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漢方と養生でアトピーの再発予防
日本薬剤師会学術大会が大宮スーパーアリーナとソニックシティで9月23日に行われました。
その際ウエマツ薬局植松光子も
「アトピー性皮膚炎の再発予防は漢方と養生で」をテーマに発表しました。
皮膚病治療で有名な中国雲南中医薬大学の調査によるとアトピー性皮膚炎の再発率は80%です。
ステロイド軟膏で抑えて、赤みが消えてもやめればまた赤くなり、ステロイド軟膏では治らない、ときっぱりとやめてしまって、ひどいリバウンドで苦しんでいる方が多くいらっしゃいます。
調剤薬局で研修している薬学生が
「アトピー性皮膚炎の患者さんが来なくなったのは治ったからだと思っていた」と言いました。
来なくなったのはもちろん治った方もいると思いますが、とステロイド軟膏では治らないから、と他の治療に走る人もいるのです。
アトピー難民ともいわれています。
ステロイド軟膏をやめても悪くならないためには、漢方と養生をステロイド軟膏と併用して皮膚を丈夫にしていけばいいのです。
ステロイド軟膏もそのうちに使わなくてもよくなっていきます。
先日も15年前に2回来店されただけで、アトピー性皮膚炎のため真っ赤だった顔が漢方できれいになり良くなり、それ以来一回も再発していない、という方が本当に久しぶりに来店されました。
「その時教えていただいた食事をずっと守ってきたので再発しなかったのでしょう。
本当に感謝しています」
と言われ、うれしく思いました。
ストレスがあっても悪化しない体質作りと食養生・寝る時間・皮膚症状にあった漢方薬で体調を整えていけば再発は防げると思っています。
大会に参加された多くの方が私の発表に興味を持ってくださいました。
私の考えが世に広く行き渡り、多くのアトピー性皮膚炎で苦しむかたの一助になればうれしいです。
このブログを読まれたかたも、このような方法があることをほかの方に教えてください。
中医学(現代中国漢方)では「皮膚は内臓の鏡」と言います。内臓の弱りが皮膚に出てくるのです。
体質を大きく分けますと
*イライラタイプ・・不眠・イライラしやすい → 結果:ストレス、環境の変化で悪化、再発しやすい
*胃腸タイプ・・下痢・便秘・胃弱 → 結果:皮膚が弱い・お菓子や酒で再発しやすい
このような体質を考慮しながら漢方薬を飲んでもらいますと20年、30年経っても再発しにくいのです。
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春のアトピーと花粉症皮膚炎に注意
①春の特徴人は自然界の中で生活をしています。したがって自然界から多くの影響を受けます。
春は芽が吹き、小鳥はピイチク鳴き始めます。
冬の寒さから大地も暖まり始め、生き物も動き始めるときです。
人の体内のホルモンも動き始めます。空には風が吹き始めます。
春一番も吹きますと、花粉も飛び始めます。
すべてが動き始めるので風邪(ふうじゃ)の対策が大事です。
②花粉症とアトピーの関係
風はそよそよ吹いているときは心地よいのですが、春一番のように強い風は風邪(ふうじゃ)と言います。
「邪」とは健康に悪い影響を及ぼすものを指します。
風邪を引き、インフルエンザが流行するのも冬から春先です。
風邪を引くと体に熱がこもるので、アトピーの人はすぐ肌が赤くなります。
花粉も風と一緒に飛び始めます。鼻水、くしゃみだけでなく、肌の弱い人は顔や首、
上半身がガサガサと荒れ、赤い発疹が出てかゆみが起きます。
くしゃみや鼻水はでないで、皮膚だけに症状が出る人もいます。
③花粉症皮膚炎とは
花粉に触れることで、皮膚が赤くぶつぶつしてかゆくなるなどの症状を起こす病気です。
時に上半身、顔では眉毛の上、瞼、ほおなどや首、肩背中の上部に起きます。
瞼は「眼の蓋」という意味です。眼にほこりや花粉がはいらないよう、保護する役目です。
同様眉毛も眼を保護するためにあるので、その上に花粉が溜まるのです。
外を歩いて顔がかゆくなってきたらミストをかけ、ティッシュでそっと抑えます。
外から帰ったら、肩や、首、髪の毛の花粉をよく払って、家の中に持ち込まないようにしましょう。
外出する時はマスクや花粉用の眼鏡、マフラーなどを使いましょう。
④花粉症皮膚炎の治し方
花粉症皮膚炎は私が店頭で見ている限りでは、アトピー性皮膚炎の方、または皮膚が薄くて弱い方に多く出ているようです。
このような人の肌はアレルギーを起こしやすいのです。
食べたものが皮膚を作るので、食事と食べ方は影響します。これについては後半で詳しく述べます。
したがって胃腸を丈夫にして、皮膚を丈夫にしていけば起きなくなります。
また現在出ている症状にあった漢方薬と皮膚を丈夫にする栄養素を摂っていけば軽くなっていきます。
ステロイド軟膏は皮膚を薄くする副作用が知られています。
皮膚が薄くなると皮膚の下の血管が透けて見え、ステロイド酒皶や赤ら顔になり、これは治すのはむずかしいのです。
ですから顔には極力ステロイド軟膏は塗らないでプロトピック軟膏などにしましょう。
そのために漢方の軟膏を使い、漢方薬を飲むと早く改善されます。
⑤花粉症皮膚炎のスキンケア
★漢方の軟膏
外出から帰ったら、髪の毛や肩の花粉を払い落とし、すぐ顔や手を洗いましょう。
その後赤いところはウエマツ薬局自家製薬局製剤「中黄膏(ちゅうおうこう)」を薄くやさしく塗ります。
これは漢方の軟膏で、つけるとほっとする不思議な軟膏です。
成分は赤みによい漢方生薬「黄芩(おうごん)」と「欝金(うこん)」だけです。添加物は一切入っていません。
人気があっていくら作っても売り切れてしまうので、スタッフは休日でも作ってくれています。「愛」がこもっています。
★漢方保湿剤
顔全体はウエマツ薬局オリジナル化粧品、花しずく潤乳液をやさしく塗っておきましょう。
こちらも漢方生薬がたっぷり入っています。
紫蘇の葉・ドクダミ・桃の葉が配合され、どの生薬もかゆみによく使う良いものです。
詳しくは:ウエマツ薬局ホームページ
さらに乾燥感のある方には、ウエマツ薬局オリジナル化粧品、花しずく潤美容液をおすすめします。
高保湿・高保潤美容液です。
乾燥、敏感肌に漢方専門薬局が開発、潤す効果が永く持続するので喜んでいただいております。
和漢植物エキスがたっぷり配合。
ただし皮膚の赤身や肌荒れがひどいときは注意して症状が出ていない時に狭い範囲で試しにおぬりください。
もしピリピリするようでしたら、今はお休みして落ち着いてからお使いになってみてください。
⑥花粉症と食物アレルギー
花粉症と食物アレルギーの関係、ご存知でしたか?
花粉症の患者さんが原因の花粉と似た構造のたんぱく質を持つ食べ物を摂るとアレルギー症状が出ることがあります。
おもに唇、口の中、上あご、喉、耳の中などがかゆくなり、ピリピリしたり赤くなります。
原因は上記のたんぱく質を摂ったためですが、これらは熱に弱く、消化しやすい蛋白質であるため、
よく火を通せば食べられます。ほとんどの場合、口やのどの軽い症状です。
ただし沢山食べたり、加熱が十分でない場合、全身症状が出ることがあります。
例えばカバノキ科のハンノキ、白樺(シラカンバ)の花粉症患者さんが豆乳を摂ると全身症状が出ることがあります。
特に症状がなければその特定の食べ物を避ける必要はありませんが、加熱したりアレルギー症状が重い方は医師に相談しましょう。
*参考* 原因花粉の種類と食物
主な食物として果物、豆類、生野菜が挙げられます。
最も多い例としては、カバノキ科(シラカンバ、ハンノキ)の花粉症の患者さんで、
バラ科の果物(リンゴ、モモ、サクランボなど)やマメ科(大豆、主に豆乳)で食物アレルギー症状が誘発されています。
その他、イネ科(オオアワガエリ、カモガヤ)・キク科(ブタクサ)の花粉症の患者さんでは
ウリ科果物(メロン、スイカなど)、ヨモギ花粉症の患者さんでは
セリ科野菜(ニンジン、セロリなど)で食物アレルギー症状が出ると報告されています。
このように、アレルギーの原因となる食物は罹患している花粉症の種類に応じて異なります。
参考:海老沢元宏ほか著書「食物アレルギーハンドブック2018」
ファーアスタイル 2022/No17株日本アルトマーク
⑦ストレスはアトピーを悪化させる
春は移動の季節です。また受験、進学、就職と環境の変化も多い季節です。
環境の変化は気づかずに五臓に影響を及ぼしています。「皮膚は内臓の鏡」といい、
五臓の働きは皮膚にすぐ出てきて、アトピーや乾癬などが悪化します。
特に「肝」と関係するといい、カンが高ぶったり、生理前イライラしたり、精神的に不安定になります。
「肝」の気が高ぶらないためにはストレスを溜めないことです。
まず早く寝ましょう。
11時に寝ていると「胆」が働きます。
決断力が強くなり、翌日の頭の働きがよくなり、不安感が消えます。
早く寝ることが出来ないかたは10分でもよいので早く寝てみてください。
⑧アトピーは再発しやすい病気
再発の原因の一つにストレスがあげられています。
春は上記でのべたようにストレスを受けやすい季節です。
毎日ストレスを溜めないように過ごしましょう。
気分を発散させるのもよいです。
朝早いウォーキング。時間がない人は通勤通学時に速足で歩いて軽い汗をかきましょう。
汗と一緒に体の邪気が出ます。早春の芽吹きや花、緑をたくさん見ることもよいです。
枯れたような木から小さな芽が出ていると「命の芽生え」を感じて感激するでしょう。
ヨガ、絵画、音楽、テニスなど、楽しい事を探してストレス発散しませんか?
⑨アトピー性皮膚炎と花粉症、両方あるときの治し方
花粉症と透明な鼻水、くしゃみが多い時、漢方薬は一般的には温める性質の生薬の入った処方を用い、体を温めて治します。
しかしアトピーで赤みがあり、かゆい時は熱がこもって症状が起きているので、温める漢方薬を飲むと、さらに赤くなることがあります。
漢方薬は体質改善的な働きがあるので、西洋薬を飲むよりも体に良いのです。
しかし使い分けが難しいので、漢方を長く使っている、漢方専門のクリニックや薬局で相談しましょう。
⑩漢方薬を飲むときは
漢方薬は西洋医薬のクスリと違って病名だけでは出しません。
漢方は体質と症状・季節で微妙に調節するのがベテランの漢方相談者です。
皮膚の発疹が赤いか・薄い赤か・じくじくしているか・腫れているか・痒みがひどいか・
身体の上部がひどいか・足などに多いか・くしゃみや鼻水が多いか・少ないか・
鼻水は透明か・黄色いか・食欲は?便通は?睡眠は?など細かく聞きます。
さらに舌の色をみて赤いか・苔が厚いか・歯型はないかなどをチェックして、体質を判別するのが漢方の専門家です。
これらは問診と言って聞くことが漢方の特徴です。
「皮膚は内臓の鏡」と言います。五臓のどこが皮膚の炎症に影響を及ぼしているのか見極めて、初めて効く漢方処方がでるのです。
これらをしないで漢方薬を出す人は勉強や経験が少ない人だと思われます。
⑪アトピー性皮膚炎と栄養
皮膚を作るのは胃腸です。そして皮膚によい食事・栄養をとると、治りは早いです。
皮膚を作るのは蛋白質であり、その吸収を手助けするのはビタミンやミネラルです。
しかし最近の野菜は味が薄くなっています。
例えばサラダほうれん草や人参は香りや色が薄くなっています。
皮膚や目に良いカロチンが減っているからです。
カロチンは皮膚や目を酸化から守る働きがあります。
栄養を摂っているつもりでも、栄養の少ない食べ物を摂っていることになります。
そのために栄養補助食品を漢方薬と一緒に摂ると皮膚の症状の改善は早く、よくなってからも飲んでいると再発の予防になります。
⑫肌に良い栄養補助食品
微量ミネラルを多く含んだ牡蠣のエキスは亜鉛やセレン、鉄など多くのミネラルを含んでいます。
とくに亜鉛は傷を修復する作用があります。
また牡蠣肉は500年前の中国の漢方生薬の古典「本草綱目」で李時珍が
「牡蠣は虚無感を除き、心理的なわずらいをとる。」と述べています。
疲労回復によいタウリンも豊富です。
また「婦人の血・気の流れをよくする」「肌の色を整え、皮膚の色を美しくする」と書かれています。
微量ミネラルは食事ではなかなかとれません。亜鉛の1日の必要量は牡蠣5個分です。
そのため栄養補助食品の手助けが必要となってきます。
⑬アトピー性皮膚炎・花粉症に良い食事・健康になる食事
すべての病気の予防の基本はバランスの良い、栄養素がしっかり摂れる食事です。
その食事の基本を頭に入れておくとよいです。
そのうえで、さらにその人の体質、症状にあったものを摂ればよいのです。
まず炭水化物・蛋白質・野菜を4:2:4の割合でとりましょう。
⑭アトピー性皮膚炎の方にお勧めの薬膳
肌を潤す効果のある、白きくらげは、癖がなくとても使いやすいです。
みそ汁やスープなどに入れても良いですし、果物と甘く煮てスイーツにしても美味しいですよ。
白きくらげ:効能:から咳、血痰、口の渇きによい。美肌効果がある。
梨と白きくらげの薬膳デザートは「どうせ食べるなら美のもと 薬膳スイーツ」に掲載されています。
あなたの症状、体質に合った漢方をお出し致します。
ぜひ相談にいらして下さいね。
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アミロイド苔癬を漢方で治そう
アトピー性皮膚炎などで見られる、黒ゴマがまぶされたようになる、アミロイド苔癬。
どこの皮膚科でも治らないと言われるようですが、症状に適した漢方薬を飲めば良くなる方が多いです。
例えてみれば、焼け焦げの鍋の底のようなもの。
周りの薄いところから少しずつこすっていけば、最後には頑固な黒い塊も取れていきますよね。
漢方の治し方も同じです。
皮膚を丈夫にしてかゆみ赤みに良い漢方を飲んでいくと、掻く回数も減り、少しずつ黒いものも減っていきます。
根気がいるのは焼け焦げと同じです。年数がかかりますが、だんだん薄くなり、消えていきます。
同時にいつの間にか体調もよくなり、アトピーも治っていることも多いです。
希望を持って治していきましょう。
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夏のアトピー性皮膚炎や皮膚トラブルの原因と対策
始めに:
今年はことのほか暑いですね。
急激に暑さの程度がひどくなると、それに負けてしまって、皮膚のトラブルを起こします。
夏は肌を出す場合も多く、荒れた肌を出すのは気になります。
体の中からしっかりケアをしてつやつやした丈夫な肌を作りましょう。
項目
1・夏に起こりやすいアトピー性皮膚炎や、皮膚トラブルの原因
2・暑さは夏の皮膚トラブルの主な原因
3・夏になると赤い湿疹が出るのはなぜですか?
4・紫外線は夏の皮膚トラブルの主な原因
5・紫外線でアトピーが悪化する時の漢方薬はありますか?
6・汗をかくとかゆくなるのは?
7・夏になるとジクジクした湿疹が出てくるのはなぜでしょう?
8・夏になると肌荒れを起こすのはなぜ?
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1・夏に起こりやすいアトピー性皮膚炎や、皮膚トラブルの原因
あせもや皮膚の炎症、ジュクジュクした湿疹、水イボなど、このような症状は夏の暑さや汗で引き起こされます。
アトピー性皮膚炎も夏暑くなると、顔など上半身に赤い斑点が出る人がいます。また水泡や浸出液が出てくる人もいます。
これらの原因は過剰な「熱」と「湿」が肌トラブルを起こしているのです。
★よく使われる漢方薬
竜胆瀉肝湯・馬歯莧・ヨクイニン・野菊花・連翹など
スベリヒユ・・シップ
早めに抗生物質の軟膏を使った方がよい場合もあります。
2・暑さは夏の皮膚トラブルの主な原因
暑さ:高い気温で皮膚が熱を持ち、体に熱がこもり、かゆみが増し、炎症が起こりやすくなります。
さらに黄色ブドウ球菌などの細菌も繁殖しやすくなります。肌免疫が低下し、感染症につながります。
掻き傷があるところに細菌が侵入して炎症が悪化すると「とびひ(伝染性膿痂疹)」と呼ばれる感染症が起きます。
とくに免疫力の弱い、小さなお子さんに多く出ます。
大人でもアトピー性皮膚炎のある人の肌は、ステロイド軟膏などで免疫力が落ちているので、感染しやすいのです。
3・夏になると赤い湿疹が出るのはなぜですか?
夏の暑さや紫外線は身体の中に入り込み、熱をこもらせます。
喉が渇くことからもわかるように、汗のかき過ぎから体内の水分が減り、逆に乾燥状態になり、
皮膚は炎症を起こし、赤くなります。とくに上半身、顔などが真っ赤になることがあります。
熱の停滞はアトピー性皮膚炎など皮膚疾患を起こします。
毎日の食事では涼性のものを多くとり、体内の余分な熱を冷ますよう心掛けましょう。
暑いとイライラしやすく、そうした精神不調も顔などが赤くなりやすいので、心をリラックスさせることも大事です。
★気になる症状
皮膚の熱感・赤み・赤い湿疹・化膿・日焼けによる炎症・にきび
怒りっぽい・胸苦しい・尿の色が黄色い・便秘気味・舌が赤く舌苔が黄色い
★体内の熱をとる食べ物
スイカ・キュウリ・ゴーヤ・ゴボウ・なす・豆腐・トマト・
レタス・セロリ・キウイフルーツ・緑茶・タンポポ茶など
★よく使われる漢方薬・生薬
菊の花・スミレ・タンポポ・黄連・オウゴン・連翹など
加減五味消毒飲・清営顆粒・清上防風湯など
4・紫外線は夏の皮膚トラブルの主な原因
夏は肌の露出が多く、直接紫外線を浴びることが多く、日焼けによって炎症を起こしがちです。
紫外線を浴びると体内で活性酸素がたくさん作られ、皮膚表面の油分が酸化され、皮膚のバリア機能を壊して炎症を悪化させます。
またかゆみを引き起こすため、アトピー性皮膚炎が悪化することがあります。
さらにそのあと黒く乾いてきて薄皮がむけてきます。
秋になるとその皮膚は乾燥してアトピー性皮膚炎のある人はかゆみを増します。
困るのはシミ、皺の原因にもなることです。一度シミになると消すのは難しいです。
汗:汗は塩分を含んでいるため刺激でかゆくなり、赤くなります。
汗が多く出ると、口も渇くことでもわかるように、体内の水分も減少し、肌も乾燥します。
すると肌も外部刺激に弱くなり、衣類が触る所やマスクで肌荒れし、アトピーも悪化します。
★対策:紫外線予防対策には日焼け止めクリームは大事です。
しかし塗り方によっては効果が出なく、日焼けすることになります。
塗り方のコツは皮溝にまでクリームが入るように、丸く輪を描きながら丁寧に塗ることです。
また紫外線予防効果の強いものは肌に刺激を与えます。
肌の弱い方、アレルギーのある方は実際に塗ってみてもらって、様子を見ることが大事です。
漢方ウエマツ薬局ではエステ室で、お客さまの肌質を見ながら、ていねいに試し塗りをしていただいております。(要予約)
5・紫外線でアトピーが悪化する時の漢方薬はありますか?
答え:あります。
籠った熱を除き、汗が出すぎないようにして、肌を潤す効果のある漢方薬やよい食事早い睡眠で効果がでます。
★よく使われる漢方生薬
石膏や黄連・黄芩・ハナスゲ、ニンジンなどのエキス剤や煎じ薬を用います。
煎じ薬のほうが効果はあります。
6・汗をかくとかゆくなるのは?
★汗でかゆくなる原因の一つはバリア機能の低下です
肌が乾燥しているとバリア機能が低下し、汗の中のいろいろな成分に肌が刺激を受けてかゆくなります。
成分は塩分やアンモニア、アミノ酸、脂肪酸などです。
肌のバリア機能が正常なら、汗をかいても肌がかゆくなることはありません。
しかし乾燥肌は表面がめくれていて、中の細胞の配列も乱れて規則正しくないので、汗の成分が入っていきやすいのです。
汗の水分が乾いても塩分やアンモニアなどは肌に付着したままなので、患部を洗うまで痒みが続きます。
★汗でかゆくなる原因はカビもあります
アトピー患者の80%は汗に対するアレルギーがあり、肘・膝の裏・顔といった汗の溜まりやすい部位に湿疹が出やすいことがわかっていました。
中医学では昔アトピー性皮膚炎のことを四弯風(しわんふう)と呼んでいました。
四つの湾曲している部位の痒み、という意味です。左右の肱、膝の裏側のことを指しています。
昔の人も気が付いていたのでしょう。
この汗によってかゆみなどのアレルギー反応を起こすのは、カビが出す蛋白質(MGL-1304)が汗に溶けて皮膚から体内に入り込むことが原因であることを広島大学大学院の秀道広教授らが突き止めています。
(2013.6.10 Science Portalより)
★対策:バリア機能が低下する理由の一つは乾燥です。
乾燥を防ぐためには保湿剤をまめに優しく塗りましょう。
また肘など洗いやすいところはできれば水道水で洗い流すとよいです。
洗い流す環境になければミストなど持ち歩いて掛けたらテイシュで軽く抑えるとよいです。
また、苦参や茶木の配合された入浴剤や、弱い殺菌効果のあるヒバオイルのエッセンスを風呂に入れたり、シャワーの時は最後に洗面器にその入浴剤を少し入れて体にかけるのもよいです。
★漢方生薬:苦参(くじん)煎じ薬でシップ
★おすすめ商品:リスブランジネンミスト・静(しずか)スプレー・ウエマツ薬局オリジナル、
花しずく潤(ルン)乳液・瑞花露(すいかろ)入浴剤・瑞花露ローション・青森ヒバオイルなど。
7・夏になるとジクジクした湿疹が出てくるのはなぜでしょう?
高温多湿の夏は余分な湿気(湿邪と言います)が体内にも入ってきます。
また冷たいものを多く摂りがちですので、消化力が落ち、胃がぽちゃぽちゃして、食欲が落ち、胃腸に水分が停滞します。
こんな時舌を見ると、豆腐のようなベタッとした苔がついていることもあります。
体内の代謝の悪い水分は皮膚表面にでてきて、ジクジクしたかゆみとなります。
★対策:食べ過ぎ、飲み過ぎ、特に冷たいものの摂り過ぎは控えましょう。
汗をかいて「湿邪」を追い出すのはよいので、ぬるめの入浴でジワッと汗をかくのは疲労回復にもなります。
ただし皮膚炎がひどく沁みるときは無理をしないでシャワーで汗を流しましょう。
★症状:ジュクジュクした湿疹・水泡・あせも・皮膚のかゆみ・軟便・口の中がねばつく
★食養生:余分な湿を取り除く食材を
ハトムギ・ドクダミ・冬瓜・キュウリ・スイカ・トウモロコシ・アズキ・緑豆・春雨・もやし・ナス・緑茶など
8・夏になると肌荒れを起こすのはなぜ?
原因:夏暑さで汗をたくさんかくと、体内の水分と同時にエネルギーも消耗します。
暑さで睡眠も不足し、食欲も落ちるので、皮膚に行く栄養も減り、同時に免疫力も低下します。
皮膚表面の雑菌も増え、刺激で痒みのもとになり、掻きむしり、肌荒れの元となります。
また皮膚はウイルスから身を守る防御作用もあります。
肌が荒れて免疫機能が弱いまま秋冬を迎えると、花粉症や風邪を引きやすくなります。
対策:「冬の病気は夏、治しなさい」と漢方ではいいます。
毎日の食事を丁寧に、暑いからと言っておざなりにしないよう、しっかり栄養を取り、不足しがちな「気」と「水」を補いましょう。
潤いのある健やかな肌は皮膚疾患を予防する基本となるため、積極的に体の中からの栄養とスキンケアをしていきましょう。
特に牡蠣肉エキスは微量ミネラルである亜鉛・鉄・セレンなどを豊富に含み、皮膚に良い栄養剤です。
症状:
肌に艶がない・乾燥肌・夏バテ気味・疲労感・空咳・息切れ・めまい・汗が多い・食欲不振・夏痩せ・顔色が白い
★食養生:身体を潤し「気」を養う食材を
白きくらげ・大根・ほうれん草・蓮根・梨・蜂蜜・りんご・桃・イチジク・
バナナ・枸杞の実・オリーブオイル・鶏の手羽先・牡蠣
★おすすめ漢方生薬・自然食品
麦味参顆粒・当帰・麦門湯・ゆり根・サージ果実オイル・牡蠣肉エキスなど
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春から夏へ、アトピーの方にアドバイス
アトピーの方は、春や梅雨時に悪化する、など苦手な季節がありますよね。
今年の花粉の時期は症状が悪化した人が増えましたが、今は少し落ち着いている印象です。
ただ、これから湿度が高くなると、ジュクジュクとした水疱の症状も出てきて、1番悪化しやすくなる季節です。
そこで、悪化しないためのアドバイスをお伝えします。
①食べすぎない!
食べすぎると熱がこもります。
外が暑く、体の中も熱くなると悪化します。
②11時までには寝ましょう!
寝ると肝臓が働き解毒の力がUPします。
③37度以下の飲み物は控える!
暑くて冷たいものばかり飲んでいると、胃が冷えて消化の力が弱り、丈夫な皮膚が作れません。
④ストレスをためない!
ストレスは体の気を悪くし、免疫力が低下します。
体を動かしたり、香りのいいお茶を飲んだりしてリラックスして、心を休めましょう。
漢方薬を飲んで体質改善するのもいいです。
症状や予算に合った漢方をお出しします。
ぜひ相談にいらして下さいね。