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多汗症の対策4 ストレス
「肝(かん)」(肝臓)はストレスを発散させ、
体内の「気」(エネルギー)の巡りをスムーズに保っています。
ところが、過剰なストレスを受けるとこの機能が低下し、
気の巡りが滞りがちになります。
すると、気のエネルギーが停滞して、体内に熱が発生します。
また、ストレスは胃腸の不調にもつながるため、
水分代謝が悪くなり、「湿」(余分な水分や汚れ)も溜まりがちに。
その結果、体内に過剰な熱と水分が溜まり、汗をかきやすくなってしまうのです。
このタイプは緊張やストレスで汗をかきやすいので、
なるべく気持ちを穏やかに保つよう心がけましょう。
また、肝と胃腸を健やかに保ち、体内の熱と湿をすっきり取り除きましょう。
*気になる症状
緊張やストレスによる発汗、憂うつ、焦燥感、動悸、不眠、緊張しやすい、
口の苦み、口の粘つき、口臭、舌がやや赤い、舌苔が黄色くベタつく
4回にわたり、多汗症についてお伝えしました。
最後に多汗症の食養生をお伝えします。
養生は、ストレス発散し、リラックスすること、
十分な睡眠、適度な運動もおすすめです。
《多汗症の食養生》
体質を問わず、汗が多い時にとりたい食材
*潤いと気を養う
小麦・もち米・麩・大豆・黒豆・山芋・なつめ・枸杞の実・桑の実 など
枸杞の実⇒オンラインショップ
*汗を収れんする
梅・レモン・銀杏・蓮の実・五味子・酸棗仁 など
*熱を冷まし利水する
すいか・きゅうり・苦瓜・れんこん・とうもろこし・緑茶 など
体内の過剰な水分は汗の原因になります。
適量の水分補給、利水作用のある食材で
尿をしっかり出すようにしましょう。
あなたに合ったお薬をお出しします。
今すぐ、ご相談をお電話かメールでご予約下さい。
漢方薬膳サロン ウエマツ薬局
電話:049-245-6637
FAX:049-245-0613
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営業時間:10時~18時 定休日:日曜、祭日
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多汗症の対策3 潤い不足
中医学の考えでは、体内の潤いは「陰」、熱は「陽」にあたります。
そのため、体の潤いが不足すると陰陽のバランスが崩れ、
熱が旺盛な状態に。
その結果、体内に余分な熱がこもり、
汗をかきやすくなってしまうのです。
このタイプは「盗汗」(夜間に出る寝汗)が多く、
ベタベタの汗が特徴。
上半身のほてりやのぼせ、手のひらや足の裏の熱感などの
症状があり、更年期の多汗にもこのタイプが多くみられます。
改善するためには、不足しがちな潤い(血や津液)を補い、
体の熱を冷ますこと。体内の陰陽バランスを整え、
汗やほてりの症状を緩和しましょう。
*気になる症状
盗汗(ベタベタ汗)、微熱、手のひらや足の裏の熱感、
口や喉の渇き、便の乾燥、舌が紅く舌苔が少ない
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多汗症の対策2 気の不足
体内の水分が体表から漏れ出さないよう
発汗を調節する働きが人間にはありますが、
こうした作用が低下すると、汗の量をうまく調節できず、
必要以上にダラダラと汗をかいてしまうのです。
このタイプの汗は「自汗」(気温に関わらず日中しきりに出る汗)で、
サラサラしていることが特徴です。
汗をかくと体内の「気」も一緒に消耗してしまうため、
長引くと症状が重くなってしまうことも。
気になる症状がある人は、早めの対処で
不足しがちな気を補うよう心がけましょう。
*主な症状
自汗(サラサラ汗)、動いていないのに汗が出る、
かぜを引きやすい、疲労感、顔色が白い、舌の色が淡い
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多汗症の対策1
緊張すると手汗がひどい、暑くないのに、
ダラダラと汗をかいてしまう、「多汗症」。
ただの汗っかきと思われることも多いですが、
日常生活に支障がでてしまったり、
精神的な負担につながったりすることも少なくありません。
汗が多いと感じている人は、自分の体質を見直して改善しましょう。
「多汗症」は、体温調節に必要な量以上に、
発汗が多くなってしまう症状のことです。
基本的な要因は自律神経の失調ですが、
その原因はストレス、ホルモンバランスの乱れ、
遺伝などさまざまで、原因が不明なことも少なくありません。
また、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)、
更年期症候群、結核などの病気が原因で発症するケースもあります。
もっとも多く見られるのは、
気温に関わらず日中しきりに出る汗と、夜間に出る寝汗。
こうした症状は、
汗をコントロールする働きが弱くなる“肺気不足”、
潤い不足で体内に熱がこもる“ 陰虚火旺(いんきょかおう)”、
過剰なストレスで湿(余分な水分や汚れ)や熱が発生する“肝鬱脾虚(かんうつひきょ)”
といった不調が要因で起こると考えます。
*汗の基礎知識*
中医学には「汗血同源(かんけつどうげん)」という言葉があります。
これは、汗も「血」も体内の水分や潤いが源になっているということです。
そのため、出産や生理で出血が多い時は汗が少なくなり、
汗が出過ぎると血不足につながります。
また、気・血・水は体内を一緒に巡っているため、
多量の汗で水分を消耗すると、
潤い不足によるドロドロ血や気の不足を招くこともあります。