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「七夕と中医学」
薬剤師の飯沼です。
長引いた梅雨が明け、連日暑い日が続きますね。
夏祭りや花火大会などが、沢山開催される季節になりました。
さて、写真は私が子供のころからよく行っていた、
埼玉県狭山市の七夕祭りの飾りです。
七夕というと7月7日ですが、実は旧暦の初秋の行事、
今年だと8/7がちょうどその日です。そのため季節感にあわせ、
ひと月遅れで七夕祭りがおこなわれる場所が多いですね。
中国から伝わってきた行事で、実は中医学とも様々な共通点や関わりがあります。
例えば、カラフルな短冊は実は五行説にあてはめた5色(青、赤、黄、白、黒)が由来です。
そして写真にもある、くす玉は元々、薬玉と書き、
麝香や沈香、丁子、白檀などの生薬を包んだ袋をいれ、
香りを楽しむとともに邪気を払うために作ったものだそうです。
歌でもおなじみのササの葉も、暑さで体にこもった
熱と湿気を体の外に出し、心落ちつかせる夏の時期にぴったりの生薬、
先月の中医営養薬膳講座で紹介した夏の養生茶にも活用しています。
ちなみに技芸の上達を祈る祭りがもととなっているため、
御利益のある願い事は芸事であるとのこと。
今年は願い事をしてなかったという方も
実はまだ間に合いますので8/7までに考えてみてはいかがでしょうか。