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子午流注 中医の時間医学①子の刻
近年、子午流注(しごるちゅう)は「中医の時間医学」として注目され、
現代人の睡眠養生法、 病気の発症時間、 薬を飲む時間、
身体の変化などについて研究、活用されています。
子午流注は中国伝統医学特有の理論で、
中国最古の医学書 『黄帝内経』 に記載されています。
「子午」は「時刻」の意味で一日24時間を12等分し、
十二支に対応させています。
「流注」は人体の十二臓腑の気血運行の流れを意味します。
「子午流注」は一日24時間の、臓腑気血の運行リズムを表したものです。
<子午流注からわかること>
1.子時(23時~1時)は胆の時間 (子時:子の刻 🐭)
胆は消化に直接関わる胆汁を生成、貯蔵、排泄しており、
子の刻は胆汁の新陳代謝が最もさかんになる時間帯です。
この時間に就寝しないと、胆汁の代謝がきちんと行われず、
口が苦く、のどが渇き、顔色が悪く、目袋(目の下のたるみ)が黒くなります。
肝(きも)とは、「肝っ玉」のこともあらわします。
この時間までに寝ると、肝っ玉がつよくなり、判断力が早くなります。
もし、世界中の人が 『子午流注』 に添って生きたら、
今よりもっと、健康的な毎日が過ごせるかもしれませんね。