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長年の功績が認められ、世界中医薬学会連合会皮膚科部門で表彰され、理事に再任しました
●私は、2019年に日本人女性薬剤師として初めて、世界中医薬学会連合会皮膚科部門で表彰され、理事に選ばれ、さらにこの度再任されました。
当日「アトピー性皮膚炎を再発させないために」の研究発表も致しました。
マイベストプロ 前回コラム参照してください。
コラム:アトピー性皮膚炎の痒みを取り、再発させないために現在中医学(中国医学のことでその一部を日本では漢方と言っています)は世界中に広まっています。
中医学を教える中医薬大学は欧米やアジアなど多くの国にあり、日本には20年の歴史のある「日本中医学院」があります。
●植松も30数年にわたり、毎年数回その中医薬大学の名医について勉強してきました。
中には漢方の人間国宝になられた方もいらっしゃいます。
北京中医学大学の内科、南京中医薬大学では婦人科、雲南中医薬大学では皮膚科など。
不妊症の神様と言われる南京中医薬大学の夏先生のところでは20年にわたり研修してきました。
先生は赤ちゃんができないと悩む患者さん全員に「心を静かに」におっしゃっていました。
●皮膚科では中国有数の雲南中医薬大学の附属病院の葉院長は、毎年研修に行く私のバイオレットヘアを覚えていてくださっています。
ある年の研修の時に、私は疲れて風邪気味となり、夜の歓迎会を失礼してホテルの部屋で休んでいました。
そうしましたら通訳の先生と一緒に熱いお粥をもってきてくださったのには飛び上がるほど驚き、感激しました。
多くの外国人研修生の一人である私に、です。
(写真:雲南中医薬大学附属病院にて)
そのお粥はまさに薬膳粥で、熱々の鶏肉のスープの出しが利いており、キノコ、鶏肉、ゆり根などが入っていて、それは美味しく、体と心が暖まりました。
そして、ゆっくり休めて、翌日からの研修には元気に出ることができました。
●このような長年の研修の結果、私なりの日本人に合った漢方薬を考え、多くの皮膚病の患者さんに成果を上げられるようになりました。
それが今回の世界中医薬連合学会連合会での理事任命につながったのではないか、と私なりに考えております。
●さらにうれしかったことはお客様からそのお祝いにと立派な蘭の花を贈って頂いたことです。
思いがけないことで、本当にうれしいことでした。
お客さまの辛い症状を治すことは仕事として当然のことです。
中医学では症状がどこから来ているか、全身の関係をよく観察し、季節との関係もよく見て、来店されるごとにきめ細かく処方を調節します。
その時は自分の持っているすべての力をフル回転します。
その結果よくなっていく姿を見ることは最大の喜びです。
そのように日々過ごしている自分にとって、このようにお客さまが私の受賞を我がことのように喜んでくださることは、何よりの励みとなります。
誠にありがとうございます。
国際中医師 薬剤師 植松光子
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中国漢方の大学で皮膚科の研修
6月1日から雲南中医薬大学で皮膚科の研修に行ってきました。
中国ではアトピーは少なく、乾癬やニキビの方が多く来ていました。
アトピーが少ないのはなぜか、研究する余地があります。
*写真 雲南省中医医院皮膚科*
副院長の葉先生の隣に座って患者さんの診察風景を見て、
一つ一つ詳しく説明してくださいました。
何年も行って顔なじみの私の眼を見ながら、
中国語で熱心に説明してくださるのですが、
十分中国語が聞き取れず、恥ずかしくなってしまいました。
もちろん通訳の先生がきちんと日本語で話してくださいますが。
皮膚の写真も、快く患者さんが撮らせてくれました。
一日何十人の患者さんすべてに食事の注意のプリントを渡しながら説明され、
そのエネルギーに感心しました。
研修の前日、上海で飛行機が雷雨で遅れ、ホテルに着いたのが午前2時、
トランクを開けたりで、寝たのが朝4時、6時半にはモーニングコールで起こされ、8時半に出発。
寝不足で研修ができるかどうか心配でしたが、漢方薬をたくさん飲んで、
夜の歓迎会まで元気に過ごせました。