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かおりんの養生茶Laboウラ話②
薬剤師の飯沼です。
相変わらず暑い日が続きますが、暦の上では立秋が過ぎました。
今年の残暑は厳しそうですね。
今月の中医営養薬膳学講座はお休みですが、今回はまた養生茶Laboのお話をしようと思います。
このコーナーでは、季節に合わせた養生茶を作成し、
皆さんに試飲していただいています。
お茶の配合は昨年私が通った、日本中医食養学会の
中医薬膳茶師講座のテキストなどを参考にして試行錯誤し、
考えたものです。
それぞれの季節に合った養生茶を目指しているのですが、
普段楽しむお茶として飲みやすさ、香りの良さ、色などの見た目などを
楽しめることも大事なポイントとしています。
また、漢方薬局ならではの、生薬の特徴を生かしたお茶なので、
それぞれのお茶の材料となる生薬を実際に触れて、
時にはそのままかじったり、においをかいだりと
じっくり観察していただけるのも養生茶Laboの特徴です。
毎回受講生の皆様に養生茶の点数をつけていただいているので、
最終的にどの養生茶が人気だったかもいずれご報告できたらと思います。
さてウエマツ薬局も8/11から5日間夏季休業となります。
お盆休みにお出かけする方はぜひ楽しい夏の思い出を作ってくださいね。
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かおりんの養生茶Laboウラ話①
薬剤師の飯沼です。
さて当店では現在月に1回、全10回の
中医営養薬膳学講座という講座を行っており、
今年度は4月から「かおりんの養生茶Labo」という名前で
薬膳茶についてのコーナーを私が担当しています。
この名前はウエマツ薬局のコピーライター(!?)大友さんに
お借りしたキャッチコピーの本を参考にあれこれとアイデアを
いただきながら講座の3か月前くらいに思いついたものです。
ということで今回はこの名前に込めた思いを書きたいと思います。
まず「Labo」はLaboratoryつまり実験室、研究室の略。
最近わりとなじみのある言葉ですよね。
理科や科学の実験室のように、参加される皆様と一緒に
あれこれ試行錯誤してお茶の活用を考えていけたらと
この言葉を選びました。
「薬膳茶」ではなく、あえて「養生茶」としたのは、
より身近に日々の生活養生の1つとして生薬を使ったお茶を
活用していただきたいと思ったからです。
そして「かおりん」はスタッフから呼んでいただいている私の愛称です。
個性を出すためには入れた方が断然良いと後押しされて
少し恥ずかしいですがこのようなネーミングになりました。
中医営養薬膳学講座は約1年にわたる講座なので、
それぞれの季節を感じる養生茶の時間も
楽しみにしていただけるようになればいいなと思います。
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三人寄れば文殊の知恵
店のスタッフ3人が夕方、お客様が切れた頃、
作業室で何やら楽しそうに立ったまま、何かを食べながらしゃべっています。
「何?何?何?」と顔を突っ込むと、来月の漢方薬膳教室のメニューの試食です。
6月の薬膳茶を若い薬剤師の飯沼が季節に合わせて考え、
薬膳スイーツは季節に合わせて大山が考案します。
それを皆でああじゃない、こうじゃない、と試食です。
三人寄れば文殊の知恵
緑豆ぜんざいに赤くて甘い棒サンザシをちぎって載せ、
他に何を合わせようかしら?・・・とメニューがあっという間に決まりました。
来月受講生の皆さんのお顔が楽しみです。
(写真は緑豆ぜんざいです。)
「仕事は楽しく」「仕事は好きな方を選ぶ」
エクスマの藤村先生の教えが少しずつ浸透してきました。
みんな楽しそうです。
この一文をお読みになっていらっしゃる皆様も、
ぜひウエマツ薬局に薬膳スイーツを召し上がりにいらして下さいね。
漢方相談が終わった方へのサービスです。ほんの一口です。
でも特別「ブログを読んだ」とおっしゃればサービスいたします!!!!
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40分昆布だしに挑戦♪
孫たちが来るので、美味しいお吸い物を作ろうと思い、
ウエマツ薬局薬膳教室の伊藤先生から教えていただいた、
40分昆布だしに挑戦しました。
昆布の味が濃厚で初めて味わう素晴らしい味でした
普段は簡単料理ですので、
たまに本格的な料理は心と舌を満足させますね。
*作り方*
濃厚昆布だしの作り方
昆布を水1リットルに10cm四方位を1枚。
一晩水につけてから中火にかけてふつふつしてきたら
弱火にして70度を保つようにして40分。
この70度というのが難しい
我が家ではたまたまIHヒーターで「とろ火」という設定があり、
ちょうど70度くらいに保てました。
濃厚昆布だしを飲んでみると強すぎない昆布の味とうま味が混ざって
幸せな気分になりました
この後花かつおをたっぷりいれて、
沸騰したら火を消して沈んだら濾して出来上がり。
使った昆布は柔らかいうちに千切りにして、
たまっていた冷凍煮昆布と一緒に、醤油・みりん・酒・砂糖で
甘辛く煮て佃煮にしました。
今日は、美味しいだしが取れて満足の一日になりました
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小児の「風邪と下痢の治し方と薬膳」
昨日は3年間続いたウエマツ薬局中医学講座の最終。
「小児の風邪と下痢の治し方と薬膳」を
植松の子育て中の経験もふまえて、話させてもらいました。
子供は内臓が未熟で、
エネルギーが盛んですぐ高熱を出しやすい(陽が盛ん)。
同時に汗を大量にかいたり、
下痢が止まらないと脱水症になりやすい傾向があります。(陰が不足しやすい)
症状が急激に変化しやすいので素早い対応が必要です。
病院に行く前に家で以下の手当てをしておくと治りが早いです。
*高熱の時
地竜(ぢりゅう。ミミズの粉末)は栄養にもなり解熱効果もあり、
副作用がないので常備しておくとよいです(漢方薬局にあり。800円位)
緑豆は解毒効果があるので緑豆粥が熱のある時は良いです。
スイカとトマトのジュースも熱をとります。
お粥は5分がゆが食べやすいです。
*下痢の時
便の匂いに注意してください。
冷えたり慢性の下痢は匂いはあまり強くはありません。
しかし食べ過ぎや夏、湿熱が溜まっているときは
卵の腐ったようなきつい臭いがします。
まず食べ過ぎをやめ、体の熱をとる緑豆粥はおすすめします。
優しい甘さです。
*緑豆粥
材料:緑豆50g 米100g 水は1リットル(5分がゆ、コメの10倍)
作り方:緑豆を温水1リットルに2時間ほどつける。
その汁ごと沸騰させてから、米と緑豆を一緒に煮て粥を作る。
*緑豆詳しくはこちら→緑豆(りょくとう)
*西瓜とトマトのジュー
写真:五分がゆと講座の薬膳スイーツ
「紅花いり寒天ドライフルーツ盛り合わせ」
ウエマツ薬局作成