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舌でわかる自分の体質
11月26日に、近くの新宿五丁目の自治会のお招きで漢方の話をしてきました。
主に高齢の方が多く、40人くらい。
「舌でわかる自分の体質」と「自分に合った食べもの」の話をしました。
中医学では体質の分け方に「気・血・水」があります。
「気」は目に見えませんが
元気で生き生きしていると血流がよくなり、
汗もかいて水分代謝がよくなります。
ですから「気」が「血」」や「水」を引っ張っています。
その「気」が不足すると
疲れやすい、花粉症、胃腸が弱いなどの症状がでます。
舌は歯痕が見えることが多いです。
またストレスや緊張が続くと「気」が停滞して、
肩こり、のどがつまる、おなかが張る、ゲップが多くなる。
最終的には乳がん、高血圧になることなど。
「気」が「血」を引っ張らないと「血」が停滞して「瘀血(おけつ)」になる。
瘀血になると血がドロドロして、
子宮筋腫、頭痛、肩こり、物忘れ、がんになることなどを話しました。
「水」が停滞すると、舌の苔が豆腐のようにべったりと白く厚くなる。
苔をとるようにテレビでは言っていますが、
味を感じる味蕾が傷つくので、苔はとらないこと。
舌が厚くならないようにすることが大事で、
そのためには早く寝て、飲みすぎ、食べ過ぎに気を付けて
胃腸を整えることです。
皆さんの舌をみると苔がべっとりついている「痰湿」、
しかも乾燥して割れ目が入っているかたが多く見受けられました。
舌にひびが入っているのは「陰虚(いんきょ)」と言って
細胞の潤いが少ないので、ドライアイや口の渇き、
便秘などになりやすい体質です。
しかし苔が厚いので、汚い水が多く、しかも良い水が少ない
水分バランスの崩れた人が多くみられました。
こういう方は食べ過ぎ、飲みすぎをしないよう、
また細胞を潤す、汁物、野菜、白キクラゲを多くとって
きれいな舌になると健康を保てます。
最後に「るるぶるる」の話をして「気・血・水」がぐんぐん巡って、
いつまでも元気にいられるよう締めくくりました。
る:よく食べる
る:よく寝る
ぶ:よく遊ぶ
る:よく出かける
る:よくしゃべる
写真は左から 健康 胃腸が弱く水の停滞 瘀血