-
食物アレルギーの原因と対策
食べ物アレルギーは幼児に多く発生します。
卵、魚介類、牛乳、落花生、大豆、小麦や一部の果物です。
子供の消化能力は弱いので、
たんぱく質がアミノ酸に分解されないで体内に入ってしまうと、
異物だと思ってアレルギー反応を起こしてしまいます。
ですから最近では、離乳食の開始が遅く指導されるようになりした。
離乳食も、毎日同じものを食べさせないことです。
回転食と言って週一回、回転しながらいろいろ食べさせると
体に蓄積されないので、アレルギーを起こす率が少ないのです。
もし、ある食べ物でアレルギーが起きたら、当分は食べさせないようにしてください。
試しに食べさせてみよう、などという人がいますが、危険です。
体は、敵だと記憶しているので、「まだこりないのか!」
とさらに兵隊を増やして攻撃に来て、真っ赤に腫れあがり、
のども腫れたり、窒息することもあります。
のどに手をやり始めたら、すぐ救急車で病院へいきましょう。
漢方薬は消化を良くし、胃腸の働きを良くして、アトピーを改善させるものがあります。
このような漢方薬を続けていけば、1、2年でかなりいろいろ食べられるようになります。
赤ちゃんが飲めるものがありますので心配ありません。
-
生理不順の人の赤い蕁麻疹は血熱の漢方で
永年の蕁麻疹が血熱の漢方薬でよくなった24歳の女性の例です。
もともと生理不順で2、3か月に一回しか生理が来ていませんでした。
10歳ころから運動して汗をかいてから蕁麻疹が出るようになりました。
小さいぶつぶつや大きな膨れた赤い蕁麻疹ができ、数時間で自然に消えます。
ストレスにあうと蕁麻疹がひどくなります。
予防に抗ヒスタミン剤を飲んでいましたが、飲まないと出ます。
ウエマツ薬局の漢方を3か月飲んでから、ためしにその抗ヒスタミン剤をやめてみましたが
蕁麻疹は出ませんでした。
便通もよくなり、毎年夏蕁麻疹がひどくなるので予防にそのまま3年間漢方薬だけ飲み続けていました。
その後すっかり蕁麻疹は出なくなったのですが、24歳になった頃、
ストレスと睡眠不足から蕁麻疹がまた出始めました。
生理も2か月1回しか来なく、身体は熱く寝る前は蕁麻疹がひどくなります。
そしてまた漢方薬を飲み始めましたら、今度は飲んで3週間で蕁麻疹は全く出なくなり、
遅れていた生理もすぐきました。
蕁麻疹の種類
特定の刺激が原因のタイプ 1:アレルギー性蕁麻疹・・・食べ物、薬、植物など
2:物理性蕁麻疹・・・寒冷、温熱、日光、圧迫、摩擦など
3:コリン性蕁麻疹・・・発汗による
原因不明のタイプ
1:急性蕁麻疹・・・・毎日のように症状があらわれ、1か月以内に治る
2:慢性じんましん・・毎日のように症状があらわれ、1か月以上続く
●アレルギー性蕁麻疹
原因がすぐわかるものは食べ物や薬によるアレルギー性蕁麻疹です。
これら口から入ったものは主に下腹部など体の柔らかいところから
赤い膨疹で地図のようにまだらに腫れたり、ぶつぶつの丘疹が全身に広がります。
特にそばアレルギーに代表される食べ物による蕁麻疹はアナフィラキシーショックと言って
呼吸困難になったり危険です。のどの中がかゆくなったらすぐ病院に行きましょう。
のどの中の粘膜が腫れて窒息する恐れがあります。
○浣腸を常備しよう。
急に発疹が出たときはまず浣腸しましょう。
腸の中に原因物質がある限り発疹は続きます。
浣腸は発熱の時にも使えますから、いつでも用意しておきましょう。
以前娘が産後の検診で出かけたときに、3か月の孫を預かったことがあります。
授乳時間になり、病院からサンプルとしてもらったミルクを飲ませました。
そうしましたら、みるみる蕁麻疹が全身にでき、5,6㎝大の大きさに赤く腫れて盛り上がってきました。
小さな赤ちゃんでこの盛り上がりがのどに来たら窒息です。
すぐに薬局に走りに走り浣腸を買ってきてすぐ使いましたら30分くらいで見事にすぐ引いてきました。
そして小児科につれて行ったときには蕁麻疹は全く影も形もなくなり一安心しました。
原因物質が腸にある限り蕁麻疹が出ていますから、早く腸をきれいにすることが早く治るコツです。
●その他の蕁麻疹
温熱や寒冷などの物理性蕁麻疹や慢性蕁麻疹などいくつか組み合わさったものなどあり、
蕁麻疹の原因は複雑で治りにくいものです。
西洋医学では抗ヒスタミン剤を用いますが、これはあくまで抑えるだけですのでやめればまた出てきます。
中医学では免疫力を高めて防衛力、血行改善、冷えの改善などその人にあった方法で改善していきます。
元来体の免疫力が低下して発症するものですから、治すには時間がかかります。
焦らず漢方薬を飲んでいけばだいたいの人が良くなっていきます。
この方の場合は生理不順、生理痛、ストレス、夏悪化するなど血熱の症状がありましたので
血熱の漢方薬を用いてよくなりました。