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ストレス対策2 気滞(きたい):イライラ、胃痛
「肝」はストレスをコントロールする反面、ストレスのダメージを受けやすい臓器です。
過剰なストレスを受けるとその機能が低下し、「気」の巡りが悪くなってしまいます。
体内の「気」(エネルギー)は、滞りなく動いて全身を巡っていることが大切です。
そのため、気の流れが停滞すると、イライラや憂うつ、
胃痛、胃もたれといった心身のさまざまな不調につながるのです。
このタイプは、体調や情緒が安定していないと、
ストレスの影響を強く受けてしまうことが特徴。
香りの良いお茶でリラックスしたり、身体を動かしたり、
ストレスをこまめに発散するよう心がけましょう。
*気になる症状
憂うつ、イライラ、怒りっぽい、情緒不安定、
情緒の状態によってストレスの影響が強くなる、
胸が重い、胃もたれ、胃痛、排便不調(下痢や便秘)、
月経不順、月経前の精神症状が重い
*食養生
香りの良いお茶や苦みのある食材を:
陳皮(乾燥したみかんの皮)、ハマナスの花、
菊花、カモミール、ジャスミン、ミント、春菊、せり、
竹の子、たらの芽、クレソン、ウコン など
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春はストレスに気をつけましょう。
春は環境の変化などから心が不安定になりやすい季節。
この時期は、ストレスで体調を崩すことも多いです。
身体に不調があると気持ちまで滅入ってしまったり、
反対に、悩みやストレスで体調を崩してしまったり。
そんな経験は、だれもがあるのではないでしょうか。
中医学は「心身一如(しんしんいちにょ)」(心と身体は一つ)という
考え方を基本としていて、心と身体の状態は
互いに影響し合っていると考えます。
そのため、ストレスの対処も精神面だけでなく、
身体を整えながら、心身全体をバランスよく保つことを大切にします。
身体の中でストレスと深く関わっているのは、五臓の「肝(かん)」(肝臓)。
肝は体内の「気」(エネルギー)の流れをスムーズに保ち、
ストレスをコントロールする働きがあります。
また、身体に栄養を与え、精神を安定させる「血」の貯蔵庫でもあります。
こうした機能が十分に働いていれば、ストレスに上手く対処できるため、
ダメージを強く受けることはありません。
春から始まる一年間を健やかに過ごすためにも、
自分の身体を振り返り、ストレスに強い身体づくりをめざしませんか。
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冷えのぼせ3 ストレス
ストレスで肝の機能が低下すると、気の巡りが滞りがちになります。
すると、気のエネルギーが停滞して体内に「熱」が発生し、
ほてりやのぼせの症状につながります。
また、気は「血」の流れをサポートしているため、
気の巡りが停滞すると血流の悪化も招きます。
結果、手足の先まで十分な血が巡らず、「冷え」を起こしてしまうのです。
こうした熱と冷えの混在が、「冷えのぼせ」を招く要因となります。
*気になる症状
ストレスで冷えのぼせの症状が強くなる、頭痛、
肩こり、イライラ、怒りっぽい、緊張しやすい、
胸苦しい、のどの閉塞感、口の渇き、
舌辺(舌の両脇)が紅い、舌苔が薄く黄色い
*食養生
気の巡りを整え肝の熱を取る、涼性で香りの良いもの:
ミント、ちんぴ(乾燥したみかんの皮)、金針菜、
春菊、竹の子、そば、ジャスミン、菊、ウコン、
黒きくらげ、三つ葉、コリアンダー
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50歳から”きれい”と元気を保つ漢方
1:閉経を漢方的に考えると・・・
そろそろ閉経という場合、一般的には生理の量は減ってきます。
生理の周期が短くなる方も多いようです。
女性に大事なのは「肝」と「血」です。
「肝」は血を貯蔵し、気血の流れを調節します。
「血」は心身に栄養と潤いを与え、「精」すなわちホルモンを運び整えます。
女性の体は7年で変化します。
2000年前の漢方の養生書の黄帝内経(こうていだいけい)には7×7 49歳で閉経が近づき終わり、と書いてあります。
2000年前はそこで人生は終わったのです。
鮭が卵を産み終えたら命が尽きるように、女性も寿命が終わったのです。
怒らないでくださいね。
でも現代はそこから新しい人生が始まるのです。
2:生理がなくなるとは・・・
生理がなくなる、ということは女性ホルモンがほとんど尽きたということです。
閉経して3年後の日本人女性のコレステロール値は、統計によると平均22上がるそうです。
高血圧、高コレステロール血症、糖尿病などの生活習慣病は40代の男性には見られますが、女性にはほとんど見られないのは女性ホルモンが健康を守ってくれているからです。
閉経すると、そういった女性ホルモンが守ってくれなくなります。
3:閉経後に出やすい症状
女性の美しさ、健康を守ってくれる女性ホルモンが減ると
美容:しわ、しみ、抜け毛、髪の毛の乾燥など
健康:疲れ、めまい、頭痛、肩こり、膝や腰の痛み、血圧の上昇など
心:くよくよする、眠れない、早く眼が覚める
自律神経:カーっとのぼせる、ひえのぼせ、汗が多くハンカチが手放せない、夏でも足首が冷える、便秘と下痢の繰り返しなど
運動機能:膝・腰の痛みなど
眼・耳・鼻・口:目が疲れる、目が乾く、耳鳴り、舌が痛む・
など、あげればきりがありません。
4:未病は漢方と養生で治そう
このように病気まで行かなくても体調がすぐれない状態を漢方、中医学では未病(みびょう)と言います。
しかし、この段階で食養生をして、早く寝て、漢方薬のお茶や漢方薬を飲めば元の健康な体に戻る可能性があります。
漢方薬はこの段階が良く効き目を発するので漢方の専門家に相談されると人生が明るくなります。
以上、述べましたようにプチ更年期の40歳ごろから始まった体調の変化は、50歳を過ぎますとさらに症状が強くなり、がっかりするかもしれません。
5:元気で楽しい50代
しかし実際は、50代は生理がなくなると出血によるエネルギーの損失や煩わしさから解放され、気分的にはのびのびとした年代です。
体力はまだあり、肌や髪の毛もつやがある。
子供たちは成長し、自分の時間を取れるようになってきた。
夫は仕事が充実している。両親はまだ元気。
女性自身の自分の仕事は長年のキャリアが行かせて充実している。
貯金も貯まってきた。など、良いこともあるのではないかしら?
新しい趣味を探すのもいいですね。
体調を整えて十分毎日を楽しみましょう。
文責:植松光子 薬剤師 中国政府認定国際中医師(日本人女性で初めて)
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水疱や顔の赤みのアトピーの養生
1:アトピーの出やすい場所
アトピーの出ている場所に印をつけるとよくわかります。
左右対称です。ということは身体の中から出ているのです。
肝経という経絡というものがあります。
陰部⇒鼠径⇒脇腹⇒乳⇒喉⇒首⇒眼⇒頭頂部(百会)と流れています。
この流れに沿って見事に左右対称に出る人がいます。
「肝経」に症状が出る人は、神経が昂る、イライラ、肩こり、生理前に乳房が張る、乳汁が出る、頭痛、
陰部のかゆみ、おりものが黄色い、眼が痛むなど一人の人がいくつか症状を重ねて持っています。
アトピーを治す漢方薬でこれらの症状も改善するのが漢方の特徴であり、不思議なところです。
2:顔や頭にでるアトピー
このような人は頭や神経をよく使う人です。
血の熱が上部に行ってしまうので、赤くなるのです。治し方は上の熱を下へ下げることです。
その為に、ウオーキングやゆっくりお風呂に入るのがオススメです。
漢方薬も上部の熱を下げる処方を使います。
3:下半身や手の先に水泡ができるアトピー
このような人は水が溜まりやすい体質です。胃腸が弱い人、食べ過ぎの人も起こります。
水は重いので体の下の方へ下がっていきます。腕でしたら手の先、指に水泡が出ます。
足でしたら足の甲、足の裏などに大きな水泡やジクジクが出ます。
解決法は水分を追い出すこと。
シャワーではなく、ぬるめのお風呂にゆっくり入って、うっすら汗をかくとよいです。
漢方薬は利尿作用のあるもの、お茶はドクダミやハトムギ入り、紫蘇ショウガ茶もよいです。
4:水泡のあるアトピーによい食べ物
まず利尿作用のある瓜類のキュウリ・冬瓜・西瓜・ゴーヤ。
ハトムギ・枝豆・ソラマメなどの豆類があります。ハトムギの皮をむいたヨクイニンはイボにも効果がある医薬品であり、食べ物です。
固いのでいったんゆでてから一回分ずつ冷凍しておくと便利。
お米と一緒に炊き込むと甘くておいしいです。
薬膳的効果を期待するのなら毎日とると効果が出ますので、炊き込みご飯は手軽です。
お米1合につき大匙1杯くらいが適量です。