-
漢方と養生でアトピーの再発予防
日本薬剤師会学術大会が大宮スーパーアリーナとソニックシティで9月23日に行われました。
その際ウエマツ薬局植松光子も
「アトピー性皮膚炎の再発予防は漢方と養生で」をテーマに発表しました。
皮膚病治療で有名な中国雲南中医薬大学の調査によるとアトピー性皮膚炎の再発率は80%です。
ステロイド軟膏で抑えて、赤みが消えてもやめればまた赤くなり、ステロイド軟膏では治らない、ときっぱりとやめてしまって、ひどいリバウンドで苦しんでいる方が多くいらっしゃいます。
調剤薬局で研修している薬学生が
「アトピー性皮膚炎の患者さんが来なくなったのは治ったからだと思っていた」と言いました。
来なくなったのはもちろん治った方もいると思いますが、とステロイド軟膏では治らないから、と他の治療に走る人もいるのです。
アトピー難民ともいわれています。
ステロイド軟膏をやめても悪くならないためには、漢方と養生をステロイド軟膏と併用して皮膚を丈夫にしていけばいいのです。
ステロイド軟膏もそのうちに使わなくてもよくなっていきます。
先日も15年前に2回来店されただけで、アトピー性皮膚炎のため真っ赤だった顔が漢方できれいになり良くなり、それ以来一回も再発していない、という方が本当に久しぶりに来店されました。
「その時教えていただいた食事をずっと守ってきたので再発しなかったのでしょう。
本当に感謝しています」
と言われ、うれしく思いました。
ストレスがあっても悪化しない体質作りと食養生・寝る時間・皮膚症状にあった漢方薬で体調を整えていけば再発は防げると思っています。
大会に参加された多くの方が私の発表に興味を持ってくださいました。
私の考えが世に広く行き渡り、多くのアトピー性皮膚炎で苦しむかたの一助になればうれしいです。
このブログを読まれたかたも、このような方法があることをほかの方に教えてください。
中医学(現代中国漢方)では「皮膚は内臓の鏡」と言います。内臓の弱りが皮膚に出てくるのです。
体質を大きく分けますと
*イライラタイプ・・不眠・イライラしやすい → 結果:ストレス、環境の変化で悪化、再発しやすい
*胃腸タイプ・・下痢・便秘・胃弱 → 結果:皮膚が弱い・お菓子や酒で再発しやすい
このような体質を考慮しながら漢方薬を飲んでもらいますと20年、30年経っても再発しにくいのです。
-
アミロイド苔癬を漢方で治そう
アトピー性皮膚炎などで見られる、黒ゴマがまぶされたようになる、アミロイド苔癬。
どこの皮膚科でも治らないと言われるようですが、症状に適した漢方薬を飲めば良くなる方が多いです。
例えてみれば、焼け焦げの鍋の底のようなもの。
周りの薄いところから少しずつこすっていけば、最後には頑固な黒い塊も取れていきますよね。
漢方の治し方も同じです。
皮膚を丈夫にしてかゆみ赤みに良い漢方を飲んでいくと、掻く回数も減り、少しずつ黒いものも減っていきます。
根気がいるのは焼け焦げと同じです。年数がかかりますが、だんだん薄くなり、消えていきます。
同時にいつの間にか体調もよくなり、アトピーも治っていることも多いです。
希望を持って治していきましょう。
こちらの記事もぜひ読んでくださいね
-
夏のアトピー性皮膚炎や皮膚トラブルの原因と対策
朝日新聞Webガイド 「信頼できる専門家が探せるマイベストプロ」
ウエマツ薬局のコラムに掲載致しました。
目次
-
春から夏へ、アトピーの方にアドバイス
アトピーの方は、春や梅雨時に悪化する、など苦手な季節がありますよね。
今年の花粉の時期は症状が悪化した人が増えましたが、今は少し落ち着いている印象です。
ただ、これから湿度が高くなると、ジュクジュクとした水疱の症状も出てきて、1番悪化しやすくなる季節です。
そこで、悪化しないためのアドバイスをお伝えします。
①食べすぎない!
食べすぎると熱がこもります。
外が暑く、体の中も熱くなると悪化します。
②11時までには寝ましょう!
寝ると肝臓が働き解毒の力がUPします。
③37度以下の飲み物は控える!
暑くて冷たいものばかり飲んでいると、胃が冷えて消化の力が弱り、丈夫な皮膚が作れません。
④ストレスをためない!
ストレスは体の気を悪くし、免疫力が低下します。
体を動かしたり、香りのいいお茶を飲んだりしてリラックスして、心を休めましょう。
漢方薬を飲んで体質改善するのもいいです。
症状や予算に合った漢方をお出しします。
ぜひ相談にいらして下さいね。