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栄養たっぷりの五色のお野菜
ウエマツ薬局のSNSに度々登場している「すべりひゆ」ですが、
中国では、その効能は古くから知られ、食材や生薬としても重宝されてきました。
すべりひゆは、葉が緑、花が黄、茎が赤、根が白、種子が黒
と五つの色を持つことから「五行草(ごぎょうそう)」とも呼ばれています。
あ、家の庭にも生えているわ♪
と思った方もいらっしゃるかもしれませんね(^▽^)/
主な効能は
抗菌、解毒、利尿などの作用。食中毒などの胃腸不調や
皮膚トラブルにも身近な民間療法として使われてきたそうです。
食材が豊富になった今では、中国でも日常的に食べることは少なくなったそうですが、
夏になると、中国のスーパーの売り場に、新鮮な五行草が並ぶことも少なくないそうです。
ほんのり感じる酸味と粘りがアクセントになる五行草、茹でて、お浸しにしたり、
炒め物にしたりして、栄養たっぷりの五行草を楽しんでみてはいかがでしょう?
*過去のスベリヒユ、五行草の記事⇒
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空に向かって育つ梅雨時におすすめの食材
空豆は、空に向かってサヤが付くことから
「空豆」と名付けられたそうです。
湿気の多い梅雨の時季にピッタリで旬のそら豆、
あなたはもう、召し上がりましたか?
そら豆は、カリウムが多く、利尿作用があり、むくみや腎臓病に良く、
ビタミン、ミネラルも豊富です。
特に皮の部分に薬効があるそうです。
食べ方はサヤから出して塩ゆでするのが一般的で、
硬く、渋い皮を除きますが、
中国の人は捨てるのは「もったいない」と思うそうです。
そして、皮を刻んでスープに入れたり、水と黒砂糖で半量まで煮つめ、
こしたものを少しずつ飲んだりして、利用しているそうです。
魚焼きグリルなどで焼くのも美味しいですよ♪
空豆の黒焼き
空豆 1袋(12本くらい) 塩 適量
【作り方・ポイント】
1
空豆のさやの筋のところに軽く切り目を入れる。さやの両端を1cmくらい切り落とす。
2
魚焼き用のコンロに並べて、片面4〜7分くらい黒くなるまで焼き、
ひっくり返して反対側も同様に焼く。
オーブントースターなら片面8〜12分くらいずつ焼く。
3
取り出してさや、薄皮をむいて、塩をかけて食べる。
アツアツが美味しい。
【効 能】
空豆 :余分な水分(湿邪)を排出。むくみ、二日酔いに。
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紫蘇で梅雨時もスッキリ♪
紫蘇はれっきとした漢方薬です。
昔、中国に華佗(かだ)という漢方の名医がいました。
ある時、華佗が歩いていると道に倒れた人がいて、人が騒いでいました。
華佗は「そこに生えている紫の草を煎じて飲ませなさい」と教えました。
その通りしましたら、その病人は元気に蘇ったので、
人々はその紫の草を紫蘇と名付けたそうです。
紫蘇は漢方に使う時は紫の紫蘇を使います。
しかし、料理に使うときは、梅干し以外は青紫蘇を使いますね。
青紫蘇の保存法はご存知かもしれませんが、
コップに水を少し入れて紫蘇の茎を浸しておくと長持ちします。
時々水を取り替えて下さいね。
紫蘇の葉は、胃が気持ち悪い時、食欲がない時、
だるい時にとると、楽になります。
また、紫蘇は香りが良いので「憂さを晴らす」働きがあります。
梅雨時の憂鬱や気分の憂鬱を晴らします。
紫の紫蘇の葉を乾燥させて、手で揉んで保存しておきます。
茶漉しに入れて熱湯を注ぐと、香り高い紫蘇茶になります。
ぜひ試してみてくださいね。
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鉄分豊富な小松菜のスムージー
女性は、生理の出血のため、鉄分が不足しやすいです。
鉄分が不足すると、くよくよしたり、気持ちが落ち込んだりします。
そんな時、鉄分を補うのにレバーも良いのですが、
さっぱりしたグリーンスムージーを作ってみませんか?
小松菜はとっても鉄分が多い野菜です。
セロリは香りが良く、気分が良くなります。
その2つを使って作ってみました。
私はここ3年間、ほとんど毎朝作って飲んでいます。
おかげで朝から爽やかで便通も良く、1日も仕事を休んだことがありません。
作り方
2人分牛乳150㎖ (少し温める)
小松菜50g セロリ、またはカリフラワーの葉50g、
りんご100g、蜂蜜または、きび砂糖少々をミクサーにしっかりかける。
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かおりんの養生茶Labo2020その④ 春の養生茶編
薬剤師の飯沼です。
さて、少しずつ春の気配を感じる季節になりましたね。
今回は【かおりんの養生茶Labo2020その④】、春の養生茶編です。
昨年度に中医営養薬膳学講座で試飲していただいた、
季節の養生茶の特徴と皆様の感想をご紹介したいと思います。
2月の養生茶 紅花決明茶(こうかけつめいちゃ)
寒い中でも、植物の芽吹きなど、陽気が感じられる季節に合わせて
「すっきりめぐらせる春のお茶」というテーマで作成しました。
血流を良くし、生理痛などの痛みを和らげる紅花に、
便通を良くし、目にも良いハブ茶を組み合わせた養生茶です。
ちなみに、ハブ茶とは決明子(けつめいし)の成熟種子を炒ったものです。
香ばしいクセのない味のハブ茶に紅花の少し酸味が効いた味と
香りが加わった赤い色が特徴です。
3月の養生茶 桑葉山査子茶(そうようさんざしちゃ)
「食後すっきり春のお茶」というテーマで、
糖質の吸収を抑えることでも注目されている桑の葉に、
お肉の消化を助け、薬膳スイーツとしてもおなじみの山査子を加えました。
「スッキリして飲みやすい。」と感想をいただいた、
普段使いにもおすすめの養生茶です。
さて、こちらで昨年の7月から季節ごとにご紹介させていただいた養生茶も、ひと段落です。
今後も、それぞれに合わせた使い方で、楽しんでいただけたら嬉しいです。