-
冬の肌トラブル対策
冬になると肌が荒れやすい方はいませんか?
冬は気温の低下などでトラブル肌につながることがあります。
*皮膚表面の温度が下がり、血流が悪くなる。血流が悪くなることで、
隅々まで栄養が届かなくなり、老廃物の排出がしにくくなったりする。
*汗腺、皮脂腺の分泌が最低レベルになっている。
*ターンオーバーが乱れ、肌荒れや敏感肌になりやすい。
*血流の低下が、色素沈着、しもやけ、皮膚の亀裂につながる。
*乾燥が進み、小じわ、ふけの原因になる。
冬は他にも、寒冷じんましん、レイノー現象、乾癬、頻尿などの悩みも見られます。
《冬の養生ポイント》
*保湿をこころがける。
秋から続く乾燥がさらにひどくなるので、花しずく潤(ルン)クリームなど追加。
この上からさらに花しずく潤(ルン)エッセンスを重ねると効果的で人気です。
目の周辺も脂質の分泌が減り、保湿力が低下。敏感な場所なので優しくケア。
瑞花露クリームも伸びがよく軽い痒みくらいでしたら楽になります。
《ウエマツ薬局の漢方生薬入りオリジナル化粧品:花しずく潤(ルン)》
*寒気から身体を守ろう。
三首(首・手首・足首)を冷やさない。
三首は皮膚が薄く、さらに太い血管も通っている場所でもあるので、外気の影響を
受けやすく、体の冷えにつながりやすいのです。
特に足の保温が大事「寒さは足から」
*適度な運動で血流促進。足湯、薬湯もおすすめです。
《食養生》
冷たい物を避けましょう。
体を温める食材を摂りましょう。
黒ゴマ、牛肉、羊肉、えび、くるみ、生姜、ニラ、サフランなど
お茶:紅茶、プーアル茶
《よく用いられる漢方薬》
八味地黄丸、四物湯、参苓白朮散など
症状がひどくなる前に、出来ることから心がけてみてはいかがでしょうか。
皮ふの「う・つ・は・な・だ・け」を維持して下さいね。
気になる症状がある方はお気軽にご相談下さい。
-
漢方で生理過多の方のアトピー改善
アトピー体質の人がアトピーを発症する原因は、人により違います。
その人のアトピーになった原因を治すと肌は艶々して中から白くきれいになっていきます。
40代のAさんの原因は月経過多、生理の量が多すぎて長年貧血だったことです。
病院の鉄剤を飲んで貧血の症状そのものは軽くなっても、乾燥肌とアトピーは軽減されませんでした。
血液は赤血球や白血球などの固形成分が45%、血漿という黄色い液体成分が55%で出来ています。
生理の量が多いと水分が出て行ってしまうということと、皮膚に栄養を与え、潤す働きをもつ赤血球も失われてしまうことになります。
その結果、乾燥肌と顔色の悪さ、黒っぽい肌になってしまいます。
乾燥しているので肌は敏感でちょっとした刺激で突然真っ赤になり、なかなか治りませんでした。
しかし、根気よく体質と症状にあった漢方の煎じ薬とシロップを飲み続けました。
昨日お会いした時には肌が白く艶が出て、とても美しくなっていました。
赤かった皮膚も目立たなくなっていました。
ご本人もうれしそうでしたが、私も心から嬉しく、私の中医学が役立ってよかった、とつくづく思えた一日でした。
国際中医師 薬剤師 植松光子
-
黒豆で身体を潤しましょう。
黒豆の煮汁は喉を潤します。
黒豆も乾燥タイプの人にぴったりで、
老化、むくみ、疲れに毎日召し上がると良いですよ。
おせち料理に作ってみませんか?
作り方はこちら⇒シワにならない黒豆
黒豆ドリンクも美味しいです。
黒豆と黒豆の汁各大さじ1 を豆乳100ccに入れてチンするだけ。
「どうせ食べるなら美のもと 薬膳スイーツ」に掲載しています。
-
生理痛・内膜症を治して妊娠しよう。~「気・血・水」の流れ~
命を支える栄養「気・血・水」は、不眠やお腹の張り、肌荒れだけでなく、生理痛、内膜症、不妊にも大きく関わっています。
気・血・水とは? 流れが悪いとどうなるかなどお伝えします。
①気の流れ
「気」とは体の力のもとであり、エネルギーです。気は食べ物から絶えず作られています。
「気」が不足すると疲れやすく、冷えやすくなります。
「気」が停滞するとストレスが溜まり、胸やお腹が張ってガスが溜まりやすくなります。
生理も早く来たり、遅くなったりします。基礎体温もガタガタしてよい卵ができにくくなります。
②水の流れ
「水」とは身体のすべての水分のことを言います。体内の水分だけでなく、汗や、唾液なども含みます。
全身を巡って潤し、一部は血液になります。
年齢とともに体内の水分は減ってくるので、眼や皮膚は乾燥し、口は渇き、体はほてり、
基礎体温の周期は早くなり、低温期は体温が高くなりがちです。
③血の流れ
「血」の源は食物です。栄養物質を全身に送り滋養と潤いを与えます。
血が少ないと、肌や髪はカサカサします。また「血」は心身を安定させる働きがあります。
不足すると不安状態になり、眠りも浅くなります。
生理の量も減り、子宮内膜が薄くなるので卵は着床しにくくなります。
④血を滞らせるとどうなる
血の流れが停滞すると全身の血液はドロドロしてきます。
経血も粘っこくなり、暗い赤や紫に近い色になります。
経血に塊が混じるようになり、痛みも伴うようになります。
経血は子宮内膜がはがれたものです。経血を見れば内膜の状態がわかります。
「気」と「水」の流れが悪いと「血」も停滞し「瘀血(おけつ)」となります。
「瘀血」になると、血の流れが悪いので、血はドロドロして粘っこくなり、
経血は暗い色になり、進むと紫色になり、固まります。
それは経血の塊やチョコレート嚢腫などです。
子宮の出口が狭い場合も経血が膣を出るときに痛みを感じることがあります。
ドロドロ血「瘀血(おけつ)」がサラサラなきれいな赤い血になると生理痛は軽くなり、妊娠しやすくなります。
~次回は瘀血をとる方法をお伝えします~
-
アトピーの赤みの原因と対処法
しばらく落ち着いていたアトピーが、突然真っ赤になった、
なんで? と絶望感を感じる方もいますよね。
そこで、その原因と対処法をお伝えします。
*中医学で考えるアトピーの赤みの原因
漢方(中医学)では、赤くなるのは「熱を持っている状態」と考えます。
体の中が熱くなるから皮膚も赤くなり、痒くなるのです。
熱くするもの
1. 食べ物
辛い物・脂っこい物・甘い物・食べ過ぎ
酒類・コーヒー・たばこ・添加物3. ストレス
4. 女性特有のもの…ホルモンや育児の関係
5. 季節の関係
アトピーはとても複雑な病気で、様々なことがアトピーの悪化に関係しています。。
*アトピーの赤みを抑える中医学的対処法
対策は、養生7割、薬3割といいます。自分で治す気構えが大事です。
前記の「体を熱くする食べ物」を出来るだけ食べないことです。
好みには「習慣」も関係します。少しずつ改善していくといいですね。
「アトピーが良くなり、カレーを3日間続けて食べたら、真っ赤になった。
でも熱をとる葉物野菜を3日間食べていたら良くなった」という方もいます。
食事の影響は大きいです。
私が中国の皮膚科の人間国宝 老中医(漢方医のこと)の下で研修をしていた時、
老中医からの食べ物に関する注意は一言だけ、「おいしいものは全部だめ」でした。
また、「身土不二(しんどふじ)」という言葉があります。
その土地の人間と風土は切っても切れない関係がある。
その土地でできたものを食べていれば健康な体を作ることができるという意味です。
和食が多かった昔から比べると、今は各国の洋食が増えました。
外国から来たおいしいものは、その土地の人の体質に合わず、
アレルギーを起こしやすいといわれています。
アトピーの赤みは体にこもった「熱」が原因です。
その原因が何かを考え、「熱」を作らない方法を心がけましょう。