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多汗症の対策1
緊張すると手汗がひどい、暑くないのに、
ダラダラと汗をかいてしまう、「多汗症」。
ただの汗っかきと思われることも多いですが、
日常生活に支障がでてしまったり、
精神的な負担につながったりすることも少なくありません。
汗が多いと感じている人は、自分の体質を見直して改善しましょう。
「多汗症」は、体温調節に必要な量以上に、
発汗が多くなってしまう症状のことです。
基本的な要因は自律神経の失調ですが、
その原因はストレス、ホルモンバランスの乱れ、
遺伝などさまざまで、原因が不明なことも少なくありません。
また、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)、
更年期症候群、結核などの病気が原因で発症するケースもあります。
もっとも多く見られるのは、
気温に関わらず日中しきりに出る汗と、夜間に出る寝汗。
こうした症状は、
汗をコントロールする働きが弱くなる“肺気不足”、
潤い不足で体内に熱がこもる“ 陰虚火旺(いんきょかおう)”、
過剰なストレスで湿(余分な水分や汚れ)や熱が発生する“肝鬱脾虚(かんうつひきょ)”
といった不調が要因で起こると考えます。
*汗の基礎知識*
中医学には「汗血同源(かんけつどうげん)」という言葉があります。
これは、汗も「血」も体内の水分や潤いが源になっているということです。
そのため、出産や生理で出血が多い時は汗が少なくなり、
汗が出過ぎると血不足につながります。
また、気・血・水は体内を一緒に巡っているため、
多量の汗で水分を消耗すると、
潤い不足によるドロドロ血や気の不足を招くこともあります。
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臭いおなら、臭くないおならの違い
おならのことを中医学(中国伝統医学)では「失気(しっき)」といいます。
匂いがあるおならと、匂いがないおならがあります。
匂いがあるのは腸の中に腐敗物があるということです。
肉類の取りすぎや、消化不良、便秘のときに起こります。
腸の中が汚いと大腸がんやアトピーなど難しい病気になることがわかってきました。
以前大腸がんの手術のあと、悪臭のあるおならが会社で気づかずに出て非常に困っている男性に
「ササ」の葉緑素を飲んでいただいたら翌日からよくなり非常に感謝されたことがあります。
ササの葉緑素は活性酸素(毒性酸素)の発生を抑え、腸をきれいにします。
一方匂いのないおならは緊張が長く続いたときに起こります。
自律神経のバランスが崩れている現われなので、散歩などで「気」を晴らしましょう。
緊張をとぎほぐす漢方を飲むと出なくなります。
自律神経が長く乱れると免疫力が低下し、長い間にはがんなどになることがわかってきました。
文責 国際中医師 薬剤師 植松光子