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花粉症3 「熱」の花粉症
*気になる症状
風邪の初期・中期と似た症状:
顔色は赤っぽく、黄色く濃い鼻水や痰、口の渇き、
目の充血、皮膚の赤み
「熱」の花粉症は、熱をとる働きのある、どくだみ茶や、
熱っぽさをすっきりさせるミントティー、菊花茶などを
飲むようにしてみましょう。
また、中医学では、「石持(いしもち)」という名の魚の
頭骨内にある魚脳石※を鼻の薬として使用します。
魚の身を食べても効果が期待できるので、
塩焼きやムニエル、昆布じめなどを
メニューに加えてみてはいかがでしょうか。
※石持(いしもち)の耳石のこと。
石を持っているので、石持と言います。
*食養生
どくだみ茶、ミントティー、菊花茶、石持(いしもち)
どくだみ茶:オンラインショップ
※菊花は、目の熱っぽさをとるのと、視力を高める、
目の不調などに生薬として漢方薬につかわれます。
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花粉症2 「寒」の花粉症
*気になる症状
かぜの初期と似た症状:身体の冷え、顔色も白く、透明で水っぽい鼻水
「風寒(ふうかん)」という邪気の侵入で起こる「寒」の花粉症は、
かぜの初期と似た症状が特徴。
身体が冷え、顔色も白く、透明で水っぽい鼻水が出るのが特徴です。
口が渇くことはありません。
身体を温め、冷えを取り除くことが大切です。
お風呂は身体を温め、花粉を洗い流せるので効果的です。
ゆっくりお湯につかるようにしてみてください。
*食養生
しそ茶、シナモンティー、こぶしの花のつぼみのお茶
※こぶし(木蓮)の蕾を乾燥させたものを生薬で辛夷(しんい)と言い、
慢性鼻炎や蓄膿症の頭痛・鼻づまりなどに効く漢方薬に使われています。
写真:もくれんの花
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花粉症1
花粉症で毎年辛い、という方、花粉症は「治らないもの」と諦めていませんか?
中医学では、体質を整えることでつらい花粉症の症状を穏やかに改善できます。
身体の抵抗力が足りない体質の人(「気虚(ききょ)」体質と呼びます)は、
風邪(ふうじゃ)が侵入しやすく、花粉症の症状も強く出やすいので気をつけて。
特に注意したいのは、
呼吸器系が弱い「肺気虚(はいききょ)」、
消化器系が弱い「脾気虚(ひききょ)」の人。
「肺」の働きが弱くなると、邪気の侵入を防ぐ鼻や皮膚の
防衛機能が低下します。
その結果、風邪(ふうじゃ)が侵入しやすく、花粉症にかかりやすい状態に。
また、消化器系(胃腸)が弱くなると水分代謝の悪化を招き、
多量の鼻水、鼻づまりといった不調が起こりやすくなります。
花粉症といっても、原因によって症状や養生法もさまざまです。
自分に合った花粉症対策で、つらい季節を少しでも楽に過ごしましょう。
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男性更年期5 体内に汚れが溜まる、湿熱
*気になる症状
体重の増加、頭や身体が重い、皮膚の湿疹、
尿の色が濃い、舌の苔が多い
脂っこい食事や飲酒、運動不足などが重なって太りぎみになると、
体内に「湿熱(しつねつ)」(余分な水分や汚れ)が溜まり、
「気」や「血」の流れを滞らせててしまいます。
このような状態になると、更年期の症状も回復しにくくなり、
慢性化につながることも。
また、脂質異常症や糖尿病といった生活習慣病にも
なりやすくなってしまいます。
溜まった汚れは早めに取り除き、気血の流れをスムーズにし、
更年期の症状から回復しやすい健康な身体をつくりましょう。
*食養生~利水作用のあるものを積極的に摂り、体内の汚れを排泄~
鯉、ヘチマ、雑穀、蓮の葉茶、小豆、緑豆、はと麦、
オオバコ茶、とうもろこしの髭茶(ひげちゃ)
まじめで几帳面な人ほど、更年期の症状に悩まされることも多くなります。
睡眠をしっかりとる、こまめに身体を動かす、趣味を楽しむなど、
ストレスを溜めない工夫をしましょう。
更年期は誰にでも訪れます。体質の変化に応じて身体を整えながら、
あまり悩まず上手に加齢と付き合っていきましょう。
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男性更年期4 ストレスによる不調「肝うつ」
*気になる症状
ストレスが多い、憂鬱、怒りっぽい、頭痛、肩こり、
のぼせ、ほてり、胸脇や腹部の張り、ため息、舌の色が暗い
男性の更年期の年代は、責任ある役職についたり、
定年を迎えたりとストレスを抱えやすい時期。
男性更年期の症状は精神的な事に影響されることが多いため、
こうしたストレスをうまく発散できないと、症状が強く出ることもあります。
ストレスを調節し、体内の気をスムーズに巡らせるのは
「肝」の役割。
過度なストレスが続くとその機能が低下し、
気の流れが悪くなり、イライラや憂鬱、のぼせなどの
症状につながります。
日頃ストレスを感じやすい人は、肝の働きを高めて
上手に発散できるようにしましょう。
*食養生
~溜まったストレスを発散して、滞った気の流れをスムーズに~
菊花茶、ハマナスの花茶、ジャスミン茶、
黒きくらげ、みかんの皮、ライチ、柑橘類