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PMS(月経前症候群)対策3・水滞(すいたい)
月経前は、女性ホルモンの一つ、黄体ホルモンの分泌が増える時期です。
黄体ホルモンには、月経の出血などによる栄養不足を防ぐため、
身体に栄養や水分を溜め込もうとする働きがあります。
そのため、月経前になると身体がむくんだり、体重が増えやすくなったりします。
中医学では、こうした不調を、体内に「湿(しつ)」(余分な水分や汚れ)が
停滞している状態と考えます。
湿の停滞を招きやすいのは、水分代謝を担う胃腸の働きが弱くなっているタイプ。
胃腸不調を感じやすい人は、日頃から胃腸をケアして
健やかに保つよう心がけましょう。
むくみなどを感じる時は、体内の余分な水分をすっきり取り除くことが大切です。
*気になる症状
・月経前の主な症状:むくみやすい、太りやすい
・その他:痰が多い、吐き気、食欲不振、頭痛、めまい、尿が少ない、
軟便、舌の苔がべたつく
*食養生
利水作用のあるもの:
きゅうり、すいか、冬瓜、はと麦、緑豆、小豆、もやし、春雨 など
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PMS(月経前症候群)対策2・瘀血(おけつ)
血は「気(エネルギー)」と一緒に流れているため、
ストレスなどで気の巡りが停滞すると、瘀血(血行障害)を
招きやすくなることもあります。
また、体内の「血」は、「温かいとスムーズに流れ、冷えると停滞する」
という特徴があります。
ところが、月経前は女性ホルモンの影響などで身体が冷えやすい時期。
そのため、血も冷えて瘀血(血行障害)を招き、
痛みやしびれなどの不調が起こりやすくなるのです。
冷え症体質の人は、日頃から冷えをしっかり予防することが大事です。
温かい飲食、毎日の入浴などで身体を温めるよう心がけ、血行の良い状態を保ちましょう。
*気になる症状
・月経前の主な症状:痛みが強い(頭痛、胸痛、腹痛など)、肩こり
・その他:冷え症、手足のしびれ、月経痛が強い、
経血が黒っぽく塊が多い、舌の色が暗く瘀斑がある
*食養生
身体を温めて血流をスムーズに:
紅花、よもぎ、シナモン、黒糖、しょうが、玉ねぎ、長ねぎ、
小茴香(ういきょう)、サフラン など
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PMS(月経前症候群)対策1・気滞(きたい)
「肝(かん)」(肝臓)は、月経の基本となる「血(けつ)」を蓄え、
血量や月経周期の調節を担う臓器です。
また、ストレスを発散させて、「気」(エネルギー)の巡りを
スムーズに保つ働きもあります。
一方、ストレスが過剰になると、そのダメージで
肝の機能が低下してしまうこともあります。
すると、気の流れが停滞し、ストレスを上手く発散できず、
イライラや怒りといった精神的な不調が起こりやすくなるのです。
また、肝の不調は月経にも影響するため、
月経不順や月経痛などにつながることもあります。
「気滞」の状態は、PMSに多く見られます。
症状がそれほど重くないケースも多いので、
積極的なケアで改善を目指しましょう。
養生としては、日常のストレスをこまめに発散させることです。
肝を健やかに保ち、体内の気をスムーズに巡らせましょう。
*気になる症状
・月経前の主な症状:イライラ、怒りっぽい、乳房の張り・痛み、頭痛、肩こり
・その他:ストレスが多い、熱っぽい、口の渇き、過食、
月経時の下腹部の張り・痛み、舌辺が紅い、舌の苔が薄く黄色い
*食養生
香りの良い涼性の食材でストレスを発散:
ミント、ハマナスの花、ジャスミン、菊花、みかんの皮、
金針菜、黒きくらげ、うこん、春菊、三つ葉、竹の子 など
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