このごろ少し手がしびれる。「疲れているのかなあー」と軽く考えている人が沢山います。
この症状に口が引きつる、イライラ、のぼせ、汗が出る、
などといったものが重なってくると、放っておけません。
これらの症状には更年期障害、高血圧、脳卒中の前兆という怖い病気が隠れている場合がありますので
早めの予防が大事です。
中医学では「40歳をこえると身体に必要な水分が半減する」という言葉があります。
「湖にいる竜が、水が無くなってくると、水から浮き出てきて上に昇る」
という例で表現されるように体の上のほうに症状が出ます。
のぼせたり、汗が出て、もっと悪化すると精神症状、手のしびれ、口の引きつれ、高血圧から
脳卒中へと進む場合があります。
これらの予防には漢方薬では冠元顆粒(かんげんかりゅう)、釣藤散、半夏白朮天麻湯、
温胆湯、牛黄清心丸などという薬をよく使います。
転ばぬ先の杖、早め、早めの養生を!
薬剤師 国際中医師 植松 光子