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清営顆粒(せいえいかりゅう) ~漢方薬一覧~
効能・効果
便秘。便秘に伴う次の症状の緩和:
頭重、のぼせ、肌あれ、吹出物、食欲不振、腹部膨満、腸内異常醱酵、痔
特徴
ジオウ、シャクヤク、オウゴン、ダイオウ、ボタンピ及びサンシシの6種類の植物性生薬より
抽出したエキスを顆粒としたものです。第2類医薬品
漢方薬一覧はこちら⇒ 漢方薬一覧
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痔の漢方薬
痔の漢方薬には乙字湯 槐角丸、などいろいろあります。
症状に合わせて漢方の専門家にご相談ください。
慢性の症状にはかなり効果があります。
手術は最後の手段です。
外用の軟膏として有名なものに紫雲膏(しうんこう)があります。
江戸時代の日本の名医 華岡青洲(1760-1835)が考案した処方です。
紫根が主役です。
紫根は川越市の郊外 霞が関で多く自生していました。
紫の染料が取れ、その汁で湿布すると解熱効果があるとされています。
歌舞伎など時代劇に出ているお殿様が病気の時にしている鉢巻を
「病はちまき」といい、病気で臥せっている。と言うことを表しているそうです。
今でいう「冷えピタ」ですね。
紫雲膏を痔で腫れている患部にそっと練りこみます。
お産のあとの脱肛で、飛び出して痛む肛門に毎回塗り込んで
押し戻してあげると、脱肛による痛みを和らげます。
植松光子
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痔の対処法・3 気血不足
長い間、痔を患っていると、継続的な出血や身体の消耗から、
体内の「気」(エネルギー)や「血(けつ)」が不足しがちになってしまいます。
気血不足の状態では、痔の傷も治りにくくなってしまいます。
日頃から貧血や疲労感などを感じている人は、
まず体内の気血を十分に養うことが大切です。
基本的な体力をつけて、痔の傷や症状を治す身体の力を養いましょう。
*気になる症状
長い間痔を患っている、脱肛、痔の出血(淡い色の血)、
排便後の疲労感、めまい、顔色が白い、貧血気味、舌の色が淡い
*食養生
気・血を養い、便通を良くする食材:
黒豆、大豆製品、くるみ、松の実、ぶどう、じゃがいも、
さつまいも、蜂蜜、ヨーグルト など
*痔を予防する暮らしのケア
・食生活は特に大切。バランスの良い食事を心がけて
・辛いものや油っこいもの、アルコールなどは控えましょう。
・便が硬くならないよう、こまめな水分補給を
・ストレスは便秘や下痢の原因に。リラックスを心がけて
・適度に身体を動かして血行を促進
・便秘や下痢を解消し、規則的な排便の習慣を
・毎日の入浴でおしりを清潔に。血行も良くなります。
参照:漢方の知恵袋
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痔の対処法・2 瘀血(おけつ)
中医学では、肛門部の「瘀血(おけつ)」(血行不良)が
痔の大きな原因になると考えます。
便秘や下痢、排便時のいきみ、長時間座りっぱなしの状態などは
肛門部の負担となって瘀血を起こす原因になります。
また、女性は妊娠や出産で肛門に負担がかかり、痔になってしまうこともあります。
慢性的な痔の出血や痛み、しこりといった症状がある場合は、
まず瘀血を改善することが大切です。
体内の瘀血は便秘にもつながりやすいので、気をつけましょう。
*気になる症状
慢性的な痔の出血(少量の暗い色の出血)、痛み、しこり、
顔色の黒ずみ、舌の色が暗い
*食養生
血行を良くする食材:
紅花、よもぎ、黒きくらげ、玄米、いわし、なす、納豆、
モロヘイヤ、干し柿、サフラン など
紅花→オンラインショップ
参照:漢方の知恵袋
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痔の対処法・1 湿熱
暴飲暴食、辛い・甘い・油っこいものの摂り過ぎなどで体内に
「湿(しつ)」(余分な水分や汚れ)や「熱」が溜まると、
胃腸の不調を招いて下痢や便秘を起こしやすくなります。
こうした排便の不調が肛門の負担となり、痔の症状につながります。
この湿熱(しつねつ)の方の症状は、急に起こる痛みや出血、
肛門の熱感、腫れなどが特徴です。
多くは数日で治まりますが、症状を繰り返さないためにも、
体内に湿や熱を溜めない食生活を心がけましょう。
*気になる症状
急な痔の痛み・痛痒さ、痔の出血(鮮血)、排便異常(下痢や便秘)、
肛門の熱感、腫れ、強い口臭、口の渇き、舌の色が紅く苔が黄色い
*食養生
涼性の食材、便通を良くする食材:
れんこん、アロエ、ごぼう、たけのこ、枝豆、海草類、卯の花、
いちじく、バナナ、お茶、はと麦、おおばこ、決明子(けつめいし) など
参照:漢方の知恵袋