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貧血・4 情緒不安定
「血」は、イライラやストレスを静めて
精神を安静にする働きがあります。
そのため、体内の血が不足すると、ストレスの影響を受けやすくなり、
情緒が不安定になったり、睡眠障害に悩まされたりすることもあります。
足りない血を補いながら、ストレスを上手に発散できるよう
香りのよい花茶などでリラックスしましょう。
*気になる症状
情緒不安定、ストレスに弱い、
落ち込みやすい、月経前後の不安、
睡眠障害(寝付きが悪い、眠りが浅い、目覚めが早いなど)
*食養生
菊花茶、キンモクセイの花茶、ミントティー、小豆、百合根、
小麦、粟、竜眼肉※、蓮の実
※竜眼肉(りゅうがんにく)
ライチに似た南方の果物「竜眼」の果肉。甘くておいしい。
*暮らしの貧血予防
・バランスの良い食事を心がけましょう。
・濃いお茶やコーヒーはなるべく控えましょう。
・飲み物や食事は温かいものがおすすめ。
・過激な運動は避け、ウオーキングなど適度な運動をしましょう。
・無理なダイエット、朝食抜き、夜更かしなどの不規則な生活は見直しましょう。
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ストレス対策2 気滞(きたい):イライラ、胃痛
「肝」はストレスをコントロールする反面、ストレスのダメージを受けやすい臓器です。
過剰なストレスを受けるとその機能が低下し、「気」の巡りが悪くなってしまいます。
体内の「気」(エネルギー)は、滞りなく動いて全身を巡っていることが大切です。
そのため、気の流れが停滞すると、イライラや憂うつ、
胃痛、胃もたれといった心身のさまざまな不調につながるのです。
このタイプは、体調や情緒が安定していないと、
ストレスの影響を強く受けてしまうことが特徴。
香りの良いお茶でリラックスしたり、身体を動かしたり、
ストレスをこまめに発散するよう心がけましょう。
*気になる症状
憂うつ、イライラ、怒りっぽい、情緒不安定、
情緒の状態によってストレスの影響が強くなる、
胸が重い、胃もたれ、胃痛、排便不調(下痢や便秘)、
月経不順、月経前の精神症状が重い
*食養生
香りの良いお茶や苦みのある食材を:
陳皮(乾燥したみかんの皮)、ハマナスの花、
菊花、カモミール、ジャスミン、ミント、春菊、せり、
竹の子、たらの芽、クレソン、ウコン など
あなたに合ったお薬をお出しします。
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春はストレスに気をつけましょう。
春は環境の変化などから心が不安定になりやすい季節。
この時期は、ストレスで体調を崩すことも多いです。
身体に不調があると気持ちまで滅入ってしまったり、
反対に、悩みやストレスで体調を崩してしまったり。
そんな経験は、だれもがあるのではないでしょうか。
中医学は「心身一如(しんしんいちにょ)」(心と身体は一つ)という
考え方を基本としていて、心と身体の状態は
互いに影響し合っていると考えます。
そのため、ストレスの対処も精神面だけでなく、
身体を整えながら、心身全体をバランスよく保つことを大切にします。
身体の中でストレスと深く関わっているのは、五臓の「肝(かん)」(肝臓)。
肝は体内の「気」(エネルギー)の流れをスムーズに保ち、
ストレスをコントロールする働きがあります。
また、身体に栄養を与え、精神を安定させる「血」の貯蔵庫でもあります。
こうした機能が十分に働いていれば、ストレスに上手く対処できるため、
ダメージを強く受けることはありません。
春から始まる一年間を健やかに過ごすためにも、
自分の身体を振り返り、ストレスに強い身体づくりをめざしませんか。