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アミロイド苔癬を漢方で治そう
アトピー性皮膚炎などで見られる、黒ゴマがまぶされたようになる、アミロイド苔癬。
どこの皮膚科でも治らないと言われるようですが、症状に適した漢方薬を飲めば良くなる方が多いです。
例えてみれば、焼け焦げの鍋の底のようなもの。
周りの薄いところから少しずつこすっていけば、最後には頑固な黒い塊も取れていきますよね。
漢方の治し方も同じです。
皮膚を丈夫にしてかゆみ赤みに良い漢方を飲んでいくと、掻く回数も減り、少しずつ黒いものも減っていきます。
根気がいるのは焼け焦げと同じです。年数がかかりますが、だんだん薄くなり、消えていきます。
同時にいつの間にか体調もよくなり、アトピーも治っていることも多いです。
希望を持って治していきましょう。
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アトピーが改善したお客様の結婚の報告
先日、うれしいことがありました。
アトピーで15年間漢方ウエマツ薬局に通ってきていたAさんから結婚のご報告を受けたのです。
18歳からアトピーで漢方を求めて来店されていました。
炎症がひどく、ステロイドの飲み薬も飲んでいましたが良くならず、信頼のおける近くの皮膚科を紹介し免疫抑制剤を飲み始めました。
アトピーの炎症は落ち着きましたが皮膚は薬のせいで薄く透き通るようになり、内出血も多く出るようになりました。
漢方薬を飲んで体の中から丈夫になりましょう、と励ましてきました。
スキンケアや食事指導・受付のスタッフなど全員が自分の娘のように大事に思って接してきました。
そして15年。アトピーはもちろん薄かった皮膚も丈夫に健康そうになり、結婚の報告となりました。
お客様が途切れた頃を見計らい、スタッフ全員が自然に集まって「おめでとうございます!!」とお祝いの言葉をかけました。
私にとってなによりうれしい日となりました。
悩んでいるあなたにもきっと幸せな日がきますよ。
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アトピー性皮膚炎:再発を防ぐには
●漢方を飲めば再発しませんか?
絶対再発しない、とは言い切れません。
しかし創業41年のウエマツ薬局において植松光子の経験では10年以上再発していなく
漢方のクリームだけお買いに見えている患者さんは多くいらっしゃいます。
その経験から「アトピーは中医学と薬膳で治す」<二見書房>を2005年に出版しました。
それから17年経ちますが、いまだにその本を本屋さんや図書館などで読んで
全国から多く来店されています。
症状が改善され、胃腸など弱い体質を治す漢方薬を気長に少しずつ飲んでいる方はほとんど再発しません。
しかし少し良くなっただけで漢方を飲むのをやめてしまった方は数年経ちますと
また悪化して来店されます。
しかし二度目は短期間で改善されるので、喜ばれます。
多分漢方で治す力が出てきていたと、思われます。
●どうして再発するのでしょうか?
悪化の原因は甘いもの、揚げ物、辛い物の食べ過ぎ、飲み過ぎ、早食い、遅寝と睡眠不足、
環境の変化・・就職、転居など。
ストレス・・失恋、離婚、退職、人間関係など
様々な要因で悪化します。それが単なる痒みと違い、「不思議な」病気と言われるゆえんです。
●再発を防ぐにはどうしたらよいでしょうか?
ウエマツ薬局で再発して真っ赤な顔で来店された方に
「どうしたの!?」とお聞きしますと、ほとんどの方がご自分で原因がわかっています。
それは漢方相談でいらしていた間に私が繰り返しお話ししてきたからです。
しかし人間は弱いものです。
「よくなったのでお菓子を3日間食べまくっちゃいました」
「ビールをいっぱい飲んじゃいました」
アトピーが「不思議な」病気、と言われるゆえんです。
窮屈だと思っていた養生、食事、睡眠、心の持ち方などいつの間にか習慣となって身についてくると
再発しなくなり、心も、体も丈夫になってくるのです。
●アトピーは一生治らないのでしょうか?
その答えは例えてみると、風邪を引きやすく風邪薬ばかり飲んでいた人が、
食事、睡眠、運動と気を付けていけば風邪を引かなくなります。
気が緩んで不養生になればまた風邪ばかり引くようになることもあります。
この例えとアトピー性皮膚炎は同じだと考えてよい、と思います。
●不養生とはどういうことですか?
寝不足、遅寝、食べ過ぎ、飲み過ぎ、甘いお菓子やスナック菓子の食べ過ぎ、
冷たいものの摂り過ぎで免疫力が落ちることです。
私が中国で研修を受けた漢方の皮膚科の名医は
「美味しいものは全部だめ」と患者さんに教えていました。
写真:広州皮膚科研修風景 漢方人間国宝 禤国維教授
後ろは研修中の筆者 植松光子養生はとても大事な要素です。
しかし養生だけでは足りない人は漢方薬の力も借りてもいいでしょう。
●漢方にはどういうものが入っているのですか?
医食同源、薬食同源とも言います。
漢方薬の処方には食べ物も一杯入っていて免疫力をつけるようになっています。
例えば寒気のする風邪の初期に飲む葛根湯には、葛、生姜、ナツメ、シナモンと
漢方薬が配合され、寒気が取れて元気に治るのです。
アトピーの処方にはこもった熱をとるもの、ジクジクした汁や腫れを取るもの、
痒みに効くもの等多くの生薬が配合されてその症状や体質に合わせて用いると
効果が出るようになっています。
●症状はどのように分類されるのですか?
血熱・・・皮膚が真っ赤・熱感・イライラ・便秘・口が渇く・目が充血
湿熱・・・赤く腫れてジクジク・掻くと汁が出る・水疱・便が軟らかで臭い
カサカサして赤い・亀裂がある・・・かゆみはひどい・落屑が多い・冬悪化
慢性化・・・黒ずんでガサガサ・ゴワゴワ・皮溝が見える アミロイド
●アトピー性皮膚炎の体験談
① ステロイドのリバウンドを漢方で克服して
副題:痒みとサヨナラ② 脱ステ後、漢方でアトピーがよくなり、生きるのが楽になりました
副題:生きるのが楽になりました③ 再発をくりかえすアトピーが改善してきました
副題:夜明け~アトピーからの卒業~ -
アトピー性皮膚炎:漢方で痒みをとる方法
●漢方で痒みをとる方法はありますか?
あります。
私が研修で行った中国の病院では、ひどいアトピー患者さんはすぐ入院です。
そして漢方薬の煎じ薬と漢方薬の煎じた汁で全身シップします。
そのあと漢方の軟膏をたっぷり塗ります。漢方煎じ薬のお風呂にも入ります。
大体1週間で退院するそうです。
日本でも漢方生薬の粉末を溶かした汁でシップする方法があります。
●ステロイドと漢方薬の軟膏は併用できますか?
できます。
ステロイド軟膏を塗るのは1日1回か2回です。
漢方のシップや軟膏はそれ以外に1日何回使っても大丈夫です。
ステロイド軟膏でとりあえず痒みをおさえ、漢方の外用薬で皮膚の乾燥をおさえ、
皮膚を丈夫にしていくのは効果的です。
●重ね塗りをするときはどちらが先でしょうか?
急ぐ時重ね塗りをする場合は初めに漢方の軟膏、次にステロイド軟膏を塗った方が安全です。
なぜなら先にステロイド軟膏を塗ってから漢方の軟膏を塗ると
ステロイド軟膏が、アトピーが出ている場所以外に広がり、そこは皮膚が薄くなる恐れがあるからです。
ただし痒みがひどいときは先にステロイド軟膏を塗るのもやむを得ないでしょう。
●ステロイド軟膏と漢方薬の働きはどう違うのですか?
ステロイド軟膏は消防自動車。
アトピー性皮膚炎は炎症、すなわち火がたくさん燃えている状態です。
火が強ければ消防自動車の数はたくさん必要です。
少ないと火は完全に消えません。
ステロイド軟膏も同じです。
その炎症の程度に合った強さのステロイド軟膏を指示通り使って早く症状をおさえましょう。
●漢方の軟膏で皮膚を丈夫に
そのあとしっかりと再発しないよう、漢方薬で皮膚を丈夫にして、再発しないようにしていきます。
アトピーの漢方薬も同じで、症状がひどければたくさんの量の漢方薬、軽ければ少なくなります。
漢方は量と効き目と金額は比例します。
ですから初めは高いこともありますが、よくなっていけば安くなりますから、頑張って早くよくしましょう。
国際中医師 薬剤師 植松光子
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アトピー性皮膚炎:もしステロイド軟膏を使うのなら
●顔にはステロイド軟膏は使わないで
ステロイド軟膏の副作用の一つに皮膚を薄くし、萎縮させることがわかっています。
顔の皮膚は足の裏に比べると100分の1くらいの薄さなので、塗ったところはすぐ薄くなりやすく、
薄くなると皮膚の下の血管が透けて顔が赤ら顔になり、いったんなると治りにくいのです。
赤みが薄くなってもかゆみは長年続きます。
●顔の痒みがひどい時
しかしあまりに痒みがひどく掻き傷だらけになるようでしたら、一人で悩まないで医師に相談しましょう。
短期で収まるくらいの強さのステロイド軟膏か、ステロイド軟膏以外の治療になるかもしれません。
短期間で赤みを抑えないと逆に色素沈着が残ることがあります。
弱い軟膏を長期間塗っている方が逆に副作用が出ます。
副作用は「ステロイド軟膏の強さ×期間」なのです。
ご自分の気持ちをしっかり説明し、医師としっかりコミュニケーションを取りましょう。
赤みに効果のある漢方の煎じ薬も併用すると早く効果がでます。
●皮膚の薄いところはなるべく使わない
人におけるステロイド軟膏(ヒドロコーチゾン)の部位別吸収比は腕の内側を「1」とすると
顔は13倍、わきの下3.6 頭皮3.5と吸収しやすいのです。
逆に手のひら0.8、固い足の底は0.14です。
それに比べて陰嚢、膣、乳首は薄く、その陰嚢はなんと「42」です。
特に陰部は蒸れて薄いので痒くなりやすく、人前では掛けない場所ですので、辛いものです。
ここには漢方の軟膏でよいものがあります。
写真:紫雲膏
ウエマツ薬局HPオンラインショップ:https://kanpo-bijin.shop-pro.jp/●ステロイド軟膏を皮膚の薄いところにどうして使ってはいけないのですか?
ステロイド軟膏は前述したように、皮膚を薄くする副作用があります。
乳首は将来赤ちゃんがおっぱいを吸うところです。元来乳首の皮膚は薄くて破れやすいところです。
ステロイド軟膏を使っていると薄くなり、母乳を吸わせるときに切れて痛い思いをするかもしれません。
そのためには痒みを止めるために、なるべくステロイド軟膏以外のもので治していくようにしましょう。
●ステロイド軟膏以外で痒みを止めるため方法
冷やすと脳は痒みより冷感の方を感じて痒みを忘れる仕組みになっています。
蜂に刺された、などと違ってアトピーの痒みは「不思議な」という語源の通り、
外から何もなくても、体の中から湧き上がるのです。
痒くなったら、まず冷たい水をタオルかコットンに含ませて幹部に当てます。
氷やアイスノンは冷やし過ぎて、逆に外したときに熱く感じてしまいます。
水が蒸発するときに出る気化熱で皮膚の熱さを取り、冷やした方が効果的です。
睡眠中はパンウオーターのミストも痒みはまぎれます。
写真:ジネンミスト国際中医師 薬剤師 植松光子