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咳、喉の痛みの対策・4 陰虚(いんきょ)
中医学では「のどは腎の潤いを受けている」と考えます。
これは、のどの状態と深く関わる肺が、腎と密接に関係しているため。
腎は体内の水分をコントロールする働きを担っていますが、
この機能が低下すると肺の潤いも不足し、のどの乾燥やかゆみが起こるのです。
肺・腎の潤い不足(陰虚)の人は、潤い不足で身体の熱を冷ますことができず、
熱がこもりやすいことも特徴です。
体内の潤いを十分に養いながら、余分な熱を冷ますよう心がけましょう。
*気になる症状
のどの症状:乾燥、弱い痛み・かゆみ、午後に痛みが強い、空咳、
痰が少ない、声が枯れる
身体のサイン:口の渇き、熱っぽい、舌の色が紅く苔が少ない
*食養生
身体の潤い養い、熱を冷ます:
干し柿、柿、梅、レモン、トマト、オリーブ、はちみつ、氷砂糖、ゆで卵 など
*健康的な暮らしのポイント
・毎日のうがいを習慣に。お茶や板藍茶(ばんらんちゃ)でのうがいも効果的です。
・たばこ、酒、辛いものは、のどを刺激するので控えめに。
・固い食べ物はのどを傷つけやすいので要注意。
・加湿器などで乾燥を予防しましょう。
・おしゃべりやカラオケは適度に。のどの負担を少なくしましょう。
参考:漢方の知恵袋
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咳、喉の痛みの対策・3 肺気虚
「肺」はのどの状態と密接に関わっています。
そのため、肺の「気」(エネルギー)が不足していると、
普段から咳が出やすい、のどが痛いといった不調が起こりやすく、
免疫力が低下してかぜもひきやすくなってしまうのです。
この肺気虚(はいききょ)の方は消化器系が弱く、
栄養不足で気を生み出せないことも多いため、
まず胃腸を元気にして食事をしっかり摂ることが大切です。
体内の気を十分に養いながら、肺の働きを高めましょう。
*気になる症状
のどの症状:のどの不調を繰り返しやすい
身体のサイン: かぜを引きやすい、息切れ、疲労感、顔色が白い、舌の色が淡く苔が薄い
*食養生
気を養い、肺を健やかに:
大豆製品、山芋、米、しめじ、かぼちゃ、白きくらげ、百合根、白ごま、大根 など
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参考:漢方の知恵袋
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咳、喉の痛みの対策・2 湿熱(しつねつ)
暴飲暴食、お酒の飲みすぎなどが原因で胃腸の働きが低下すると、
体内に「湿(しつ)」(余分な水分や汚れ)や「熱」が溜まりやすくなります。
この湿・熱がのどに影響すると、腫れや痛みを引き起こす原因に。
また、のどの奥に白い膿が溜まることも特徴です。
口を開けると白い膿の塊が見えませんか?
対策の基本は、溜まった湿と熱を取り除き、胃腸の働きを良くすることです。
食べ過ぎ・飲み過ぎに注意して、食生活を整えることが大切です。
*気になる症状
のどの症状:腫れ、白い膿が溜まる、痰が多い
身体のサイン: 頭や身体が重い、むくみやすい、食欲不振、軟便、口の粘り、舌の苔が粘つく
*食養生
水分代謝を促し、胃腸の働きを良く:
しそ、杏仁、カルダモン、緑豆、春雨、冬瓜、大根、蓮根、たんぽぽ茶、どくだみ茶 など
参考:漢方の知恵袋
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咳、喉の痛みの対策・1 風熱
中医学では、かぜの症状は、「風(ふう)」の邪気が
「熱」「寒」「燥(そう)」などの邪気と一緒に侵入することで起こる、と考えます。
急な咳やのどの痛み、腫れを引き起こすのは、風熱(ふうねつ)の邪気によるかぜ。
頭痛や発熱を伴うかぜの症状を感じたら、早めの対処で長引かせないことが大切です。
邪気を追い払いながら身体の熱を冷まし、のどの炎症を鎮めましょう。
*気になる症状
のどの症状:急な咳、のどの痛み、赤み、腫れ、黄色く粘りのある痰、声のかすれ
身体のサイン:発熱、悪寒、頭痛、舌の苔が薄く黄色い、舌の色が紅い
*食養生
熱を冷まして、腫れを取り除く:
ほおずき(食用のもの)、ミント、菊花茶、梨、など
参考:漢方の知恵袋
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咳・のどの痛みは何が原因?
朝起きた時、喉が痛い。乾燥して咳が出るなどの不調に
悩まされたことはありませんか?
のどの痛みや腫れ、咳といった不調は”かぜが原因”と考えがちですが、
身体全体のバランスを考える中医学では、体内の不調にもその要因があると考えます。
のどは呼吸を行い、食べ物や水分を飲み込む器官です。
そのため五臓の「肺」「胃腸」と特に深い関係があり、
これらの機能が低下すると、のどに影響して不調が起こりやすくなるのです。
例えば、暴飲暴食などで胃腸の機能が低下すると、
身体に「湿(しつ)」(余分な水分や汚れ)や熱が溜まり、
のどの腫れや膿、炎症などを引き起こすこともあります。
のどの痛みや咳などの症状には、さまざまな原因があります。
のどから侵入しやすいかぜを予防するためにも、
自分の症状や体質に合った”のどケア”を心がけましょう。
のどの不調を起こしやすい人は、根本的な原因を見極めて対処し、
トラブルを起こしにくい健やかなのどを保ちましょう。