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食は命なり
私には静岡の介護老人ホームでお世話になっている、97歳の母がいます。
その母と、コロナで、昨年から一年半面会禁止で会えていませんでした。
そうしましたら、1ヶ月前、突然ホームから
「すぐ来て欲しい。もう水も飲まず、食事も、ほとんど食べられなくなった。」
と連絡がありました。
取る物も取り敢えず、行って来ました。
当初は声も出なく、やっと私と弟の顔が分かるくらいでした。
「看取りの部屋も用意しましょうか?」とも言われ、覚悟を決めました。
内臓はどこも悪くないのに、家族に会えない事で、
すっかり生きる気力がなくなってしまったと思われました。
でも弟と私が毎週会いに行っているうちに、少しずつ元気になってきたようです。
今日はホームの運動会。
コロナがおさまってきて初めての催しです。
30人くらいの車椅子の高齢者が集り、若い介護福祉士さん達が楽しそうに
タンバリン等を鳴らしながら盛り上げてくれていました。
どの福祉士さんもとっても優しく感謝しかありません。
今日、母は私が持っていった柿を、口を大きく開けておいしそうに食べていました。
「食は命なり」
私が会いに行く事で、生きる希望が出れば、
少しずつでも食べられるようになるでしょう。
命の炎を、もう少し燃して欲しい。
そればかりを祈っています。
写真は静岡駅から撮った、今日の富士山
最後までお読み下さり、ありがとうございます。