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口内炎対策・4 潤い不足
身体に潤いを与える「津液(しんえき)」や「血(けつ)」が不足していると、
体内の熱を冷ますことができず、熱がこもりやすくなってしまいます。
この過剰にこもった熱が、口内炎の炎症を引き起こす原因になります。
身体の潤いは加齢とともに失われていくため、特に更年期を迎える40歳以降の人は注意しましょう。
また、食べても太らない痩せ型の人にも多いので、こうした体質の人は
若い人でも注意が必要です。
その他、月経や慢性的な疾患が潤い不足の原因になることもあります。
日頃から、こまめな水分補給、潤いの多い食材選びなどを心がけ、
不足しがちな潤いを積極的に養いましょう。
*気になる症状
赤みが少なく微かに痛む口内炎、口内炎を繰り返す・慢性化しやすい、
微熱、痩せている、口の乾燥、虫歯になりやすい、便秘気味、舌が少し紅く苔が少ない
*食養生
潤いを生み、熱を冷ます食材を:
はちみつ、干し柿の白い粉、クコの実、レモン、トマト、グレープフルーツ、
ぶどう、梨、りんご、卵
※香辛料は、潤いを消耗するので取り過ぎに注意。
*暮らしの口内炎対策
・熱を助長するもの(辛いもの、揚げ物、肉類、酒など)は控えめに
・食事は“新鮮な野菜たっぷり”を心がけて
・タバコなどの刺激はなるべく避けること
・食後のうがいや歯磨きで、口内を清潔に
・虫歯になったら早めの治療を
・便通を良くすることも大切
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春から夏の肌トラブル対策4 乾燥かゆみ
潤いは肌を守る大切な要素です。
夏の時期は湿度が高いですが、体内の潤い不足には注意が必要です。
慢性的な肌トラブルがある場合は、肌が弱く乾燥しやすい状態に
なっているので、特に気をつけましょう。
この時期の乾燥の症状は、体内の「血(けつ)」が不足し、
皮膚の潤いや栄養が足りなくなることが原因です。
毎日の食事で十分に栄養を摂り、身体の中の潤いを保つよう心がけましょう。
*気になる症状
皮膚の乾燥、乾燥によるかゆみ、口や鼻の乾燥、から咳、便秘気味
*食養生
潤いを与える食材、コラーゲンを豊富に含むものなどを選び、
しっかり食べて栄養を摂るようにしましょう。
ほうれん草、りんご、白きくらげ、なつめ、蜂蜜、豚の皮、大根
*漢方薬など
潤して痒みをとる漢方薬
漢方生薬の入った保湿剤
*暮らしの工夫
~外から~
・こまめな掃除、換気。入浴で皮膚を清潔に保つ。
・スキンケアも重要。肌を潤す成分で生薬としても使われる当帰(トウキ)や
高麗人参、紫根(しこん)などの植物エキスが配合された化粧水や
クリームを使って、丁寧にお手入れしましょう。
☆花しずく潤シリーズは乾燥、敏感肌に漢方専門薬局が開発、
潤す効果が永く持続するので喜ばれています。和漢植物エキスがたっぷり配合。
~中から~
・バランスの良い食生活を。便通を整えよう。
・甘いもの、脂っこいもの、コーヒー、アルコール、タバコは控えめに。
・睡眠を十分にとる、ストレスを溜めない