おりもの(帯下)が改善されて赤ちゃんが生まれた印象深い、お話をします。
二人目の赤ちゃんがなかなか授からない、と相談をうけました。
お聞きすると上の3歳のお子さんの面倒をみながら、自宅で書道教室をやっていらっしゃるとのこと。
お子さんが走り回っているので、いつもいらいらしていて、特に生理前になるとそのイライラはひどくなります。
帯下も黄色くてにおいが気になり、量も多いとのこと。
これは中医学では「肝熱」と「湿熱」が多いことを示し、
帯下が多く「熱」が多いと精子や卵子の働きを弱めると中医学では考えます。
肝熱、湿熱をおさえ、イライラを抑える漢方薬を飲んでいただきました。
飲み始めましたら帯下も減ってきて、ひどいイライラはなくなり、
じきに妊娠し、大きな元気な赤ちゃんが生まれました。
そしてまた2年たち、3人目のお子さんが欲しい、と相談に来られました。
やはり帯下が多くなり、黄色で臭う。イライラもひどい、というので
以前と同じ漢方薬をお出ししましたら、また妊娠し、元気で大きな赤ちゃんがうまれました。
一番上のお子さんは漢方薬を飲まなくて生まれたのですが
体格は一番小さく、「漢方を飲んで生まれた子は元気だわ」と喜んでおられました。
お子さん3人を連れてお礼に見えた幸せそうなご家族を見ながら
「この赤ちゃんは私の処方で生まれたんだわ」と思うと中医学を勉強してきてよかった、
と感慨深いものがありました。
このように帯下と妊娠は密接な関係があります。
自分と他人の帯下は比較できません。気軽にご相談にいらしてください。
薬剤師 国際中医師 植松 光子