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痔の対処法・2 瘀血(おけつ)
中医学では、肛門部の「瘀血(おけつ)」(血行不良)が
痔の大きな原因になると考えます。
便秘や下痢、排便時のいきみ、長時間座りっぱなしの状態などは
肛門部の負担となって瘀血を起こす原因になります。
また、女性は妊娠や出産で肛門に負担がかかり、痔になってしまうこともあります。
慢性的な痔の出血や痛み、しこりといった症状がある場合は、
まず瘀血を改善することが大切です。
体内の瘀血は便秘にもつながりやすいので、気をつけましょう。
*気になる症状
慢性的な痔の出血(少量の暗い色の出血)、痛み、しこり、
顔色の黒ずみ、舌の色が暗い
*食養生
血行を良くする食材:
紅花、よもぎ、黒きくらげ、玄米、いわし、なす、納豆、
モロヘイヤ、干し柿、サフラン など
紅花→オンラインショップ
参照:漢方の知恵袋
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痔の原因と対処方法
痔はとても身近な病気の一つで、日本人の3人に1人は
痔に悩んだ経験があるとも言われています。
痔は命に関わるような病気ではありませんが、
痛みや出血が続くと、日常生活に支障が出てしまうこともあります。
相談しにくいと我慢していたら、症状が悪化してしまったという事もあるので、
気づいたら早めに対処し、改善することが大事です。
痔は大きく分けて3種類あります。
・いぼ痔(痔核):肛門の内部や外側にいぼ状の腫れができる
・きれ痔(裂肛):肛門の皮膚が切れる
・あな痔(痔ろう):肛門内部に膿が溜まり、おしりに膿の出る穴ができる
中医学では、こうした痔の症状は、
体内に溜まった「湿(しつ)」(余分な水分や汚れ)や「熱」、
肛門部の血行不良が主な原因と考えます。
痔の症状には食事や排便、仕事など、普段の生活が大きく関わっています。
生活習慣を見直して”痔になりにくい体質”にしましょう。
参照:漢方の知恵袋
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ツボ:肩こり・後谿(こうけい)
突然ですが、肩がこっていませんか?
悪い姿勢、運動不足、ストレスなどが肩こりを招きます。
肩こりの主な原因は血行不良です。
以前、肩を直接刺激して、筋肉の緊張をとる、特効ツボ、
肩井(けんせい)をご紹介しました。
今回は、痛みがあって押せない時、
痛みをともなう辛い肩こりにおすすめの
手にあるツボ、後谿(こうけい)をご紹介します。
肩こりがひどくなって、頭痛を起こす前に、
30分仕事をしたら、伸びをしたり
ツボを押すのはどうでしょうか。
*手の小指の側面。小指の付け根の出っ張った骨の下側
*小指の骨をたどると、くぼみがあります。
*押し方:反対側の親指をツボに当て指先方向に押し上げる。
左右同様に行ってください。
特効ツボ、肩井(けんせい)の記事はこちら
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血行をよくしてアトピー、不妊症の改善をしましょう。
今朝、寒風の吹きすさぶ中、
近くの公園で太極拳をやってきました。
朝起きたとき雪の残った庭を見て
「いやだなあ、さぼろうかしら」
と思いながらも、たくさん着込んで出かけました。
ダウンの上下に毛の帽子、
毛皮付の宇宙飛行士が着るような銀色の手袋、
(皮の手袋では風が通ってしまって寒いのです。)
ほうきと剣を持った、すごい格好です。
まず公園の掃除を30分していると、温まってきて帽子を脱ぎます。
そして太極拳の剣舞を5分やると汗をかいて手袋を取ります。
さらに1時間、風が吹きすさぶ中、他人が見たら
「物好きな」と思われそうですが
やっている本人たちは体がぽかぽかして
気持ちが軽くなってきます。
そのあと私はそのまま店に出勤です。
ピンクのダウンの上下を着て出勤しますと、
いつも店のスタッフに笑われます。
その後は一日中、座りづめで患者さんの相談です。
不妊症は冷えも原因の一つです。
冷えをよくすると血行がよくなり、卵の質もよくなります。
そのためには毎日少しでよいので、運動やウオーキング、
あるいは早足で出勤をしてほしいものです。
昔、私が師事した日本一と言われた不妊症の大家の先生は
患者さんの基礎体温表にその日行った運動を
書き込ませていました。
今日も遠くから来店された
若い女性のアトピーのお客様に
「先生の肌、つやつやですね、どうしてですか?」と聞かれ
「今朝太極拳をやってきたのよ」
と話しましたら、感心していました。
アトピーはドライスキンを治すことが基本です。
血行をよくすることが
肌を潤す秘訣だということをいろいろお話ししました。
とても素直でかわいい御嬢さんでした。
治った時のつやつやの肌を想像して、楽しみに漢方薬をお出ししました。
きっとよくなることでしょう。
薬剤師 国際中医師 植松 光子
写真:沖縄寒緋桜 1月27日撮影