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機能性胃腸症5 食欲不振が続く、虚弱タイプ
機能性胃腸症とは⇒機能性胃腸症
《食欲不振が続く、虚弱タイプ》
慢性疾患を患っている人、乱れた食生活を続けている人などは、
胃腸の働きが低下して食欲が落ち、不調が長引きがちになります。
胃腸は食事の栄養から「気(エネルギー)」を生み出し、
生命活動の基礎を支える大切な臓器です。
そのため胃腸不調が慢性化すると、
身体のエネルギー不足で体力や免疫力が落ち、
疲労感、息切れ、風邪をひきやすくなるといった
全身の不調につながってしまうのです。
食欲不振などの軽い不調は放置しがちですが、油断は禁物です。
根本的な体力を養うためにも気になる症状は
早めに改善するようにしましょう。
*主な症状
食欲不振・疲労感・無力感・息切れ・風邪をひきやすい
めまい・顔色が黄色い・痩せている・舌の色が淡い
*食養生
~胃腸を養い、体力をつける
米・もち米・湯葉・豆乳・豆腐・いんげん豆
山芋・ヨーグルト・じゃがいも・きゃべつ
鶏肉・白身魚・牛乳 など
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機能性胃腸症4 膨満感がある、ストレスタイプ
機能性胃腸症とは⇒機能性胃腸症
《膨満感がある、ストレスタイプ》
「肝」はストレスを発散させ、体内の「気(エネルギー)」の巡りを
スムーズに保つ臓器です。
この機能が胃腸の働きにも深く影響しているため、
過剰なストレスで肝の機能が低下し、気の巡りが停滞すると、
お腹の張り、膨満感、ゲップといった不調が起こりやすくなるのです。
また、気の停滞が長引くと、体内に余分な熱が発生し、
口の渇き、熱感などの症状がでる事もあります。
このタイプは精神的な要因で胃痛が起こりやすいことが特徴です。
日頃のストレスをこまめに発散し、気の巡りをスムーズに保つようにしましょう。
*主な症状
上腹部の膨満感、お腹の張り、両脇が苦しい、ゲップ
胃痛、ストレスで症状が悪化、口が渇く、口の中が苦い
熱感、頭痛、過食傾向、排便異常(便秘や軟便)
舌苔が薄く乾いている
*食養生
~香りの良いもので気の巡りを整える
ハマナスの花茶・たけのこ・菊茶
グリンピース・ジャスミンティー・ふきのとう
うこん・たらの芽・香草類 など
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機能性胃腸症3 胃がもたれる、痰湿タイプ
機能性胃腸症とは⇒機能性胃腸症
《胃がもたれる、痰湿タイプ》
胃腸は乾燥した状態を好むため、
体内に「痰湿(余分な水分や汚れ)」が溜まると
不調が起こりやすくなります。
また、溜まった痰湿の影響で胃腸の水分代謝が落ちると、
さらに痰湿が溜まりやすくなるという
悪循環に陥ることもあります。
痰湿が溜まる要因は、暴飲暴食、過剰なアルコール摂取、
脂っこい食事や甘いものの摂りすぎなど。
梅雨から夏の湿気の多い季節は
痰湿が溜まりやすくなるので注意が必要です。
このタイプの人は、まず食生活の改善が大事。
食事には水分代謝を促すものを取り入れ、
体内の余分な水分をすっきり取り除きましょう。
*主な症状
胃もたれ、胃の痛み、むかつき、口の中がねばつく、
雨や低気圧の影響で症状が悪化、舌苔が厚くべたつく
*食養生
~香りの良い食材、水分の代謝を促す食材で胃腸を整える
しそ・サンザシ・もやし・麦芽・とうもろこしの髭茶
春雨・陳皮(みかんの皮)・カルダモン・はと麦
梅干し・大根・栗 など
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機能性胃腸症2 痛みが強い、冷えタイプ
機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)と診断されたら
自分の体質に合った、中医学の養生を取り入れましょう。
機能性胃腸症とは⇒機能性胃腸症
《痛みが強い冷えタイプ》
胃腸は冷えに弱い臓器です。
冷たい飲食、冷房や冬の寒さなどで、胃腸が冷えると
不調が起こりやすくなります。
このタイプの症状は、胃痛、腹痛などの痛みが特徴ですが、
これは冷えて胃腸の血行が悪くなってしまうためです。
中医学では「不通則痛(滞ると痛みが起きる)」と考えられていて、
血行が滞ると痛みが起きやすくなるのです。
養生の基本は冷えた身体をしっかり温めること。
冷たい飲食は避けて、夏でも温かい物、
常温の物を摂るよう心がけましょう。
*主な症状
胃痛、腹痛、腹部の冷え、身体の冷え
顔色が白い、下痢や軟便を伴う、舌苔が白い
*食養生
~冷えを取り除き、胃腸を温める~
生姜・シナモン・ねぎ・ナツメグ
にんにく・みょうが・山椒の実
紅茶・八角 など
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機能性胃腸症1 原因不明の胃腸不調
胃もたれや胃痛、胸焼け、膨満感といった不調が
続いているのに、内視鏡などの検査では異常が見つからない。
そんな原因がはっきりわからない胃腸の不調を
「機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)」といいます。
特徴的な症状は
「食後の胃もたれ」「少し食べると満腹になる」
「みぞおちの焼けるような不快感」などです。
こうした不調を引き起こす原因がはっきりわからないため、
治療には症状に合わせて細やかな対処ができる中医学が
有効とも考えられています。
中医学では同じような不調でも、
一人一人の体質や症状を総合的に判断し、
身体全体を整えながら不調を改善していきます。
そのため、単に症状を抑えるだけでなく、
弱った胃腸の働きを根本から改善できるのです。
機能性胃腸症は重大な病気ではありませんが、
慢性的に感じる胃の不快感はとてもつらいですね。
不調が続くと、食事がしっかりとれず、
体力や免疫力の低下にもつながります。
おいしく食べて元気に過ごすためにも
早めの対処で胃腸の不調を改善しましょう。