10月26日はウエマツ薬局創立40周年記念の漢方講演会でした。
篠笛の名手 大野利可さんによる演奏会と中国漢方医の仝選甫先生による「飲む目薬で美肌になる摩訶不思議なホントの話」「人生は腎精」精はこめへんに青、若さを保つには大事なコメ中心の食事と「腎」を丈夫にする漢方薬を飲むのがよいというお話など、楽しく過ごせました。
ウエマツ薬局は、40年前、ほとんど家もないところに私がたった一人で始めた小さな薬局です。創立の頃はガリ版でチラシを書き謄写版で刷ると原紙が破れ、筋も入り、筋入りチラシといわれ、同業者が輪転機を貸してくださったり、コピー機を教えてくださったり、多くの方が助けてくださいました。
幸いというか、お客様がほとんどいらっしゃらないので勉強会によく通いました。
ある日突然「漢方を熱心に勉強している薬剤師がいる」と紹介されて、北京中医薬大学の皮膚科の教授の秦 漢琨先生がお店に皮膚科の指導にお見えになったのです。
タレントの松居一代さんの息子さんのアトピーを治したとマスコミで騒がれた先生です。毎月来てくださって中医学で難しい皮膚病の人を見事に治されていました。私も勉強すればこのように治せるのだと思い、その後は40年の間に毎年2回位中国に研修に行き中医学の奥深さを感じてきました。
漢方でアトピーを治すと10年たっても悪化しない方が多いことに気づき、これを多くの方に知っていただきたいと本(「アトピーは中医学と薬膳で治す」「アトピーを治して妊娠する本」)を出版しました。次第にお客さまが増え、小さな店に入りきらなくなり、外でお待ちいただくようなりました。
思い切って3階建てのビルを作り、2階は薬膳スイーツをサービスしながら食事相談ができるようにしました。
「ほっとできる薬局」です。
このスイーツは拙著「どうせ食べるなら美のもと薬膳スイーツ」にレシピが載っています。
そして多くの人に中医学を知ってほしいと、毎月の漢方薬膳教室、薬学部5年生の漢方薬局研修、スタッフ教育などを行い、後継者を育てています。
体力が続く限り働き、皆様のお役に立っていきたいと思っております。
今回の講演会の感想です。
●篠笛の生演奏、初めて聴きました。心が洗われるような素敵な音色でした。
仝先生は、相変わらず楽しいトークで、目がキラキラになりました。
●篠笛は初めてソロで、近くで聞く事が出きました。日本の昔のイメージが浮かびリラックスしました。今、目の不調があり、良いお話でした。楽しく聞けました。