忘れられない、最高のお味のお粥があります。
中国の雲南省の漢方の大学病院に、皮膚科の研修に行った時のことです。
飛行機が遅れ、深夜に到着し、翌朝早くから、病院でずっと立ちっぱなしでお医者さんの話と
患者さんの話をノートにとっていました。
そうしましたら、午後になって咳が出始め風邪気味になってきました。
夜は歓迎会の予定です。
これは、中国の方と日本人が交互に席に座って会話をするので、苦手でした。
それで、歓迎会は欠席します、とお話ししてホテルに帰り、
早々とベットに入って寝ていました。
そうしましたら、トントンとドアを叩く音。
慌ててガウンを掛けて出て行きました。
なんと通訳の先生と一緒に、病院の院長先生が
特別にお粥を作ってもらいましたよ、とおっしゃりながら
お粥のお椀を出すではありませんか!
びっくり仰天(@o@ !!
恐縮しながら受け取り、部屋でゆっくり味わいました。
今までいただいたたことのないようなお粥。
鶏肉とキノコが入ってスープの味がよく効いて、
滋味と言う言葉がありますが、まさにその通りでした。
胃に染み渡るようでした(*´﹀`*)
毎年研修に行っていまして、
団長の先生とは大学時代同級生だったと言う院長先生。
今回も私の髪の毛が紫色なので、覚えていてくださったようです。
また歓迎会にはいつも日本から着物を持っていって着ますので、
女医さん達がいつもの着物の人がいない、昼間はいらしたのに、
とお話ししていたそうです。
それにしても私のような一介の日本人研修生に対して
このような温かいおもてなしをしてくださった、
中国のお医者さんを忘れることができません。