肉、卵、豆腐、ねぎ、フェンネル、なつめ、
きのこ類、にんじん、かぼちゃ、鮭、黒糖 など。