-
小児の「風邪と下痢の治し方と薬膳」
昨日は3年間続いたウエマツ薬局中医学講座の最終。
「小児の風邪と下痢の治し方と薬膳」を
植松の子育て中の経験もふまえて、話させてもらいました。
子供は内臓が未熟で、
エネルギーが盛んですぐ高熱を出しやすい(陽が盛ん)。
同時に汗を大量にかいたり、
下痢が止まらないと脱水症になりやすい傾向があります。(陰が不足しやすい)
症状が急激に変化しやすいので素早い対応が必要です。
病院に行く前に家で以下の手当てをしておくと治りが早いです。
*高熱の時
地竜(ぢりゅう。ミミズの粉末)は栄養にもなり解熱効果もあり、
副作用がないので常備しておくとよいです(漢方薬局にあり。800円位)
緑豆は解毒効果があるので緑豆粥が熱のある時は良いです。
スイカとトマトのジュースも熱をとります。
お粥は5分がゆが食べやすいです。
*下痢の時
便の匂いに注意してください。
冷えたり慢性の下痢は匂いはあまり強くはありません。
しかし食べ過ぎや夏、湿熱が溜まっているときは
卵の腐ったようなきつい臭いがします。
まず食べ過ぎをやめ、体の熱をとる緑豆粥はおすすめします。
優しい甘さです。
*緑豆粥
材料:緑豆50g 米100g 水は1リットル(5分がゆ、コメの10倍)
作り方:緑豆を温水1リットルに2時間ほどつける。
その汁ごと沸騰させてから、米と緑豆を一緒に煮て粥を作る。
*緑豆詳しくはこちら→緑豆(りょくとう)
*西瓜とトマトのジュー
写真:五分がゆと講座の薬膳スイーツ
「紅花いり寒天ドライフルーツ盛り合わせ」
ウエマツ薬局作成 -
食べ物を体調や季節に合わせて食べることが大事
なんでも「初めて」することは勇気がいりますが、
夢もあって楽しいものです。
今、卒業生がNHKなどで薬膳料理に大活躍している
「日本中医食養学会」は25年前にできました。
植松光子は初代理事として働きました。
その頃薬膳は知られていなくて、とても大変でした。
当時「日本中医学院」の副学長 秦 漢琨教授が
「日本には薬膳の学会がないから作りましょう」と提案されてできました。
今多くの方が薬膳、食べ物を体調や季節に合わせて食べることが大事だと
気が付いて、うれしく思っています。
3月21には25周年記念学術大会です。
ぜひ行ってみませんか?
-
お客様からの、薬膳♪
今朝は、納豆にゴーヤの佃煮を細かく刻んで入れました。
良い香りがあって、お箸が進みました(^^♪
このゴーヤの佃煮は、30年来のお客さまの手作りです。
三代に渡って、ウエマツ薬局に来てくださっています。
漢方薬で、胃腸の弱かったお母さんが元気に長生きされ、
娘さんや息子さんも、大病後元気になられ、
いつもウエマツ薬局に飛んできてくださいます。
息子さんは、肝臓が悪くなったのが漢方薬ですっかり元気になりました。
娘さんも体調が悪かったのが、漢方薬でとても元気になり、働き始めました。
お母さんとしては何よりうれしいのでしょう。
心をこめて時間のかかる佃煮を作って、大事そうに持ってきてくださいました。
薬膳とは 「母親 調 薬膳 思情篤蔤」
と、中国の昔の漢方の養生書 後漢書に書かれています。
「母親が心をこめて薬膳を作る」という意味です。
まさにこのゴーヤの佃煮も、お客様が心をこめて作ってくださった薬膳です。
私も、心が熱くなりながら、夫と香りのよいゴーヤの佃煮を味わいました(^-^)
(写真はゴーヤの佃煮)