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あせもと汗荒れの違いをご存知ですか?
暑い日が続いて汗をかく機会が増えるこの季節。
あせもなどの肌トラブルが気になりませんか?
あせもは汗を急激に大量にかくことで、
汗の管が詰まり、汗が皮膚の内側にたまることが主な原因です。
あせもは症状によって大きく2つに分けられます。
1:かゆみなし。透明や白い直径1~3mm程度の水ぶくれができる。
2:米粒大ほどの赤いぶつぶつができ、軽いかゆみや痛みを伴う。
ただ、汗でかゆくなったから「あせも」というわけではありません。
皮膚がこすれたり、乾燥したりして、抵抗力が弱っているとき、
汗に含まれる塩分などが刺激となり、赤くかゆみが出ることがあります。
「汗荒れ」と呼ばれる症状です。
あせもは新陳代謝のいい子どもにできやすいですが、汗荒れは大人にもできます。
ともに、首回りや腰回りなど皮膚が薄く柔らかい場所にできやすいです。
あせもは掻かなければ数日で治ることが多いですが、
汗荒れはかきむしって放置すると、数カ月にわたって長期化することがあります。
こうした症状を防ぐためには、服装選びや健康な肌を保つことが大切です。
通気性の良い綿などの素材を選び、締め付けの強い衣類は避けた方がいいです。
肌の保湿を心がけて、肌のバリアー機能を保つこともポイントです。
夏でも、腕や足にはボディローションなどを塗った方がいいでしょう。
汗を気にして石鹸で洗いすぎる人がいますが、肌のバリアー機能が失われてしまう。
洗いすぎにも注意してほしいです。
*予防するには*
・かゆくても、かかない。
・汗をこまめに拭いたり、水で流したりして、肌を清潔に保つ。
・綿素材など通気性があり、ゆったりとした衣類を身に着ける。
・背中や胸部など、皮脂が多い部分以外は石鹸で洗い過ぎない。
・季節を問わず、風呂上りは保湿に努める。
あせもの予防に・・・
桃の葉で入浴しよう!
あせもになったら・・・
GT軟膏(当店特性)またはポリベース
文責:植松光子 薬剤師 中国政府認定国際中医師
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尿・汗・鼻水・おりもので健康観察
体から出てくるものをよく観察すると健康状態がわかります。
暑い時期の朝は、尿の色も濃く黄色くて、沢山は出なくなります。
寝ている間に、汗となって出ていたからです。
秋になり涼しくなると、朝、尿がたっぷり出るようになります。
体内の様子は出てくる尿や汗でわかります。
体が熱いと尿は減り、冷えてくると尿は増えます。
鼻水、痰、尿、おりものなどの色はどうですか?
黄色いときは体に熱がこもっているときです。
風邪が長引くと熱がこもり、鼻水、痰は濃縮され黄色くなり、粘つきます。
イライラが続くと女性のおりものは黄色く粘つき匂うようになり、
精子は通りにくくなり、妊娠しにくくなります。
また、冷えていると、透明で量が多くてさらさらしています。
身体には熱すぎず冷えすぎず、ちょうどよいのが健康です。
自分の身体の中を知って、食事を調節して、まだ冷えや熱がこもっているなら、
漢方薬を漢方の専門家に選んで貰うと早く改善されますよ。
文責:植松光子 薬剤師 中国政府認定国際中医師
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良い汗と悪い汗
汗には、良い汗と悪い汗があり、汗の種類によって健康状態が分かって面白いですよ。
*悪い汗
冷や汗・寝汗・じとじとでる汗・自然発汗・出ない汗・熱中症の汗
*冷や汗は緊張や、失敗したときの精神的な汗。
*寝汗は夜寝ている間に長期に渡って出る汗です。
中医学では「盗汗」と言って栄養を盗むので汗をかいた朝は、ぐったり疲れていることが多いです。
結核や体力のない人に多く出ます。
陰虚(いんきょ)といいます。知柏壮健丸や杞菊地黄丸をおすすめします。
*じとじとでる汗は「自然発汗」「自汗」と言って、毛穴が開いて閉じない状態で風邪をひきやすく、
体力の弱い人に多く出ます。「衛益顆粒」などをおすすめします。
*出ない汗
気温や体が熱くても出ない人がいます。とても気持ちが悪いものです。
その分皮膚や顔が赤く熱がこもり乾燥します。
アトピーの人に多く見られ、漢方薬を飲んでよくなってくると、自然に汗が出るようになり
「家じゅうで万歳をした」とメールをくださった方もいました。
*熱中症の汗
脱汗といい、玉のような汗が噴き出て体中の細胞の水分が減り、
電解質のバランスが崩れ危険な状態の汗です。
*良い汗
体温調節の汗 ・ 運動ででる汗
*体温調節の汗・・・これは健康な汗です。
本来体の体温が高ければ汗を出して調節し、寒ければ毛穴を閉じて、
寒さが入らないようにするのが正常です。
*運動で出る汗。
これも健康的な汗です。体の隅々まで血流が流れ、デトックスしてくれるので、
毎日何らかの形でうっすらと汗をかくときれいな弾力のある、血色のよい美肌でいられます。
速足の通勤、エレベーターを使わない、ヨガ、太極拳など。
文責:植松光子 薬剤師 中国政府認定国際中医師
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夏の便秘と下痢
暑くて歩くと汗でびっしょり。
こんな暑い日が続くこの頃、今まで便通は良かったのに、最近便秘や下痢になったと訴える人が多くなりました。
●夏の便秘の原因は、汗によって体の水分が失われたことが原因だと思われます。
もう一つは、暑くて水分ばかり飲んでいて、野菜や海藻など便の材料になるおかずが減った事も考えられます。
それぞれ不足しているものを補いましょう。
水だけでなく滋養のある水分が大事です。
みそ汁、鶏肉や野菜のスープ、ポタージュ、汁の多い煮物など、毎食とりましょう。
朝のグリーンスムージーもお勧めです。
小松菜、セロリなどに果物はバナナなど加えて(冬はリンゴ)豆乳や牛乳に蜂蜜など加えてスムーザーにかけます。
冷たすぎるのは逆に腸内細菌が働きませんから、レンジで好みの温度に温めるとよいです。
作り方HP参考→グリーンスムージー
●下痢が増えた方は冷たいものが増えていませんか?
胃腸の消化酵素は37度以上で働きます。
胃の中に食べ物があるときに冷たいものを飲むと消化できなく下痢となって出てしまいます。
この下痢や軟便が続くと毎日エネルギーが失われていくことになりますので、次第にだるくなり夏バテの原因になります。
毎年9月初め頃下痢や夏バテの患者さんが増えます。
今年こそ夏バテをしないよう養生しませんか?
●紫蘇や生姜がよいので紫蘇ショウガ茶などやウエマツ薬局オリジナル「夏の薬膳茶」がお勧めです。
5袋入り300円
藿香正気散、六君子湯などの漢方薬も胃腸を丈夫にします。
また生薬の消化剤焦三仙(しょうさんせん)は肉や小麦、米類など食べ過ぎた時、すぐ消化してくれて胃がすっきりします。
多くの愛用者がいます。
ご希望の方には3袋お分けしますので、店頭でお申し込みください。
期間限定2022年7月31日まで
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夏バテしない漢方的養生法
猛暑です。
今年の夏を元気に乗り切る一番のこつは胃腸を大事に、ということです。
冷房のきいた部屋にいる時は、子供も大人も体温以下の温度の飲み物を飲む習慣をやめましょう。
胃腸の消化酵素は体温と同じ温度、37℃くらいで働きます。
味噌や酒と同じ酵素ですから、温度が低いと働きません。
せっかく食べた食事は消化しないで下痢便、軟便となって出て行ってしまいます。
この状態が一か月も続くと夏バテ状態となり、食欲もおちてしまいます。
例えていえば、1日1000円分食べた食事の1割100円が消化しないとすると、一か月で3000円、1年でなんと3万円トイレへ流してしまったと同じです。
暑いのは身体で胃腸ではありません。
試しにクーラーをつけている部屋であなたの胃を触ってみてください。
冷えていませんか?
暑い時期、冷たいものはおいしく感じます。でもそれは喉が感じるだけなのです。
ゆっくり口と喉で味わってから胃に流すとよいでしょう。
まず氷水、かき氷はやめましょう。
アイスやアイスキャンデーは炎天下から帰った時だけ。
食事の時は冷たい飲み物はやめましょう。熱いみそ汁などをつけましょう。
大人も冷たいビールの一気飲みで下痢した経験はおありでしょう。
もったいないですよ。おいしいごちそうが栄養にならないのですから。
習慣ですのですぐに直すのは難しいでしょうが、大人も子供も気を付けていけば冷たいものは欲しくなくなり、そのころあなたも家族ももっと健康に元気になっているでしょう。
文責:植松光子 薬剤師 中国政府認定国際中医師